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グッドぐんま 2

ぐんま大好き! 群馬のちょっとイイものや身近な自然を再発見

コクワガタを殺した犯人は?  虫を襲うカビ

2010年07月16日 22時17分23秒 | 自然観察
先日、ぐんま昆虫の森に行った時、クワガタたちが集まっているヤナギの木の下で奇妙なコクワガタの死骸を拾いました。
何が「奇妙」かと言いますと、全身に白いカビのようなものが付いていたのです。

白いカビのようなものが付いたコクワガタ



このカビは、死後に生えてきたものなのか? それともカビに冒されたことが原因で死んだのか?

昆虫の森の専門家に問い合わせたところ、コクワガタに付いていた白いものは、やはりカビで、このカビによってコクワガタは死亡したとと思われる。クワガタ以外にもカミキリムシやセミ、ハエ、バッタなどで、このカビによって死んでいる個体を時々見かけるという回答を頂きました。

その後、自分でも調べてみると、このカビはボーベリア菌の一種(Beauveria sp.)らしいことが分かりました。
このコクワガタはボーベリア菌による「白きょう病」により死亡したようです。

昆虫に寄生するカビと言えば、一昨年の秋、ぐんま昆虫の森でエントモファガ・グリリ(Entomophaga grylli)に冒されて死んだコバネイナゴを見たことがあります。
昆虫に寄生し、宿主を死に至らしめるカビにはたくさんの種類があり、その一部は生物農薬としても利用されています。


昆虫病原糸状菌 Wikipedia

白きょう病菌,黄きょう病菌 森林生物データベース


                                        

おまけ

雑木林に真夏の到来を告げる花、ヤマユリが咲き始めました。

今日の夕方、前橋市富士見町にて