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韓国文化の紹介。

韓国の散歩道 同姓同本(トンソンドンボン)

2010-05-28 10:09:38 | インポート

A01

今、不安定な鳩山政権の基ではありますが、長年の懸案であった、永住外国人地方参政権

付与と、夫婦別姓を認める、民法改正が進められようとしておりますね。

これに対し、与党ではありながら、本格保守を標榜して参議院選挙に臨もうとする、国民新党

は、両法に反対する公約を掲げました。

どうなることでしょう。

韓国の夫婦別姓は当たり前の事ですが、これは、日本の女性達が勝ち取ろうとしている夫婦

別姓とは、全く異質なものです。

韓ドラの歴史物に詳しい皆さんは、よく、御存じですが、古来より、朝鮮では、どの家系でも、

長男の誕生が切望されて来ましたね。

少し前に、時の大臣が、女性は、子供を産む機械である、と言って、政権の支持率を落としま

したが、朝鮮では、昔から、長男を産ませる為に女を娶るのが当たり前だったのです。

ですから、嫁は、一族の族譜には入れて貰えません。一族の名字を貰えない為に、実家の姓

を名乗らざるを得ないのです。現在でもそうです。

家庭内で、子供たちから、どうしてお母さんだけ姓が違うの?と、質問されて母親達は困惑し

ます。

一昔前までは、男子を産めない嫁は、肩身の狭い思いをしました。

男子を欲しがるあまり、男子の出生率が、女子をかなり大幅に上回ると言う様な社会現象も

起きて、さすがに、これは、現在では、法律で禁止されておりますが、適齢期の男女の比率

は、今でも、いくらかのアンバランスが残っています。

適齢期の男性は、兵役の問題もあって、結婚するのが大変です。

出会いの場を求めて、合コンなどが流行るのは、日本と一緒ですね。

合コン:ミティン(ミーティング)。

合コンで、彼らが一番気にするのは、パートナーの容姿、スタイル、性格では無くて、

相手の姓です。

パートナーに決まった相手の姓のポングァン(本貫:先祖発祥の地)です。

本貫が一緒になってしまった組は、本来なら、絶対に許されない、パートナーの変更が、特別

に許可されます。

法律では、同姓同本の者同志は、結婚できないので、お互いに、恋に落ちる前に、悲劇を

避けたいからです。

しかし、それでも、日本よりはるかに姓の数が少ない韓国では、同姓同本同志で好きになっ

てしまい、悲しい恋物語が出来上がります。

恋物語で終わる間はまだいいのですが、深刻な社会問題になってしまう現実もあります。

二人の間に生まれた子供は、法律上、非嫡出子にされ、教育も、保険も、まともに受けられ

ない社会的弱者の立場におかれてしまいます。

耐えられなくなった若者達が、無理心中をはかると言う悲劇も起きます。

韓国社会の家庭の、2%にも及ぶ、20万組の夫婦が、婚姻届を出さず、人目を忍んで生活

していると言われていました。

さすがに、保守的な韓国社会でも、無視できなくなり、十数年前に、激しい賛否両論の末、同

姓同本の結婚を認める新しい法律が制定されました。

それでも、同姓同本禁婚は、法律以前の、人間の道徳である、と、主張する、保守的な儒学

者達の意見を無視できず、クンチンホン(近親婚)、つまり、父系、母系とも、8チョン(寸:親

等)以内は結婚を認めない、と言う、条件付きの法律になりました。


ソジュではなくて

2010-05-26 12:22:02 | 写真

もう、3,40年になります。

まだ、お生まれにならない方もおられますね。

とある料理本の酒のつまみに、この様なものが、洒落たキャッチコピーとともに、

載っていました。

東京ナットクラブ。(蟹納豆)

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キムチンカ。(いかキムチ)

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こんなつまみの晩酌は、やはり、ソジュ(焼酎)ではなくて、これにかぎります。

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