なーんもさ

北海道の小さな町から発信します。

一周忌法要

2012年03月19日 | 生活

昨日、夫の一周忌法要を済ませました。

昨年の3月11日。

娘に、夫の危篤を知らせる電話中に東日本大震災が発生。

東京の息子とは連絡付かず、テレビの津波の映像を見ながら

恐怖と不安とを抱えた一日でした。

 

息子から、「家族全員無事だから。」で途切れた電話。

娘一家が夜中にも関わらず駆け付け、余震のすごい中、東京から飛んできた息子。

そして、一週間後の3月18日、夫は眠るように静かに旅立ちました。

震災の混乱の中、東京から息子夫婦が幼い孫達を連れて

北海道までよく来れたと思います。

 

津波の恐ろしい映像、亡くなった方々や行方不明の方々の情報が

連日流されました。

夫を亡くした悲しみと、震災で身内を亡くされた方々の悲しみが

重なって、映像を見る度泣けました。

 

夫は13年前からの長い難病との闘い、10年前からの心臓病、その上最後の5年は

ガンとの闘いでした。

 

一昨年、「余命1年」と宣告され、本人も家族も覚悟していた死であっても、

残された家族には耐え難い悲しみです。

それなのに、震災で突然身内を亡くされた方、未だに行方知れずの人を捜す身内の方の

悲しみを思うとその辛さはいかばかりかと、いつも胸が痛くなるおもいです。

 

一ヶ月、三ヶ月、半年、そして一年と震災で亡くなった方の法要が営まれる

ニュ-スがテレビで流されます。

その映像と夫の死が重なり辛い辛い一年でした。

 

法事の前、夫に夢で会いました。

夫は、今まで見たこともないほどの優しい笑顔で私を見知らぬ家に

案内してくれました。

 

東側のベランダから明るい春の日差しがまぶしいほど降りそそいでいます。

すごく大きなガラスの入ったベランダの前に立つと、青空の中すっくと美しい山が

見えました。

 

何て美しい景色でしょうか。息をのむ美しさです。

『あぁ-、私もここに住みたいなあ。』と思いました。

部屋の中には引っ越しの荷物が置いてありました。

夫はこんな美しい景色が見える家に住むことになったのかと

安心しました。

 

『ここで幸せに暮らしているから、心配しなくていいよ。』

って、私に教えてくれたのでしょう。

一周忌法要後には引っ越しが終わるのでしょうか。

夢から覚めたとき、何とも言えないほっとした気持ちになりました。

 

他人には「作り話」だと思われたくないので、あまり話しませんが

霊感が強い方で、身内が亡くなる時など先に私の所に来たりします。

夫の夢も何回も見ています。

すごく辛い気持ちの時など、優しい笑顔でそっと私に寄り添ってくれます。

そんな夢を見た朝は、とっても心が安らぎます。

私はいつもいつも夫に守られている気がします。

 

法事の朝家族全員で写した写真を、今朝プリントしました。

昨年のお正月には10人家族だったのに、今年は9人家族になりました。

孫達が1学年ずつ進級し昨年よりもぐんと大きくなりました。

28㎝から22㎝までの靴を履く4人の孫達。

仲の良い息子夫婦と娘夫婦。みんないい中年になりました。

 

こんなすてきな家族に恵まれた私です。

一周忌法要を終え、これからは気持ちを切り替え明るくすごしていくからと、

夫に誓いました。