晴れ間の彗星

楽しく生きよう!

[11]北條氏照

2013年12月23日 | 読書録
「北條氏照」という名前をどのくらいの人が知っているだろう?

氏照は、北條早雲に始まる後北条氏

早雲-氏綱-氏康-氏政-氏直の北條五代の内

4代氏政の弟に当たり

八王子城城主だが

秀吉の小田原征伐の際は

小田原総大将の不安を抑えるため

手勢を率いて小田原城に入っていた。

偉容を張った八王子城も想定の半分以下の手勢では

せっかくの縄張りも生かされることなく落城する。

天正10年の武田家滅亡以後、本能寺の変、秀吉の台頭と

京を中心とした歴史ばかり聞いていたが

その間の、関東での動きを知ることができた小説だった。

八王子や小田原では

「北條五代を大河ドラマに」などと幟がはためいているが、

惨殺ともいえる「八王子城落城」

手足も出せず、城を開け放つ「小田原城」

話のラストがこれでは、見る方はスッキリしないだろう。