ニュースを見て、「口ほどにもない・・・」と感じたのは私だけだろうか。
『楽天は主力のネット通販で東南アジアから撤退するなど海外戦略の見直しに乗り出した。「脱・日本企業」宣言から5年以上たつが、国内依存の収益構造は変わっておらず、自ら海外事業を広げる道筋はまだ描けていない。』
この会社の社長は、社員に英語のテストを受けさせて、英会話学校と契約して、社員に英会話を勉強させて、英語だ英語だと大騒ぎしていた方だった。「英語公用語化」で日本は復活する、と威張っていた。
『楽天は今月末、インドネシアなど3カ国でネット通販の取引を停止し、サイトも近く閉鎖する。タイの通販サイト運営会社も売却する方針で、東南アジアの進出先すべてのネット通販から撤退することになる・・』そうだ。
2010年には三木谷浩史会長兼社長が「日本企業をやめ、世界企業になる」と宣言して、社内の公用語を英語にしたのだった。
この洋品店も、真似して社内の公用語を英語にしたようだが、社員は余計なことに労力を割いて、本当に迷惑だろうと察する。
英語を話せば事業が上手くいくなら、欧米の植民地だったフィリピンとかマレーシアなんかどんどん成長してるはずだろう。フィリピンの公用語は、タガログ語と英語である。
郊外の旧い学校を改造して英会話学校にして、フィリピンは今韓国人たちが目の色を変えてフィリピンに集まっているようだ。韓国人の英語熱は日本の比較ではない。
ただでさえ、舶来志向が異常に強い国民性である。排ガス規制でペテン企業の烙印を押されたフォルクスワーゲンが、韓国では値引き販売されて、「爆売れ」だそうだ。
道徳感や社会正義など糞喰らえとばかり、憧れの外車が安く手に入るなら無理してでも買いたがるのが韓国人らしい。
ワイワイ、ガヤガヤと気さくな雰囲気で打合せをする社風で有名な、このカーメーカーも何を血迷ったか、社長が英語を社内公用語にしたいようだ。
企業が海外に進出することには反対しない。そして、海外に出向する社員は英語くらい話せるべきだという点にも同感である。
また、日本にいて海外と頻繁にやりとりする業務をする社員は、メールを送受信するたびに英語のできる事務員に翻訳させているようでは、ほとんど仕事にならないだろう。
だからといって、社内の公用語を日本語から英語にするとか、英語を使えない役員を首にするなどという思想は、狂っているとしか思えない。
さらに、時の政権に擦り寄って権力者に「英語、英語、グローバル、グローバル」と耳打ちする、となると、この方は日本を間違った方向に舵取りをしようとする大馬鹿者だと言わざるを得ない。
家電メーカーでも流行を気にするところがあるようで、英語を公用語にしようとしたみたいだが、ここはその前に経営自体が危うくなってきたようだ。台湾の企業に面倒を見てもらうことになりそうだが、こういう事態に陥ったことと、英語はまったく関係のないことだ。
大企業の経営者のこういう動きは、巷の英会話学校の経営者達を刺激して、今や子供向けの英語教室は雨後の筍のように、増え続けている。
それは、幼児をもつ親たちに間違った思惑を刷り込み、かくして日本の国力は弱体化していくことになる。
今朝のテレビで、都会から田舎に引っ越してきた若夫婦の様子を扱っていた。子供が小さくて都会では保育園に預けたくても数が足りない。田舎なら、医療費免除とか、保育園の施設が多いとか、色々メリットがあると考え、移住を決断したそうだ。
その若夫婦のことより、私はテレビの取材を受けながら3歳くらいの息子に向って、熱心に英単語を教えている父親の姿が気になった。
「パンプキン、パンプキン。セイ、パンプキン!」と開いた絵本のかぼちゃを指差しながら、何度も何度も子供の耳元で繰り返す。子供がたどたどしく「パンプキン・・」と呟くと、「グーッ!!グーッ!!」と父親は大喜びをするのだった。
こういうバカバカしい情景を日本中に撒き散らすことになった張本人の会社が、海外戦略で躓いているとは・・・
不謹慎だが、私は密かにほくそ笑んでいるのである。
『楽天は主力のネット通販で東南アジアから撤退するなど海外戦略の見直しに乗り出した。「脱・日本企業」宣言から5年以上たつが、国内依存の収益構造は変わっておらず、自ら海外事業を広げる道筋はまだ描けていない。』
この会社の社長は、社員に英語のテストを受けさせて、英会話学校と契約して、社員に英会話を勉強させて、英語だ英語だと大騒ぎしていた方だった。「英語公用語化」で日本は復活する、と威張っていた。
『楽天は今月末、インドネシアなど3カ国でネット通販の取引を停止し、サイトも近く閉鎖する。タイの通販サイト運営会社も売却する方針で、東南アジアの進出先すべてのネット通販から撤退することになる・・』そうだ。
2010年には三木谷浩史会長兼社長が「日本企業をやめ、世界企業になる」と宣言して、社内の公用語を英語にしたのだった。
この洋品店も、真似して社内の公用語を英語にしたようだが、社員は余計なことに労力を割いて、本当に迷惑だろうと察する。
英語を話せば事業が上手くいくなら、欧米の植民地だったフィリピンとかマレーシアなんかどんどん成長してるはずだろう。フィリピンの公用語は、タガログ語と英語である。
郊外の旧い学校を改造して英会話学校にして、フィリピンは今韓国人たちが目の色を変えてフィリピンに集まっているようだ。韓国人の英語熱は日本の比較ではない。
ただでさえ、舶来志向が異常に強い国民性である。排ガス規制でペテン企業の烙印を押されたフォルクスワーゲンが、韓国では値引き販売されて、「爆売れ」だそうだ。
道徳感や社会正義など糞喰らえとばかり、憧れの外車が安く手に入るなら無理してでも買いたがるのが韓国人らしい。
ワイワイ、ガヤガヤと気さくな雰囲気で打合せをする社風で有名な、このカーメーカーも何を血迷ったか、社長が英語を社内公用語にしたいようだ。
企業が海外に進出することには反対しない。そして、海外に出向する社員は英語くらい話せるべきだという点にも同感である。
また、日本にいて海外と頻繁にやりとりする業務をする社員は、メールを送受信するたびに英語のできる事務員に翻訳させているようでは、ほとんど仕事にならないだろう。
だからといって、社内の公用語を日本語から英語にするとか、英語を使えない役員を首にするなどという思想は、狂っているとしか思えない。
さらに、時の政権に擦り寄って権力者に「英語、英語、グローバル、グローバル」と耳打ちする、となると、この方は日本を間違った方向に舵取りをしようとする大馬鹿者だと言わざるを得ない。
家電メーカーでも流行を気にするところがあるようで、英語を公用語にしようとしたみたいだが、ここはその前に経営自体が危うくなってきたようだ。台湾の企業に面倒を見てもらうことになりそうだが、こういう事態に陥ったことと、英語はまったく関係のないことだ。
大企業の経営者のこういう動きは、巷の英会話学校の経営者達を刺激して、今や子供向けの英語教室は雨後の筍のように、増え続けている。
それは、幼児をもつ親たちに間違った思惑を刷り込み、かくして日本の国力は弱体化していくことになる。
今朝のテレビで、都会から田舎に引っ越してきた若夫婦の様子を扱っていた。子供が小さくて都会では保育園に預けたくても数が足りない。田舎なら、医療費免除とか、保育園の施設が多いとか、色々メリットがあると考え、移住を決断したそうだ。
その若夫婦のことより、私はテレビの取材を受けながら3歳くらいの息子に向って、熱心に英単語を教えている父親の姿が気になった。
「パンプキン、パンプキン。セイ、パンプキン!」と開いた絵本のかぼちゃを指差しながら、何度も何度も子供の耳元で繰り返す。子供がたどたどしく「パンプキン・・」と呟くと、「グーッ!!グーッ!!」と父親は大喜びをするのだった。
こういうバカバカしい情景を日本中に撒き散らすことになった張本人の会社が、海外戦略で躓いているとは・・・
不謹慎だが、私は密かにほくそ笑んでいるのである。