ふわり、ふわりと風のふくままに・・日記

感性がキラリと輝くような毎日を過ごしたいけれど、現実はなかなか思うようにはいかない。小さな喜びに敏感でありたい。

釜石の“奇跡” ~いのちを守る 

2012-09-01 23:54:02 | 日々の出来事
今晩、NHKスペシャル「釜石の“奇跡”~いのちを守る」をみました。

今までにも、釜石小学校の子どもたちが去年の大震災の時に避難できた“奇跡”を見聞きしたことがあったので、ドキュメンタリーだと思ってみました。アニメーションと実録で構成で、国分太一と首藤アナそしてゲストが生徒に、あの釜石市の防災アドバイザーを務める群馬大学の片田敏孝教授を迎えた特別授業でした。

釜石小学校の子どもたちは、あの時、下校後だったので家にいた子、友達と遊んでいた子、皆がそれぞれにそれまでの避難訓練や津波対策授業を受けて(それも特別にほかの学校より多い回数という訳ではないけれど)自分たちで「判断力」「想像力」「家族を信頼する絆」を総動員して危機から自分たち、家族のいのちを守ることができたのでした。番組の冒頭部分で小学校6年生の男の子が『みんな“釜石の奇跡”というけれど、僕たちにとっては“奇跡じゃなくて…“実績”だ』と言っていた言葉がとっても重かったです。

“津波でんでんこ”は、単純に”津波がきたらそれぞれに逃げる”だけではない。勿論、“津波がきたら家族を見捨てて逃げろ!”ということではない。《津波が来ても、生きてさえいたらまた会える。だからバラバラのところに居てもとにかく逃げろ。まず自分のいのちを守れ!》《 親も逃げている。子どもも逃げているとお互いに信頼しているから逃げられる。逃げていないかもしれないと思ったら、逃げられないですよね、心配で確認しに戻りたくなる》

「南海トラフ地震 被害想定」の発表が先月30日にありました。大地震・津波予報が出て関東から東海・南海~九州までの広範囲に死者32万人想定の記事に驚きましたが、釜石小学校の子どもたちが守った危機管理の原点・想定にとらわれない・最善をえらぶ・それぞれが率先避難するは、どんな危機の時にも当てはまるのだと思います。

あれだけ、東日本大震災を受けて心を痛めていたけれど、翻ってわが身に危機が訪れたらどんな行動をとるかという想定は全然できていなくて、家族の避難先の確認もしていない。実家の母は何が起きても自宅にいると言っています。一応実家周りの避難所は確認しているので、もしその時に一緒に居なかったら「まず自宅、そして近辺の避難先を探すからね」と母に言いました。子どもの一時避難場所と広域避難場所も一応聞いてあります。でも災害が起きる時間帯によって誰がどこにいるか、分からないのですよね。

被災地にボランティアに行って、被災された方々は家族と離れていた方は安否が分かる迄が本当に辛かった、どうやって過ごしていたかも分からない、記憶が飛んでいる所があるとおっしゃいました。

その時にならないと分からないことも一杯あると思うけれど、もう少しきちんと備えないといけないのかなとまた思いました。悲しむ人が少なくなるように。