HageOyaji通信

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第1023話≪「平成22年国勢調査」⇒抽出速報集計結果から早めに読み解こう≫

2011年08月05日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、昨年度5年間毎に行う「2010年国勢調査」に参加しましたね。

 先日その「平成22年国勢調査(抽出速報集計結果)」が発表され、10月以降には順次公表する前に速報値として流されました。

 この「抽出速報集計結果」とは、全数集計をする前に全世帯の約100分の1を抽出して全体の傾向を予測するものなのです。

 そのため「抽出速報集計結果」は標本誤差を含んでおり、10月以降の全数集計結果数値とは必ずしも一致しないとのことです。

 即ち、「国勢調査」とは、いわゆる「サンプル調査」ではありませんので、全数調査である点が他の調査にはない大事なポイントになります。

 国際的には「センサス」という単語が用いられ、人口と世帯の状況把握が行われています。

 日本の国勢調査は、1920年(大正9年)が第1回目が実施され、終戦の年の1945年を除いて西暦の末尾が又はの年の10月1日現在で実施されてきました。



 「抽出速報集計結果」から「人口構造」「人口移動の状況」「就業者等の状況」「世帯・住居の状況」から主な点を抜粋して見ますと、

  ◆「人口構造」
    ・男女別等人口
     我が国の人口は1億2805万6千人(平成22年10月1日現在)
     平成17年から横ばいで推移(年平均0.05%増、平成17年から0.2%増)
     男性は6250万1千人、女性は6555万5千人と女性が305万4千人多い

    ・年齢別人口
     65歳以上人口は14.1%増、総人口に占める割合は20.2%から23.1%に上昇
     15~64歳人口は4.0%減、割合は66.1%から63.7%に低下
     15歳未満人口は4.1%減、割合は13.8%から13.2%に低下

    ・配偶関係
     「未婚」の割合は男性が高い、「死別」の割合は女性が高い

    ・教育
     卒業者に占める「大学・大学院」の割合が4.4ポイント上昇し、19.8%に


  ◆「人口移動の状況」
    ・居住期間
     居住期間が「出生時から」の割合は山形県が22.9%と最も高く、北海道が8.3%と最も低い

    ・移動状況
     「転入」の割合は東京都が10.5%と最も高い


  ◆「就業者等の状況」
    ・労働力人口
     労働力率は引き続き男性で低下、女性で上昇

    ・従業上の地位
     雇用者のうち、男性は「正規の職員・従業員」が多く8割超、女性は「パート・アルバイト・その他」が多く約5割

    ・通勤・通学人口
     昼夜間人口比率は、東京都が118.6と最も高い
 
    ・産業・職業
     「医療,福祉」に従事する者の割合が1.9ポイント上昇し、1割を超えた


  ◆「世帯・住居の状況」
    ・世帯数、世帯規模
     一般世帯数は5092万8千世帯と調査開始以来初めて5000万世帯を超えた

    ・世帯の種類、家族類型
     「単独世帯」が「夫婦と子供から成る世帯」を上回り、最も多い家族類型に

    ・住居
     「持ち家」の割合は62.7%に上昇



 以上の結果から、人口構造の大変化と、世帯の大変貌が見受けれます。
   ・5年間で65歳以上人口は14.1%増 20.2%⇒23.1%↑
   ・65歳以上人口の割合は世界で最も高い水準
   ・「有配偶」が「未婚」の割合を上回るのは男女共に30~34歳以上の年齢階級
   ・出生時から現在の場所に住んでいる者は1610万1千人(総人口13.3%)
   ・過去25年間に、男性の労働力率は80.5%⇒73.4%↓
   ・東京や大阪大都市圏とその他都道府県では、生活感覚が異なる可能性
    (例、東京や大阪⇒自家用車が少、その他県では鉄道・電車の利用が多)
   ・1人暮らし世帯が全体の3割超、今回の調査ではじめて「夫婦と子」世帯を逆転

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