HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第728話≪「化石燃料」から「再生可能エネルギー(新エネルギー、自然エネルギー)」へ≫

2009年07月17日 | 時事用語
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、世界が「再生可能エネルギー」の拡大に動き始めていますね。

 既に、HageOyaji通信:第655話≪「日本版グリーン・ニュー・ディール」のアイデア募集中(環境省)≫でもこの「再生可能エネルギー」についても触れていますので、クリックしてお読みください。

 即ち、2009年2月の米国・オバマ大統領の「グリーンニューディール」政策で取り上げてから、石炭・石油などの「化石燃料」から自然資源を利用する「再生可能エネルギー」へ関心が高まっています。

 経済産業省資源エネルギー庁も積極的に「再生可能エネルギー」の中から「新エネルギー」として、発電分野と熱利用分野で10種類指定して取り組んでいます。

 その「新エネルギー」とは、太陽光発電や風力発電などのように、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の排出量が少なく、エネルギー源の多様化に貢献するエネルギーを指しており、エネルギー資源の乏しい日本にとっては、貴重な純国産エネルギーと言えます。

 日本の法律に、
  「技術的に実用段階に達しつつあるが、経済性の面での制約から普及が十分でないもので、石油代替エネルギーの導入を図るために必要なもの」
 とされ、下記の通り、10種類が指定されています。

      再生可能エネルギーの中から
        新エネルギーの分類
   発電分野          熱利用分野
  ①太陽光発電       ⑥太陽熱利用
  ②風力発電        ⑦バイオマス熱利用
  ③バイオマス発電     ⑧雪氷熱利用     
  ④中小規模水力発電    ⑨温度差熱利用
  ⑤地熱発電
        ⑩バイオマス燃料製造

   注)中小規模水力発電は1,000kW以下のもの、地熱発電はバイナリー方式のものに限る
   注)廃棄物発電・熱利用・燃料製造については、省エネルギーの一手法として位置づけられる


 では、なぜ「新エネルギー」が必要なのでしょうか?
 大きな理由は二つあります。
 一つは「エネルギー問題」で、二つは「環境問題」です。

 これらの問題を解決するひとつの方法が「新エネルギー」の導入です。

 「再生可能エネルギー」は、地球温暖化の原因とされている二酸化炭素(CO2)を発生しない、増やさないエネルギーです。更に、自然を利用するためリピートが可能です。

 しかし、「再生可能エネルギー」にも問題が多く残されております。

 ◆太陽光発電や風力発電は、天候の影響を受けやすく、電力の出力が安定しない。
 ◆太陽光発電はコストが高い。
 ◆バイオマス(生物資源)の原料の一つである木材は、運び出すのに費用がかかる。

 などの理由も重なり、資源エネルギー庁は、2006年度の一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギー等の割合は 2.2%の実績で、2010年度の目標は3%を目標としています。

               

 日本では、最近家庭での太陽光発電に注目されていますが、米国や中国などは風力発電の拡大に向いているようです。

 最後に米国・オバマ大統領の政策は、
  ・「再生可能エネルギー」の比率を2012年10%、2025年25%目標
  ・プラグインハイブリッド車を2015年に100万台導入
  ・環境やエネルギーに10年間に、1500億ドル投資し、500万人の雇用創出

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