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グッドぐんま 2

ぐんま大好き! 群馬のちょっとイイものや身近な自然を再発見

旅する蝶 アサギマダラ

2011年10月04日 21時05分40秒 | 自然観察
一昨日の日曜日、稲刈りを待つ田んぼで羽を休めるノビタキを見た後に向かった先は嶺公園。
お目当ては、嶺公園ではこの時期限定で見られるアサギマダラという蝶々です。

ノハラアザミがさいている場所に行くと、1個体だけでしたが、美しいアサギマダラに会うことができました。




昨日紹介したノビタキは渡り鳥ですが、アサギマダラも渡りをする蝶として有名です。ただ鳥の渡りと違うのは、蝶は途中で世代交代をするので、行きと帰りは違う個体であるという点です。
アサギマダラは全国で見ることができますが、越冬が可能な地域は北関東より南の温暖な地域に限られます。
4~5月に第1世代が出現し、その後1~2世代を繰り返しながら、夏にかけて日本列島を北上。秋になると南下します。



アサギマダラの渡りを調べるために、翅に採取地と日付を書き込んで再び放し、その個体が次にどこで捕えられたかを調べる、マーキング調査が全国で行われています。その調査結果によると2千kmを超える移動をする個体もあり、今までで最も長距離を移動した個体は、長野県大町市から台湾の蘭嶼島まで、2,311kmを移動したことが確認されているそうです。ちなみに群馬県で放されたアサギマダラは、神奈川県、愛知県、兵庫県、鹿児島県喜界島などで再捕獲されています。

嶺公園で会ったこの子はどこまで飛んでいくのでしょう?