HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第194話≪日本銀行、「量的緩和政策」解除を決定≫

2006年03月10日 | 時事用語
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、今日、日本銀行が金融政策決定会合で、消費者物価指数が安定的に前年比ゼロ%以上になるなどの解除条件が整ったと判断し、2001年3月に導入した「量的緩和政策」を5年ぶりに解除することを賛成多数で決めました。この「量的緩和政策」とは、日本のデフレ不況を脱するために採用された「ゼロ金利政策」に続く金融緩和政策です。

この「量的緩和政策」は世界的にも類をみない政策ですので、この政策について勉強しておきましょう。


 量的緩和(量的金融緩和)とは、2001年から実施されている日本銀行の金融政策です。

経済政策には、政府が行う「財政政策」と、中央銀行(日本では日本銀行)が行う「金融政策」がありますが、量的緩和政策は日本銀行による金融政策手段のひとつです。

 中央銀行の責務のひとつに、その国の物価を安定させて経済の健全な発展を助けることがあります。1990年代の日本経済は長い不況から脱することができませんでした。特にデフレーション(貨幣価値が上がり物価が下がる)が企業などの収支を悪化させ、設備投資やそこで働く人々の収入が減少した結果、消費が控えられることによってさらにモノやサービスの売れ行きが落ちて企業の収支が悪化していくという「デフレ・スパイラル」といわれる状況に陥っていました。

 そのため、1999年には短期金利を史上最低の水準まで引き下げる、いわゆる「ゼロ金利政策」を行いました。翌年に解除した後、今度は金利操作ではなく一般の銀行が融資などに回せるお金(日銀当座預金残高)を直接増やす量的緩和政策が採用されました。現在、実施から4年以上が経過し、経済状況が好転してきたことから、そろそろ解除されるのではないかという予測もありましたが、今日正式に解除が発表されました。

 詳細は、
 日本経済新聞朝日新聞毎日新聞読売新聞
 を、クリックしてお読みください。

               

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