永観堂と似て／今熊野観音寺

もう先週のことになります。東福寺、雪舟寺のあとそのまま歩いて泉涌寺へ向かいました。もう10年ぶりくらいです。以前は住宅街をすりぬけて行こうとしてかなり迷った！ので、今回は大通り沿いに行きました。地図では隣なのに、徒歩20分くらいはかかります。それでもやっと参道入り口（門ではなくて）。そこからまた奥へ行かないと門はありません。で、その途中にあるのが今熊野観音寺、または観音寺とも言います。西国三十三所の第１５番。門はなく、鳥居橋という橋がありまして、この辺りからもう紅葉がかなり綺麗です。


本堂周りも紅葉がすごいのですが、東福寺とは比較にならないほど空いているのでゆっくり散策できます。
本堂は三十三箇所の中では小さいほうでしょうか。それでもその独特の雰囲気はあります。


さて、本堂から少し見上げると多宝塔があります。紅葉越しの多宝塔はいいですよね。永観堂の景色と比較しても遜色ありません。この塔は昔の医療に貢献した人が祀られているとか。昭和59年にできたようで、新しいのがわかります。




1本だけ異様に真っ赤なモミジがあり、そこにはカメラを向ける人が後を絶ちませんでした。


話は変わりますが、ここへ向かうまでにも泉涌寺の塔頭（というよりも山内寺院）があり、そこがなかなか侮れません。即成院と戒光寺。見た感じはフツウの寺院でも、大きくてすばらしい仏像があります。特に戒光寺にあるのは、総高約10mという重文の釈迦如来立像。泉涌寺や京都市内のお寺にもこれほどのものはめったになく、必見でしょうねえ。

戒光寺