ふわり、ふわりと風のふくままに・・日記

感性がキラリと輝くような毎日を過ごしたいけれど、現実はなかなか思うようにはいかない。小さな喜びに敏感でありたい。

実は心優しい神父様

2006-11-04 21:08:14 | 日々の出来事
 神父様はとってもシャイで、だから人を寄せ付けない物言いになったりクールを装うことになる。母上の苦労を見て育ったから父上とは上手く行っていないとおっしゃることがあるが、実は顔立ちも、書く字体も、絵の描き方も父上と似ておられるかもしれないと傍で見ていてそう思うことがある。実家のすぐ近くまで休暇で出かけてもなかなか寄らなかったのが、最近父上が年を重ねられて母上が自由に旅に出かけられなくなってからは年に一回は帰省なさるようになった。

 その母上が先月交通事故で全治4ヶ月の骨折、先月3日間様子を見に戻られた。普段はしないゴミだし、ゴミ当番もこなされたよし。実家近くに住まわれる弟妹方が留守宅の父上の面倒を見ていらっしゃったがそれぞれに負担も大きくなるので、これからはご自分も時間を見つけて父上を見るために帰省を増やすことを決められた。この所教会の仕事、教区・修道院の仕事が目一杯忙しく、度々上手に休みを取ることを進めていたが神様はこのような形で彼を現場から離れる機会を作ってくださったのだろうか。実家に戻られても病院の母上、高齢の父上への気遣いは大変な仕事にもなると思う。決して遊びに帰る、休みに帰るということにはならないと思うがそれでもこのチャンスを神からの恵みと受け取ることができる方だと思うし、事務的な仕事に疲れきっていた神父様が少しでも心身ともに元気になられるといいなと思っている。

 信徒の相談にも、基本的には人は自分の生きる力、目に見えない存在にゆだねることができることが不条理な出来事、苦しいとき辛いときから抜け出せるという姿勢で簡単に答えを出さない方なので、物足りない思いをされて司祭室を退出する方も多いが、実はその後を心にかけていらっしゃる風情、さりげなく気遣う風情を感じるたびに心優しい神父様だと思っていた。口では心配していない風だった父上を見る気になっている彼に、神様が力強い支えと恵みを与えられないはずがない。母上のケガの治癒と父上の健康、そして神父様に程よいリフレッシュの機会が与えられるように、今夜祈ろう。