以前、シンガポールに赴任していた時は、週末ごとに地下鉄を乗り継いで宗教スポットを巡ったものだった。
多文化・多民族・多宗教の都市国家なので、それぞれの宗教施設が街中に溢れているような感じであった。
私のような信仰心の欠けらもない罰当たりが、そういうところに行って何をするのかというと、そこに集まって一心不乱に何かを祈る人たちを、横から眺めるのが好きだったのである。
しかし、今思い出すと、キリスト教の教会には一度も行くことは無かった。マニラにいた時は、カトリックの大聖堂などがいくつかあったので、中に入ってミサの様子を見たりしたことがあったが、シンガポールでは大聖堂など無かったと思う。
ヒンドゥー教寺院には信者も多かった
その代わり、ヒンドゥー教の寺院はあちこちにあり、多分4~5ヶ所は廻った。それから仏教寺院もいくつも廻った。長い線香を両手で持って、願掛けをする姿を遠くから眺めるのが好きだった。
仏教寺院は中も興味深い
そして、イスラム教のモスクもあちこちで見かけるので、出かけた。モスクは遠くからも見えるので、街のランドマークのような存在であった。
有名な観光スポットでもある
しかし、イスラム教のモスクの中は、他の宗教とは異なって、十字架や偶像を認めないので、ただガランとした広い床だけがあって、見るところは天井の幾何学模様くらいなものであった。
このシンプルさがいいのか、その教義に惹かれるのか、今多くの日本の若い女性たちがイスラム教に改宗しているようである。Youtube である移民問題に関する討論会を見ていたとき、出席者の一人であるチベット出身で日本に帰化した政治学者のペマ・ギャルポ氏が語っていた。いわく、、
「知り合いのイスラム教モスクに勤める友人が教えてくれたが、毎週日本人が最低4人は改宗に訪れるそうです。ほとんどが若い女性で、その後も実に熱心に訪れ、友人を連れてきたりするそうですよ。」
彼女達は、何らかのきっかけで、イスラム教徒の男性と知り合い、恋に落ちて結婚することになりそのためにイスラム教に改宗することになるようだ。
それを聞いて、討論会の出席者の高山正之氏が、驚いて警鐘を鳴らす発言をしたのだった。中近東に駐在していた高山氏は、イスラム関連の知識が豊富で、改宗するのは簡単だが、それによる変化や周囲に与える影響は相当大きくて、日本人であることを捨てるくらいの覚悟が必要だろうと話していた。
モスクの内部はこんなもの
一旦イスラム教徒に改宗したら、次にイスラム教を捨てることは「死」を意味するそうだ。「棄教」は認めない宗教で、それは死刑を意味するらしい。
子供が出来れば自動的にイスラム教徒になり、他の宗教は選べない。死んだら土葬であるので、墓場は場所をとる。従って、日本在住のイスラム教徒たちは、山一つを買い取って、イスラム教徒専用の墓地に仕立てている動きがあるそうだ。
高山氏は、そこまで知った上での改宗ならばまだいいが、安易に改宗するのは危険ではないかと心配していた。
今世界中で最も多くの信者を抱えている宗教はキリスト教だが、あと50年もすればイスラム教がそれを追い越すと予測されているという。
イスラム教、キリスト教、ユダヤ教は同じ神を崇める一神教であるがゆえに、その解釈の違いで対立が絶えない。
発祥が一番新しいイスラム教はそれだけに他の2宗教が抱える矛盾を、上手く説明することができる教義になっていることも、世界的な改宗のトレンドの要因になっているそうだ。
それに、華美な神父の衣装や偶像に疑問を感じて、その反動で何もないシンプルなイスラム教への魅力が倍増することもあるそうだ。
これだけ、世界中でテロの被害に合っても兵士や女性の改宗者が後を絶たないという現状には、驚くばかりであった。
多文化・多民族・多宗教の都市国家なので、それぞれの宗教施設が街中に溢れているような感じであった。
私のような信仰心の欠けらもない罰当たりが、そういうところに行って何をするのかというと、そこに集まって一心不乱に何かを祈る人たちを、横から眺めるのが好きだったのである。
しかし、今思い出すと、キリスト教の教会には一度も行くことは無かった。マニラにいた時は、カトリックの大聖堂などがいくつかあったので、中に入ってミサの様子を見たりしたことがあったが、シンガポールでは大聖堂など無かったと思う。
ヒンドゥー教寺院には信者も多かった
その代わり、ヒンドゥー教の寺院はあちこちにあり、多分4~5ヶ所は廻った。それから仏教寺院もいくつも廻った。長い線香を両手で持って、願掛けをする姿を遠くから眺めるのが好きだった。
仏教寺院は中も興味深い
そして、イスラム教のモスクもあちこちで見かけるので、出かけた。モスクは遠くからも見えるので、街のランドマークのような存在であった。
有名な観光スポットでもある
しかし、イスラム教のモスクの中は、他の宗教とは異なって、十字架や偶像を認めないので、ただガランとした広い床だけがあって、見るところは天井の幾何学模様くらいなものであった。
このシンプルさがいいのか、その教義に惹かれるのか、今多くの日本の若い女性たちがイスラム教に改宗しているようである。Youtube である移民問題に関する討論会を見ていたとき、出席者の一人であるチベット出身で日本に帰化した政治学者のペマ・ギャルポ氏が語っていた。いわく、、
「知り合いのイスラム教モスクに勤める友人が教えてくれたが、毎週日本人が最低4人は改宗に訪れるそうです。ほとんどが若い女性で、その後も実に熱心に訪れ、友人を連れてきたりするそうですよ。」
彼女達は、何らかのきっかけで、イスラム教徒の男性と知り合い、恋に落ちて結婚することになりそのためにイスラム教に改宗することになるようだ。
それを聞いて、討論会の出席者の高山正之氏が、驚いて警鐘を鳴らす発言をしたのだった。中近東に駐在していた高山氏は、イスラム関連の知識が豊富で、改宗するのは簡単だが、それによる変化や周囲に与える影響は相当大きくて、日本人であることを捨てるくらいの覚悟が必要だろうと話していた。
モスクの内部はこんなもの
一旦イスラム教徒に改宗したら、次にイスラム教を捨てることは「死」を意味するそうだ。「棄教」は認めない宗教で、それは死刑を意味するらしい。
子供が出来れば自動的にイスラム教徒になり、他の宗教は選べない。死んだら土葬であるので、墓場は場所をとる。従って、日本在住のイスラム教徒たちは、山一つを買い取って、イスラム教徒専用の墓地に仕立てている動きがあるそうだ。
高山氏は、そこまで知った上での改宗ならばまだいいが、安易に改宗するのは危険ではないかと心配していた。
今世界中で最も多くの信者を抱えている宗教はキリスト教だが、あと50年もすればイスラム教がそれを追い越すと予測されているという。
イスラム教、キリスト教、ユダヤ教は同じ神を崇める一神教であるがゆえに、その解釈の違いで対立が絶えない。
発祥が一番新しいイスラム教はそれだけに他の2宗教が抱える矛盾を、上手く説明することができる教義になっていることも、世界的な改宗のトレンドの要因になっているそうだ。
それに、華美な神父の衣装や偶像に疑問を感じて、その反動で何もないシンプルなイスラム教への魅力が倍増することもあるそうだ。
これだけ、世界中でテロの被害に合っても兵士や女性の改宗者が後を絶たないという現状には、驚くばかりであった。