HageOyaji通信

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第1143話≪文部科学省が高校を2年間で卒業し、大学入学資格を得られる「早期卒業制度」を検討開始≫

2012年06月04日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、文部科学省が6月1日に、高校を2年間で卒業し、大学入学資格を得られる「早期卒業制度」を創設する方針の検討に入り、来年度の学校教育法の改正を目指しています。

 この「早期卒業制度」の話題は各マスコミで取り上げています。

   ◆FNNニュース「文科省、「早期卒業制度」を新たな制度として設ける方針固める

   ◆新聞の1面には
          


 この「早期卒業制度」を創設する方針の検討に入った理由は、

  ◆特に優秀な生徒の得意分野を伸ばし、早く大学で学び、国際社会で通用する人材を育成。

  ◆秋入学が主流の海外の大学へチャレンジするため、高校2年半で卒業できる。即ち、春卒業と秋入学の半年間のギャップ解消。

  ◆現在の「飛び入学」制度不備改善。

 日本の教育システムはみなさんご存知の通り、小中高校の「6・3・3」制を取っていますが、このように入学制限をしているのは珍しく、米国、フランス、ドイツ、など先進諸国は年齢による入学制限はしておりません。

 現在の「飛び入学」制度についてはHageOyaji通信で何回も配信していますが、現在の制度は、高校2年で終了し、高校を中退扱いで希望する大学へ進学するのですが、もし、この学生が大学途中で進学を諦めた場合は中卒扱いになってしまうことです。

 そのため、現在の「飛び入学」制度は1998年以降、6大学で約100人の利用にとどまっているのが現状です。


 そこで、4月の政府の国家戦略会議は、日本の成長には教育改革が急務との指摘が相次ぎ、小中高校の「6・3・3」制の見直しなどが訴状に挙げられました。


 最後に「飛び入学」制度で「これまで飛び入学の件数が伸びてこなかった要因」を文部科学省のHPから抜粋しますと、

  ・飛び入学制度を導入することにより、個人・大学・社会にもたらされる効果が明確ではない
  ・大学側の教育目的達成のために、必ずしも飛び入学の実施の必要がない
  ・教育における、年齢に基づく「公平性」「平等性」の考え方が強く存在する
  ・学校教育法施行規則上、飛び入学生を入学させる大学は、出願者が特に優れた資質を有すると認めるに当たっては、入学しようとする者の在学する学校の推薦を求める等により、適切に飛び入学制度が運用されるよう工夫を行うものとされているが、飛び入学出願の際にこの推薦を行わない高等学校がある
  ・大学が飛び入学制度の導入による業務の増加を望まない
  ・(一般学生と同じ学費で、飛び入学生を対象に、特別に手厚い教育環境を整備することは、)特に私学では、学生への説明責任に耐えられない等の点が、その要因として考えられる。

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