義母はもうすぐ70歳なのですが、義母の家はデンマークの片田舎から出てきて結婚し、60年代に少しずつ家庭を作ってきた人たちのわりと典型的なインテリア、という感じがします。全体にダークな色合いの家具を使い、壁を絵で埋め尽くし・・・。おかしなことですが、私の母も60年代に家作りを始めたせいか、なんとなく義母の家と共通する趣味の家でした。デンマークと日本なのにこういうのはどこかでつながるのでしょうか。
この義母の家でなんといっても私が強烈な印象を持っているのが、この写真のワイングラス!初めて義母の家に行って食事をしたときに、これが出てきて、こんなワイングラスがあるんだ・・・と衝撃を受けたのでした。趣味の問題という一言なのではありますが、うーん、これは何なのだろうか、とちょっと思考が止まってしまいました・・・。
でも義母はこのワイングラスを多分心底気に入っているのだと思います。なぜなら義母はワイングラスだけでなく、リキュールグラス、それからもう1-2種類のグラスとシリーズで持っているからです。
そしてクリスマスのランチに呼ばれて義母の友人宅に行ったとき、これと同じワイングラスを使っているのを見て、私は完全にノックアウトされるほどの衝撃をまたまた受けたのです。思うに、このワイングラスは当時、けっこう出回っていて「素敵」だったのではないでしょうか。デンマークでフリーマーケットに行ったら、このグラスがセットで出ているのを2-3度見かけたことがあり、私は過去に人気があったと想像しているのですが。
ちなみに義母の友人宅の息子はこのワイングラスがあまりに気に入らず、あるとき両親に他のワイングラス一式をプレゼントしたそうです。(でもその人たちはしつこくこのワイングラスを使っているけれど。)
さて、実は今日、このワイングラスのメーカー名が判明して、変なことですがとても嬉しくなってしまいました。夫からドイツのだと思うと以前聞いていましたが、そう、ドイツのルーマ社のワイングラスだそうです。この非常に印象的なワイングラスの謎が少し解けて、ある意味、興奮してしまったのでした。
このワイングラスは今でも売られているようです。(ちょっと不確かですが。)グラスとグラスを合わせるとチーンといい音がしますので、素材はクリスタルが入っている、あるいはクリスタル製なのかなと思います。
これからも少しずつ、このグリーンの足のついた、ブドウの模様の入ったワイングラスの謎解き(?)をするのが何だか趣味になりそうです・・・(!?)。