これまで二度ほど三途の河原まで旅した経験のある身としては、もはや自分は長生きできない体であると悟っていたのだが、この世がこれほど大きく変わろうとしている今、もうちょっと様子をみたい気分になってきている。
つまり、この世がどんな風に変わっていくのかを、草葉の陰からではなくこの目で眺めたいという欲求が沸いてきたのである。
そのために、言われるとおりに指示された薬を飲み続け、毎月主治医に会いに出かけている。ほんの数分の医師との会話だが、処方箋が必要なので律儀に出かけるわけだ。
処方箋を片手に、すぐ近くの薬局に移動するのだが、ここでほとんど毎回嫌な思いをさせられる。先週もそうだった。
ここでも結構待たされる
私が若い頃は、病院内で薬を出してもらったものだが、いつからかこういう面倒なシステムに変わっていた。これで、誰がどういう得をしているのか知らないが、毎回決って嫌な思いをさせられるのは困ったもので、精神衛生上良くないと思う。
まず、聞きたくも無い他人の病状や病気の経過のことを嫌でも聞かされることだ。これは、薬局だけでなく、大きな病院に行っても看護婦が待合で座っている患者のところにやってきて、周りを憚らず病状や薬の飲み方や次の診察のことなどを話すのを観ることがある。
しかし、狭い薬局でクドクドと老人に詰問している薬剤師を目にすると、「いい加減にしたらどうだ!」と一喝したくなる衝動に駆られることがある。
先週も、70代後半くらいのお爺さんに対して薬を渡しながら、「血圧は下がったんですか?」「いいや、それほど下がってないよ。」「今日はいくつでした?」「・・いくつだったかなあ・・。」「いつもどのくらいですか?」「ううん?どうだったか・・・」「家では血圧を測らないんですか?」「測らんなあ・・・」「・・・(溜息)」
ここまで聞いているだけで、薬剤師の問いかけに横から文句をいいたくなっていたが、察するところ血圧を下げる薬が今回変わったので、若い薬剤師はその状況確認をしたかったのだろう。
私の名前を呼ばれたので、財布を取り出しながらカウンターに向かった。
担当は、30代の男性薬剤師であった。血液をサラサラにする薬と、血圧の降圧剤の二種類を袋に入れながら、「最近、血圧はいかがですか?」と聞いてきた。「まあ、それなりに血圧はありますよ。」と私。
「これには利尿剤がはいってますから・・」と薬剤師が話を続けようとしたのを私はさえぎって、「ついさっき、先生と話をしてきたから結構です。処方箋どおりの薬を間違えずに出してください。おいくらですか?」と告げた。
マニュアル通りの業務なのか
観察していると、訪れる患者によっては、薬剤師にいろいろ相談している老人もいる。恐らく、いろいろな人に相談することで、自分がより安心するようなアドバイスを得たいという心理が働くのだろう。
実は、私も以前薬局の薬剤師に相談したことがあった。彼女はそのとき丁寧に学校で習ったことを思い出しながらアドバイスしてくれたのだが、肝心なことになると「それは主治医の先生に聞いてください。」と言われた。
何を聞いたかというと、「血液をサラサラにする薬が効いているかどうかを、私はどうやって知ることができるんでしょう?血圧や体温は自分で測れば分かりますよネエ。」
と素朴な疑問を投げかけたつもりだったが、先ほどまでああだこうだといろいろ聞いては講釈をたれていた薬剤師は、ウーンと言って、医者に聞けと答えたのだった。
分からないなら「分かりません」と言えば可愛いものを、「しゃらくさい!」と私は感じたものだった。
このように、薬局で嫌な思いをするのは、決して私だけではないのだと痛感したのは、グーグルで検索した時のことだった。
「薬剤師 むかつく」と検索すると、95,100 件ヒットした。「薬剤師 いらつく」と検索すると、189,000 件ヒット。さらに、「薬剤師 うざい」と検索すると、何と268,000 件ヒットしたのだった。
みなさん、似たような経験をブログや掲示板で吐露していたので、改めて薬剤師という職業がこれほど世間に嫌われているものだと驚いてしまった。
厚生省のマニュアル通りにやっているだけだ。医者が間違えることもあるので、その予防にもなる。などと言い訳されそうだが、だったら疑問を医者に確認すればよい。
私は、薬剤師にウダウダ聞かれたくないし、速やかに間違いなく処方箋通りの薬を出してくれるだけ、それだけで充分である。
つまり、この世がどんな風に変わっていくのかを、草葉の陰からではなくこの目で眺めたいという欲求が沸いてきたのである。
そのために、言われるとおりに指示された薬を飲み続け、毎月主治医に会いに出かけている。ほんの数分の医師との会話だが、処方箋が必要なので律儀に出かけるわけだ。
処方箋を片手に、すぐ近くの薬局に移動するのだが、ここでほとんど毎回嫌な思いをさせられる。先週もそうだった。
ここでも結構待たされる
私が若い頃は、病院内で薬を出してもらったものだが、いつからかこういう面倒なシステムに変わっていた。これで、誰がどういう得をしているのか知らないが、毎回決って嫌な思いをさせられるのは困ったもので、精神衛生上良くないと思う。
まず、聞きたくも無い他人の病状や病気の経過のことを嫌でも聞かされることだ。これは、薬局だけでなく、大きな病院に行っても看護婦が待合で座っている患者のところにやってきて、周りを憚らず病状や薬の飲み方や次の診察のことなどを話すのを観ることがある。
しかし、狭い薬局でクドクドと老人に詰問している薬剤師を目にすると、「いい加減にしたらどうだ!」と一喝したくなる衝動に駆られることがある。
先週も、70代後半くらいのお爺さんに対して薬を渡しながら、「血圧は下がったんですか?」「いいや、それほど下がってないよ。」「今日はいくつでした?」「・・いくつだったかなあ・・。」「いつもどのくらいですか?」「ううん?どうだったか・・・」「家では血圧を測らないんですか?」「測らんなあ・・・」「・・・(溜息)」
ここまで聞いているだけで、薬剤師の問いかけに横から文句をいいたくなっていたが、察するところ血圧を下げる薬が今回変わったので、若い薬剤師はその状況確認をしたかったのだろう。
私の名前を呼ばれたので、財布を取り出しながらカウンターに向かった。
担当は、30代の男性薬剤師であった。血液をサラサラにする薬と、血圧の降圧剤の二種類を袋に入れながら、「最近、血圧はいかがですか?」と聞いてきた。「まあ、それなりに血圧はありますよ。」と私。
「これには利尿剤がはいってますから・・」と薬剤師が話を続けようとしたのを私はさえぎって、「ついさっき、先生と話をしてきたから結構です。処方箋どおりの薬を間違えずに出してください。おいくらですか?」と告げた。
マニュアル通りの業務なのか
観察していると、訪れる患者によっては、薬剤師にいろいろ相談している老人もいる。恐らく、いろいろな人に相談することで、自分がより安心するようなアドバイスを得たいという心理が働くのだろう。
実は、私も以前薬局の薬剤師に相談したことがあった。彼女はそのとき丁寧に学校で習ったことを思い出しながらアドバイスしてくれたのだが、肝心なことになると「それは主治医の先生に聞いてください。」と言われた。
何を聞いたかというと、「血液をサラサラにする薬が効いているかどうかを、私はどうやって知ることができるんでしょう?血圧や体温は自分で測れば分かりますよネエ。」
と素朴な疑問を投げかけたつもりだったが、先ほどまでああだこうだといろいろ聞いては講釈をたれていた薬剤師は、ウーンと言って、医者に聞けと答えたのだった。
分からないなら「分かりません」と言えば可愛いものを、「しゃらくさい!」と私は感じたものだった。
このように、薬局で嫌な思いをするのは、決して私だけではないのだと痛感したのは、グーグルで検索した時のことだった。
「薬剤師 むかつく」と検索すると、95,100 件ヒットした。「薬剤師 いらつく」と検索すると、189,000 件ヒット。さらに、「薬剤師 うざい」と検索すると、何と268,000 件ヒットしたのだった。
みなさん、似たような経験をブログや掲示板で吐露していたので、改めて薬剤師という職業がこれほど世間に嫌われているものだと驚いてしまった。
厚生省のマニュアル通りにやっているだけだ。医者が間違えることもあるので、その予防にもなる。などと言い訳されそうだが、だったら疑問を医者に確認すればよい。
私は、薬剤師にウダウダ聞かれたくないし、速やかに間違いなく処方箋通りの薬を出してくれるだけ、それだけで充分である。