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ふわり、ふわりと風のふくままに・・日記

感性がキラリと輝くような毎日を過ごしたいけれど、現実はなかなか思うようにはいかない。小さな喜びに敏感でありたい。

白内障手術で入院するも 脱スマホならず・・・

2013-08-16 22:15:45 | 日々の出来事
病院食


先週、両眼の白内障手術のために入院してきました。
外来に行った時の雰囲気や事前に受け取っていた入院準備のファイルを読むと、携帯は絶対に行けないようでしたが、「メールならいいですよ」と病室で説明して下さった看護婦さんの言葉で、脱スマホはなくなりました。隣のベッドの若い子はノートPC持ってきていましたが、さすがにPCを持ってはいかなかったのでPCは退院してからも含めて10日以上開かずにすごせましたが。

暑い毎日を快適温度の病室で手術前後は慌ただしい時もありますが、時間がたっぷりありましたので食事の写真を撮りました。初めは食事を撮るという発想がなかったので残り16食は頑張って撮りましたよ。

さて、白内障の手術はお医者様も、どんな経験者も《簡単な手術》と言われます。開業医だったら日帰り、それも正味15~20分の手術に前後入れても数時間で家に帰れるのですから確かに簡単な手術だと思います。そして技術的にも簡単なのだと思います。でも手術ですから、術後は感染症が一番怖いという今を過ごしています。

私自身は左右バランスが極端に違う強度の近眼+白内障が年々視力を落として去年運転免許の更新をしたのですが(両岸視力辛うじて0.7)次は無理かなぁと思いましたが次を待たずに、コンタクトも眼鏡も度数をあげても視力が上がらず色々な場面で不自由を感じるようになっていました。何年も前、初めて眼科で「年相応の白内障が始まってます」と言われた時は何だかショックでしたが、あれから多分20年はたっているのでしょう。途中でも白内障は少しずつ進んでいたのですが《自分で我慢できなくなった時》と《免許の0.7が矯正視力で出なくなった時》が手術のし時と聞いていました。この春ごろからもう限界かなぁと思ってかかりつけの眼科医に相談したりしていました。
5月に紹介状を書いて頂き、大学病院へ行って担当医師と私の都合をすり合わせて8月の手術予定になりました。両眼のバランスを考えると同時(勿論同じ日にはできません)がいいということで一週間の入院です。開業医さんだったらどこまで検査するのかなぁなんて思いながら、事前検査として血液検査・心電図・胸部レントゲンをしました。
そして、先週火曜と金曜が手術日でした。

初めに視力の悪い右目から。基本的には同じことを二日間をおいて左目も。

朝から瞳孔を開くための30分置きの目薬開始。手術は1時過ぎからです。以前、歯医者さんのような椅子での手術と伺ったことがあったので手術室に入ってびっくり!今まで2回手術台に乗ったことがある私としては「聞いていなかったよ、こんなの!」という感じで初めて緊張が走ったのでしょうか、担当医から「緊張している?」とばれました。心電図と血圧、ちゃんと血中酸素も測りながら、片目だけ出した覆いをして目を閉じないようにリングのようなものをはめて(この話も誰も話してくれていない)ざぶざぶと消毒、麻酔、局麻ですから先生の声は聞こえます。ここまでは一つ一つ声かけしてくださり、ここからは集中していよいよ手術です。「何が怖いって、目に向かってくるメスが怖かった!」と言っていた方の言葉を思い出しましたが瞳孔を開ききっているのでメスが向かってくるのは見えませんでした、ホッ。ちなみにメスを横から入れると教えてくれた友もいましたが、上瞼の白眼部分からでした。
執刀医のほかに、目を洗っている医師、看護師さんが二人ついているのは本当に心強い。
麻酔が効いているのを確かめられたので、メスが入った感じと水晶体を今抜いていたのだなというのは感じました。その後が嫌でしたねぇ。これも経験者の誰も教えてくれなかった。いえ医師の術前の説明で「水晶体を取った後水晶体の核と皮質を超音波で砕き、吸引して取り出します」と言われていましたがその超音波の振動が不気味なんです。大きな音ではないのですが削られている感じが伝わって「柔らかいなぁ」と言う医師のつぶやきとで何となく嫌~な気分。でもその音が終わったら、あ、レンズを入れているんだな。場所に収めているんだなという感覚はありました。多分小さな傷は、溶ける糸か溶けるテープでとめてあるんでしょうね。
前後の処置やら消毒を入れて40分位で大きなガーゼに覆われて病室に戻りました。

翌朝、8時頃に病棟診察室でガーゼを取って診察。既に遠くが見える!!瞼上のごろごろ感はあるものの痛くもなくて見えるようになりました。右目は本当に近くてもぼやけていたので何年ぶりでしょう。感激です。視力は3ヶ月ぐらいしないと落ち着かないようですが、でも嬉しかったです。

近眼の患者さんには眼鏡をはずして新聞が読める程度の眼内レンズを入れて、今まで通りに眼鏡しようとするのを医師は勧めてくれます。でも、私は超がつく近眼で左右差が大きいので、眼鏡での矯正はなかなかできず眼科医もコンタクトレンズじゃなくてはダメというほどでしたので数年前からハードレンズをソフトレンズにしたものの、40年位はコンタクトレンズで暮らしていました。ですからできたら運転も不自由しないとお目が利く方がいいとお話しして、免許が取れる0.7よりちょっと見えるぐらいに合わせて頂く眼内レンズを入れることになっていました。

右目が見えて病室に帰る時に、今までは全体が緑色の非常口のランプの真ん中に走る人の形が描いてあるのが廊下のずっと先まで見えてビックリしました。左はまだ術前ですが眼鏡なしで、両眼で本を読むのにちょうどいい視力でこの手術二日目から持って行った本(一冊は術前の日に読み終え)もう一冊と面会室に会った本2冊売店でもう一冊買って退院までに読み切ってしまいました。本が読みづらかったのは左目の術後眼帯をしたときに、右目が遠視状態で老眼鏡も掛けられず不便した時だけでした。

入院前、「手術をしたらしばらく本が読めなくなる」と友人や母に言われていましたが、本もテレビもどんどんいいですよとの医師や看護師の言葉はにわかに信じ難かったのですが、お陰で全然退屈しないで入院生活を楽しみました。入院中は手術日以外は首から下のシャワーも看護師さんにシャンプーもして頂き、快適でした。

退院して一週間、昨日外来診察を受けました。裸眼視力右目1.0、左目は乱視があるので0.8~9で矯正したら1.2行きそうだとか。上瞼のごろごろ感もなくなり、術後の所見も順調、洗髪、洗顔、入浴は来週の月曜から良いという許可を頂きました。車の運転も退院時に良いと言われていますし、「裸眼で運転OKでしょ!」と太鼓判でした。
私は遠くに合わせた眼内視力ですから、40年続けたコンタクトレンズはしなくても良くなりました。でも本を読む時には老眼鏡が要ります。今までは遠近両用めがねとコンタクトの時はどんどん見えなくなる一方の左右違う視力に安い老眼鏡をかけていたのですが、今度は両眼同じ位見える上に老眼鏡ですから本や新聞を読むのも楽です。
既にかなり厚い文庫本「永遠の0」を1日で読み終えました!!!
手術をした方の中には期待していたように見えなくてやらなければ良かったという方や期待外れという方もおられるので、期待し過ぎないようにねと言われていましたが、今のまま、3ヶ月先も視力が低下してがっかりなんていうことがないといいなと思っています。

若いころは白内障の手術は歳を取ってからするものと思っていましたが、今は見ることに不自由を感じはじめたら50代からもありだそうです。もっと若い方はレーシックがいいのかな。レーシックは加齢した時に白内障はどんな風に出るのかしら?出ないの?

今は一日4回の抗生剤入りの目薬と炎症止めの目薬をさしています。これは約2ヶ月続けるそうです。白内障体験記は以上です。