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花、蝶、ペット、旅行など。
韓国文化の紹介。

塩の街

2011-06-25 10:53:44 | 本と雑誌

有川浩のデビュー作。

Photo

Photo_2

ある日突然、世界的規模の隕石が地球に降り注ぐ。

東京湾の埋め立て地にもその一つが落下する。

その瞬間から、不吉な出来事が世界中に起こり始める。

巨大な落下物によって、東京だけでも数百万人の人間が死亡。

生き残った人間も、塩化と言う奇妙な病に侵され始める。

体全体が、塩に変化して、やがて死亡する。

宇宙からの落下物は、巨大な塩の結晶であることが分る。

当日、両親と行き別れた女子高生のミナは、もう、両親は塩になったと諦めて一人で生活を

始めるが、路上で、多数の暴漢に襲われたところを、通りかかったアキバに助けられて、家

に引き取られる。

アキバは、自衛隊の優秀なパイロットであったが、落下物と、塩化の因果関係を上申して入

れられず、除隊していた。

アキバとミナの関係は、父娘、兄妹の関係であったが、やがて、二人とも、愛を感じる様に

なって行く。

天才的な奇人イリエは、この関係を利用して、災難の原因である落下物を、破壊しようと考え

る。

アキバに米軍厚木基地の戦闘機F14Aトムキャットを略奪させ、落下物に空対地ミサイルを

打ち込ませようとする。

この無謀な計画に、せめて、ミナだけでも地球に生かせておきたいイナバは、死を覚悟して

最終的に従ってしまう。

ミナは、愛を告白して、イナバを引きとめるが、その願いを振り切って基地に忍びこむイナ

バ、イリエの無線で必ず生きて帰って来いと、呼びかけるミナの願いは、イナバに届くだろう

か。

暗黒の東京の夜空の元に佇むミナの頭上を、トムキャットは、轟音を響かせながら東京湾へ

向かって飛び去って行く。


18 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
タミリンさん、おはようございます。 (mcnj)
2011-06-28 11:34:41
タミリンさん、おはようございます。
100年後ですか。
どうなってるでしょうね。
この100年と言えば、大正、昭和、平成ですが、まだ、蒸気機関車が主力だったのが、新幹線に代わりましたね。
大きな戦争を経て、航空機は、物凄く進歩しました。
これから100年後は、石油は枯渇してるでしょうから、プラスチックは無いし、ガソリンもありませんね。
電気で走る乗りものが主流でしょうが、発電をどうするかですね。
そんな心配よりも、人口がどんどん減って、日本は、貧しい国に成っているかもしれませんね。
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面白そうですね~ (タミリン)
2011-06-28 10:54:13
面白そうですね~
後100年後って地球はどうなっているのかな・・・
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サムさん、こんにちは。 (mcnj)
2011-06-27 17:29:06
サムさん、こんにちは。
mcnjも、老眼と近視が重なって、どうしようも有りません。
苦労しながら読んでおります。
この小説を読み始めた時は、思わず、東日本大震災を思い出してしまいました。追い詰められた状況で、人間がとる行動が、どんなものか。
作者は、人間の愛に焦点を合わせて書いています。
人が人を愛することで、地球を救える訳ではありませんが、そう信じる主人公のとった行動は、結果的に、人々を幸せに導くのでした。
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つなごんの母さん、こんにちは。 (mcnj)
2011-06-27 17:15:06
つなごんの母さん、こんにちは。
有川浩さん、名前だけなら男ですよね。
展開の発想などは、男勝りの所が有りますが、繊細な、心理描写は、やはり、女性の筆致でないと表せない所があります。
今や、売れっ子の作者が、どのような作品を出して行くのか楽しみですね。
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活字を読むのが苦手で (サム)
2011-06-27 16:26:42
活字を読むのが苦手で
なかなか読む事がありません。
是非読み聞かせて欲しい(爆)

老眼も進み、益々活字離れで困ります。
本屋で何を手にして良いか分からないのが
一番困ります。
若い頃はあっという間にに読んだものですけどね。
ご紹介ありがとうございました。
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こんにちはー。 (つなごんの母)
2011-06-27 16:16:09
こんにちはー。
有川浩は色々読んでますが、デビュー作がまだでした。
荒唐無稽に思える設定でも、展開や登場人物が魅力的で惹きこまれる作品が多いですよね。
私も最初男性だと思ってました。
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kamyさん、こんにちは。 (mcnj)
2011-06-27 12:39:38
kamyさん、こんにちは。
そうですか。
太平洋側からも、ルートが有ったのですか。
名古屋からの、飯田街道も三河経由でした。
途中から、一緒に成って海側の物産を運んだかも知れませんね。

ありかわひろさんの、「塩の街」、面白い小説です。
機会が有ったら、お読みになって見て下さい。
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【塩の街】は読んでいませんが、日本海→塩の道→塩... (kamy)
2011-06-27 12:03:10
【塩の街】は読んでいませんが、日本海→塩の道→塩尻の方は、
不勉強だったので、良く解りました。
太平洋(御前崎)→天竜川(足助)→塩尻の方は、少し勉強した事が有ります。

【塩の街】は、そう言う話ではなく、有川浩さんの小説なんですよね。
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ぐみにゃごさん、おはようございます。 (mcnj)
2011-06-27 06:28:18
ぐみにゃごさん、おはようございます。
有川浩さんの小説は、どれも面白いですよ。
特に、女性の皆さんにはお薦めです。
是非、お探しになって見て下さい。
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ふむふむ! (ぐみにゃご)
2011-06-27 03:07:28
ふむふむ!
塩になっちゃうって発想がすごいですw
ストーリーをみていると読みたくなっちゃいましたよ!
最近の本って何が面白いのかわからないので
こういう風にストーリー書いてくれると興味がわいてきますね(*'-')ノ
ツタヤによくいくので本チェックしてみます!
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tomatoさん、こんにちは。 (mcnj)
2011-06-26 15:30:01
tomatoさん、こんにちは。
ありかわ ひろさんです。
男と間違えそうな名前ですが、女性です。
男が読んでも面白く読めますが、本来、女性向きの
本でしょうね。
是非お読みになって見て下さい。
沢山書いていらっしゃいますので、文庫本がお得でしょう。
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こんにちは。 (tomato)
2011-06-26 15:18:46
こんにちは。
面白そうな本ですね。
昔、「日本沈没」を読みましたが、似たようなテーマに感じます。
本屋でチェックしてみますね。
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mintさん、こんにちは。 (mcnj)
2011-06-26 14:37:50
mintさん、こんにちは。
主人公は、正義感の強い、行動力のある人物ですが、女川原原発の技師と重なりますね。
目先の事しか考えない経営者は、金儲けより、将来の安全性を重視した技師の先見性を見抜けなかったのでしょう。
福島原発の結果を見ると、何でこんなことが分らなかったのかと、憤りを感じます。
今、盛んに、メディアで国や、東電を批判している学者は、当時、冷や飯を食わされた学者や技術屋だそうですね。
表舞台でいい思いをさせてもらった連中は、蔭で、小さくなっているか、想定外の地震だったと、嘯いているそうです。

有川浩さんの小説は、面白いです。
高村薫さん程の奥行きは有りませんが、コミック的に読み流すには、いい小説が多いです。


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Saas-Feeの風さん、こんにちは。 (mcnj)
2011-06-26 14:25:41
Saas-Feeの風さん、こんにちは。
有川浩さんは、新人と言う程ではありません。
この作品は、2007年ですから、最新作でもありません。
新進気鋭の人気女流作家と言うところでしょうか。
これからの人ですね。
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私の書棚にはない作家さんですが、地球に降った隕... (mint)
2011-06-26 14:15:33
私の書棚にはない作家さんですが、地球に降った隕石により、人間が塩化という奇妙な病に侵されていくというのは、今ならあり得ないことでもないと思ってしまいますね。
原発事故は隕石に当るより確率が低いと言われてきたのですから。

主人公が落下物と塩化の因果関係を上申して受け入れられず除隊したとありましたが、
津波被害を受けても耐え抜いた宮城県の女川原発を、当初の計画より高いところに作ったということで当時の技師が左遷されたという話と重なりました。
経費が余計に掛かったからだそうです。
でもそのおかげで女川原発は、福島原発のような惨事を免れたのです。
皮肉なことですね。
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数年前から書物を読むことが無くなりました。 (Saas-Feeの風)
2011-06-26 13:52:17
数年前から書物を読むことが無くなりました。
読んでいると眠くなってしまうのですよ。
書店に出向くこともありませんので
どんな書物が出版されているのかも判っていません。

有川浩さんのことも全く知りません。
デビュー作とのことですが新人なのでしょうね。
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山小屋さん、おはようございます。 (mcnj)
2011-06-26 08:26:00
山小屋さん、おはようございます。
この本は、山小屋さん向きではありません。

日本海の海産物を内陸に送った街道、千国街道。
糸魚川から姫川沿いに遡り、佐野坂峠から千国、大町、高瀬川を下り、さらに犀川を遡って松本までの街道ですね。
さらに南下して、塩尻が塩の止まりでした。
謙信が信玄に送った塩もこの道を通りましたね。
姫川沿いの道は、大変な難所で、沢山の行き倒れが出たそうです。
荷物を運ぶ牛と、人が同じ屋根の下で寝る、牛方宿が当たり前であったそうです。
佐野坂から仁科三湖を過ぎると平坦な道が続き、
やがて、みさと64さんの地元になります。
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最近、どんな本が出版されているのか、まったく (山小屋)
2011-06-26 05:58:00
最近、どんな本が出版されているのか、まったく
わかりません。
たまに本屋を覗いても山関係の本ばかり目にします。
東京が塩の街になる前に放射能で犯されないことを
祈ります。

糸魚川から松本までの「塩の道」を歩いたことが
あります。
なかなか素晴らしい街道でした。
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