かぶき は、かぶく 傾くことを意味した。歌舞伎は、当て字である。意味上の対応関係をもつ漢字を使うのが通常である、とされる。歌舞伎そのものは、ミュージカルを連想して当て字の妙がある。当て字は、対応する漢字がない場合に、便宜的にある漢字の音や訓を借りて書き記し、さらに和語以外の外来語、外国語の表記に使うことで、慣用的に定まったもの、熟字訓のように、意味関係の対応を見る場合もある。その字の当て方に、読みを充てるかのように工夫を凝らしたしたのが、歌舞伎の外題に見られる。外題というのも内題に対する呼称で、ともに書誌の用語となるが、その外題を芸題とも言ったりするものに、特殊な読み方となったものがある。 . . . 本文を読む
古典の日というのがあるそうで、法律まであって、それは11月1日だそうだ。その制定は2012年のこと、それは源氏物語に由来するとか。それで検索をしてみた。その由来には、紫式部日記、寛弘5年11月1日、1008年12月1日の記述にある。あなかしこ、このわたりに若紫やさぶらふ、この呼びかけで、若紫は源氏物語の登場人物であることから、源氏物語が記録されたものであることを根拠としているそうだ。そして、記述の日から1000年目の2008年、平成20年の前年、2007年1月に京都府などを中心に立ち上げられた、源氏物語千年紀委員会が11月1日を古典の日とすることを提案したことによるという。ウイキペディアより。2014年には古典のシンポジウムが開かれた。それで、ここにも、ちなみに源氏語りがあるのでそれを取り出して再録をしよう。 . . . 本文を読む
しもつき を、霜月 下月 と書くか、食物月、これは、おしものづき 凋む月 しぼむつき 末つ月 すえつつき が訛ったものとするか、旧暦和名に説がある。異名には 神楽月 かぐらづき、子月 ねづき の名もある。孟冬、時雨月の名が似合うころとなる。 . . . 本文を読む