晴れ間の彗星

楽しく生きよう!

【22】 あしたのジョー2(TV版)

2011年03月25日 | 映画って本当に…
 「真っ白に燃え尽きた」
マガジンの最終回のあのラスト・シーンに衝撃を受けた私と同世代の人々。
私もそうだが、心を燃やして生きてきたのだろうか?
という思いに狩られる1枚の絵。

 「巨人の星」の星飛雄馬は、十字架の影を背負い、「次の巨人の星はなににしようか」みたいな余裕の言葉で去っていった。

 「タイガーマスク」の伊達直人は、リング上で素顔をさらされ、アメリカへと旅だった。(なぜか、バカボン一家 もアメリカに旅立った)

 しかし、ジョーはそうは行かなかった。
今日を刹那的に生きていたジョーは、力石を知りボクシングを知ることで
いつも「明日」を追いかけていた。
「力石を倒す明日」を生きてきたジョーが力石を亡くし
「明日」を見失い力石を殺してしまった「昨日」に引きずられ
「カーロスリベラ」に「明日」を見つけ、リベラ戦を戦う

そして、そのカーロスを再起不能に陥れた「ホセメンドーサ」を倒すことが大きな「明日」となってくる。
「パンチドランカー」に侵されながらも、「明日」を棄てるわけにはいかない。
しかし「ホセメンドーサ」を倒すという「明日」の向こうには何もない。

「明日」を追いかけ炎となったジョーは、巨人ホセと力一杯戦うことで
「明日」を見ずに燃え尽きてしまった。

これしか、終わりようが無かった。

私の「青春の一冊」。ジョーよ安らかに。

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