孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

反トランプ一斉報道の不気味さ

2017年01月31日 | 政治ネタ
地上波テレビも衛星放送も、日本のすべてのテレビ局が見事に足並みを揃えて、アメリカの新大統領の言動を非難する報道を続けている。

これは明らかに異常で、最初はただ違和感を覚えただけだったが、最近はそれが不快感に変わってきた。

まるでテレビ局にはどこかから、「反トランプの報道をこれまで以上に強化して続けよ」という指令が下っているのではないか、と思いたくなるほど見事に横並びの動きである。

昨年の選挙中は、各テレビ局お抱えの評論家やコメンテーターなどはアメリカの主要メディアの言う事を丸呑みしていただけで、自らの取材で評論したわけでもない。それが今になって、まるで水を得た魚の如く、活き活きと新大統領非難を合唱している。

人類最良の制度でもなんでもない民主主義であるにせよ、そのルールに基いて選出された指導者を、今更デモを繰り広げて非難し続ける大衆をことさら大きく写して、世論操作しようとするマスメディアに異論を唱える者は皆無ではないが、あまりにも少なすぎる。

大統領就任式の観客数を前大統領の時と比較して、ことさら大袈裟に報道していたが、これにも明らかに情報操作の手法が見える。

今回の観客を写した俯瞰の映像は、明らかに就任式の始まる数時間前の映像であった。あのカスカスの観衆の映像と、大統領の就任演説まであと十三分というときの映像を比較して見れば一目瞭然である。

  オバマの時と今回を比較?

  演説まで13分


8年前に大量の観客を集めて指導者に就任した大統領は、それに見合う仕事をしたと言えるだろうか?反省すべきはその点であり、宛てる焦点を誤ってはいけない。

新大統領はその反動で選出されたわけであり、前大統領の手法を踏襲しようとする民主党候補に大衆はNOを表明したのだった。


  就任式実況映像

ギリシャの哲学者・アリストテレスによると、民主主義という統治形態は、大して良い形態ではなく、所詮は大衆迎合主義に陥るものだそうだ。民度が低い大衆の下では、その程度の政治しかできないものだそうだ。

あのフランス革命でルイ16世の処刑について議員が投票した結果は、賛成361・反対360でわずか1票差であった、といわれるのは有名なエピソードである。

仮に今回も僅差での結果であったとしても、決定した以上は敗者は勝者を称えて歓迎すべきものだと思っていたら、決定して1週間経ってもまだ延々と反対し続けている現状は、民度の劣化の所為であると結論付けるのは簡単だが、どうもしっくりこない。

多分、今日のワイドショーや報道番組も、反トランプ報道で一色となるだろう。