孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

ホールアースカタログの想い出

2017年01月30日 | 外国ネタ
私にとって、Youtube という動画投稿サイトほど楽しいものは今のところ他にはない。

これがあれば、退屈な老後を送ることもないのではという気がする。

私は、夢遊病患者のように朝夕ひたすら腕をふって河原の土手を散歩することは出来ない性分なので、週末に散歩する際は、Youtube でお気に入りの討論番組などをMP3 に変換して、音声として i-pod に保存し、イヤホンで聴きながら散歩することにしている、

加瀬英明さんの番組などを聴きながら散歩すると、私の目から音を立ててウロコが落ちていくので、正に文武両道のエクササイズであると自画自賛している。

すでに他界したアップルのスティーブ・ジョブズのスピーチなどは、最高の教材になり何度聴いても「上手いなあ・・」と感心してしまうのだが、昨日は彼の2005年、アメリカのスタンフォード大学でのスピーチを聴きながら散歩した。

 2005年6月のスピーチ

彼の生立ちや、仕事のことなど興味深い内容のスピーチであるが、終わりの方で彼は、『The Whole Earth Catalog (ホールアースカタログ)』のことについて語っていた。彼が20代の頃読んだこの本は、当時の若者達にとっては聖書のような本であったそうだ。

日本語では、全地球カタログとでもいうのだろうか、実はこの本は私にとっても忘れがたい想い出のある本であった。

  表表紙と裏表紙

1977年に私はアメリカに日本中から集まった同世代の若者達とアメリカに渡った。2年間を主に農場での実習を通して、アメリカを体験するという研修プログラムに参加したからだった。

冬の農閑期の3ヶ月間、私たちはカリフォルニア州のソルトレイクシティーという田舎街に集合し、市民宅にホームステイして、その街にあった短期大学の特別講座を受講した。

私は、奥さんが病院の小児科医で旦那さんが主夫、10歳の長男と6歳の双子の娘さんといった家族構成の、中の上流クラスの家にお世話になった。

居間にはグランドピアノがあり、長男はビオラ、双子の女の子達はバイオリンを習っているという音楽好きの一家だった。私はそこから毎日ママチャリで大学に通い、放課後は市立図書館などに行って、調べごとで時間を費やしたものだった。

そしてある日、件のカタログをホームステイ先の書棚で見つけたのだった。大きさは、縦横が40cmx30cmくらいで、厚さは3cmくらいはあり、ずっしりと手ごたえのある、カタログというより本であった。

  あらゆる情報が満載のカタログ雑誌


  まさに知識の宝庫


中身は百科事典のようであるが、必要な情報を得られる本や自活のための商品が紹介されているもので、もともとヒッピー達が自然の中で共同生活を送るために必要な情報を集めた雑誌であったそうだ。

ログハウスの建て方から、野菜や穀物、果樹の栽培方法、家畜の交配方法やら、一人で出産する方法などの指南書も載っていた。

その本にめぐり合ってから、私は毎日帰宅するのが楽しみで、夕食までの時間をほとんど居間で本と共に費やしたように思う。

その後、近くのサンノゼという街の小さな書店で私は偶然その本を見つけ、迷わず買い求めて、日本に持ち帰った。今も我家の物置のどこかに眠っているはずだ。


表表紙には、宇宙から見た地球の写真が、そして、裏表紙には何の変哲もない田舎道の写真があり、その下に『Stay hungry. Stay foolish.』と書かれていた。

その意味は、『ハングリーであれ、愚か者であれ』となり、その言葉は彼がスタンフォード大学の学生たちに送った言葉であった。

卒業して新しい人生を歩む君たちも、是非こうあって欲しい、というスティーブ・ジョブズのメッセージであったのだ。


就職先としての市長職

2017年01月30日 | 英語関連
支那人ならずとも、知恵のない者は、兎角他人の真似をしたがるものである。



昨年以来、日本の首都、東京都政に関するニュースは連日新聞・テレビを賑わしている。今の都知事は、お得意のカタカナ語を連発して指導力を発揮しているが、都知事選のときのスローガンは『都民ファースト』の【東京大改革】であった。

当時の小池氏の特設ホームページをみると、以下のような選挙公約が今でも閲覧できる。

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明日のために、今はじめる。

▶ 都政の透明化
▶ 五輪関連予算・運営の適正化
▶ 行財政改革の推進
▶ 都知事報酬の削減
▶ 特区制度の徹底活用

東京の課題解決と成長創出のために、
3つの「新しい東京」をつくります。

・ もっと安心、もっと安全、もっと元気な首都・東京
・ 女性も、男性も、子どもも、シニアも、障がい者も
  いきいき生活できる、活躍できる都市・東京
・ 世界に開かれた、環境・金融先進都市・東京

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3つの東京を実現するための具体策がそれぞれ明示されていて、非常に分かりやすい構成となっている。

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わが街でも、5月には市長と市会議員の任期満了にともなう選挙が行われるようで、最近我家の郵便ポストに、立候補者のパンフレットが無造作に投げ込まれていたり、街のあちらこちらに、公約を掲げた看板を載せたトラックが走り回っていたりする。

私は生れ故郷にいなかった期間が長く、市政にはまったく無関心できたので、正直言うと、今の市政の功罪についてはチンプンカンプンである。

そこで、昨日通りかかった道路で目にした市長候補の方の公約らしき看板の写真を撮ってきて、じっくりと見てみた。


   

(変えよう島田)の後に、【島田市大改革】ときた。

『大改革』というからには、大きな変革を考えていると思ったら、さほど大きくはなさそうで、ズッコケそうになった。

・ 未来ある子供たちのために、小中校生の給食費を無料にします。

 (その財源として、市長の月給を90万円から20万円に減らします。)

・ 交通弱者のために、身近な移動手段を提供します。(無料コミュニティバス運行)

 (その財源として、市議会議員の月給を40万円から20万円に減らします。)


地方の人口10万人程度の田舎街の市長選なんてこの程度なんだろうが、それにしてもこの看板を見たときは、支那の遊園地に登場したドラえもんのまがい物を見たときのような、脱力感を覚えたのだった。

  ドラえもんのような・・

第一、市長の月給を減らして得た、月に70万円の財源で、市立小学校18校、市立中学校7校の給食費が賄えるのだろうか?それとも給食なのはごく一部なのだろうか?

気になったので、さっそく市役所の学校教育係に電話で確認してみた。すると、市立小中学校25校すべてが給食です、との回答だった。

月に70万円ですべての給食費が賄えるんでしょうか?と続けて聞いたところ、電話口の男性は、「そりゃとても無理です。」と笑いをこらえながら教えてくれた。

無料コミュニティバスの方も、試算しようとしたのだが、何台のバスをどのように運行するのかという具体的な計画も分からないのと、検証する事自体がバカバカしくなったのとで、ヤメにした。

この市長候補者は、聞くところでは前県会議員であったようで、前回の市長選で新人候補に敗退した当時の市長が、県会議員選挙に立候補して当選したあおりで、県会議員の地位を失ったという経歴だそうだ。

猿は木から落ちても猿だが、議員先生は選挙に落ちるとただの人になる、と言われるように、この候補者はただの人として浪人生活を送った後、満を持して市長選に立候補したのだった。

現東京都知事の小池氏の前の枡添氏が都知事のとき、いろいろな悪事がばれて窮地に立たされた。その際、彼が都議会で言ったことは、「すべての給与を辞退します」(のでお許しください)であった。

他にも、「退職金は要りません。」「湯河原の別荘は売却します。」などなど、全身全霊で都民のために働きますので、どうかお目こぼしを・・といった泣き言を連ねていたが、当時同情する人など皆無であったろう。

政治のプロであるならば、政策で勝負すればいいものを、月給を四分の一にしますだの、議員の給料を半分にしますだの、調子のいいことを言い出している光景は、枡添前都知事の最期を髣髴とさせる。

第一、わが街の子を持つ親たちは、子供の給食費が払えなくて困っているのであろうか?さてさて、有権者はどういう判断をくだすのでありましょうか。なんだか選挙結果が楽しみになってきた。

因みに、私は生れてこのかた、学校給食というものを経験したことがない。母親の作ってくれた弁当で小中高校を通して過ごしてきた。

豚や牛や鶏でもあるまいに、みんな同じ時間に同じものを同じ入れ物で食べるなど、オー、ヤダヤダ。





支那寄り報道の典型

2017年01月30日 | 外国ネタ
今朝のテレビ朝日のニュースで、台湾の蔡英文総統の日本語での年頭挨拶が台湾内外で波紋を呼んでいる、と女性アナウンサーが語っているのが聞こえ、「何が悪いんだ??」とテレビを見た。

それは、どうも前日のYahoo ニュースからの抜粋報道だったようなので、早速 Yahoo ニュースを調べてみた。

  正しい日本語の年頭挨拶


以下、Yahoo ニュースより、抜粋、(毎日新聞の台北・鈴木玲子記者の記事)

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<台湾>蔡英文総統が英語と日本語でツイート 内外に波紋

毎日新聞 1/29(日) 18:37配信  

 【台北・鈴木玲子】台湾の蔡英文総統が27日、春節(旧正月)に合わせて新年のあいさつをツイッターに英語と日本語で投稿したところ、日本語での投稿に中国から批判が殺到する騒ぎに発展した。

 蔡総統は大みそかにあたる同日、自身のツイッターに投稿し、日本語では「日本の皆様、今年は実のある素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈り致します」と書き込んだ。

これに対し、中国からは「なぜ中国語で書かないのか」「台湾が日本に侵略された歴史を忘れたのか」などと非難が集中した。一方、台湾からは反論が寄せられ、日本からは総統に感謝を伝える書き込みが相次いだ。

 台湾メディアによると、総統府は「ツイッターのユーザーの3分の1程度が日本語を使っている。総統はユーザーに旧正月のお祝いを述べた」と説明した。

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この出来事にそれほど報道価値があるとは思えない、というのが私の第一印象であったが、これが日本のマスゴミの実態なのだろう。

第一、上の記事を読んでも、蔡総統の日本語での挨拶が「内外」で波紋を呼んでいるようには伝わってこない。単純に、支那共産党が発狂しただけではないか。

それに、支那人が言う「台湾が日本に侵略された・・・」云々という一文は誤りである。日本の良識あるジャーナリストならば、ここは一言訂正すべきではなかろうか。

それとも、反日・偏向マスゴミの両雄、毎日新聞やテレビ朝日としては、日本の国民にこの部分を伝えたかったのだろうか。多分、後者であろう。


  台湾は変わりつつある


先日、南朝鮮駐在の産経新聞論説委員・黒田氏が、BSフジの報道番組で、「南朝鮮からの訪日者数は昨年500万人であった。人口比では支那よりずっと多い。日本は南朝鮮を大目に見てやったらどうか。」と訴えていた。

台湾の場合はどうであろうか。

昨年は台湾から400万人が日本を訪れた。台湾の人口は2,300万人である。実に全人口の17.4%が日本に来てくれた。

南朝鮮の人口は、台湾のざっと2倍であるから、その違いは大きい。しかも、台湾からの観光客はリピーターが多い。台北の書店に入ると、旅行ガイドブックのコーナーには、日本のガイドブックが溢れていてびっくりする。

  安倍総理とも関係良好



今年の正月には、野党の新代表がツイッターで年頭挨拶を呟いていた。国籍がどうなっているのか、いまだによく分からない、あの「牝馬の骨」のことだ。

その彼女の年頭挨拶が、日本語ではなく「支那語」であったことをご存知だろうか?地上波や Yahoo ニュースでは伝えられなかったようだが、ネットでは大炎上したそうだ。

  さすが、支那愛が強い方

『なんで支那語で挨拶するんだ?』『どこを向いてるんだ、この女?』 と騒ぎになったので、あわてて削除したそうだが、本音は隠しがたいものだ。

かくして、この国のマスゴミ、特に地上波テレビや新聞は今年も偏向報道に徹するようだ。

特に田舎の中高年はテレビや新聞の報道することを馬鹿正直に信用するものだ。メディア・リテラシーという言葉が一時世間で語り始められたことがあったが、カタカナ言葉のため意味不明で、広く人口に膾炙することはなかったように思う。

トランプ大統領の横並びヘイト報道も少し異常だし、少しはまともだと思って購読しているあの産経新聞ですら、最近変な流れになってきている感じがするのが気がかりだ。