現代日本語百科   けふも  お元気ですか

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ルビと振り仮名、読み仮名 14

2015-11-02 | 日本語表記
ルビは印刷用語、明治時代からの日本の活版印刷用語とある。 イギリスから輸入された5.5ポイント活字の呼び名がruby ルビーであったそうだ。 ルビ活字とよび、それによってつけられた、振られた文字を、ルビとよぶようになったと解説している。 また、明治期つまり19世紀後半のイギリスでは活字の大きさを宝石の名前をつけてよんでい多とも、ウイキペディアは言う。 ルビをつける、ルビを振ると表現し、専門的な用語の組版業界用語では、ルビを組むと表現するようだが、振り仮名はこの名称からのものか。 総ルビ、バラルビとがある。 文字に読みを振ることはルビを振ることから始まったわけではない。 傍訓、つけ仮名と呼ばれた、訓読み、日本語読みのためである。 . . . 本文を読む

古典の日に 2

2015-11-02 | 源氏のものがたり
古典文学に親しんだのは偶然である。なにごともきっかけというものが、そういうものだと思える。本を読むと決めて大学の文学科を選んでいた。そこは2年たてば教養課程から専門課程へ移ることになる。大学というのは紛争で荒れるものだと知って、2年を落ち着いて過ごすことはなかった。そして専門課程へ移るときに、それまで英文科となんとなく決めていたのを、国文科に変更したのである。1年時の担任はアメリカ文学の専門で、いつも英書ばかりを読んでいたし、本が読みたいからと言ったら、書棚の教科書を取り出して薦めた。野球部の顧問をしていて大学の中では勢力を持っていた。紛争にあって、いろいろとお世話になったことだった。その影響もあったが、その一方で、日本語文章の科目担当の先生に出会って、入学直後の事情を経て、その事情というのは、転任してきたばかりの先生は、その科目を文学でやらない、文法でやると話したものだから、受講学生が文学の方の科目へ行ってしまって、残ったのはわたしと、演劇の活動に熱心な男の二人になってしまった、一人で授業を受けることになった . . . 本文を読む

カタカナ表記の由来

2015-11-02 | 日本語表記
漢字をカタカナ表記する、どういうことか。外来語を日本語発音のままに書く、振り仮名にあったように人名を発音で書く、動植物の学名を書く、擬声語を書く、主に発音を示す表記として、カタカナがこの半世紀に定着した。カタカナが発音をもっぱらにしたわけではないが、それをさかのぼれば、カタカナは文字遣いの補助として漢字に添えた、記号のようにとらえられた。漢字で書くことが正式文書であれば、そこにカナ文字であるカタカナにもその位置づけがある。文書に表れる。そうみれば歴史資料の仮名書きの表記はどのようになるか。手習いとして、落書きとして、また端書などにあるのはカタカナであったろうか。この経緯の前に日本語を表記するための万葉仮名が、広くは上代仮名として工夫されていた。歌謡の表記は漢字を草にしたカナとしての崩し字にが用いられ、経文には仮名書き法華経が著わされる。草の連綿に対して、カタカナは発音のままに、訓読文体である説話集などにみられるようになる。その文献は漢字交じり文としての特徴がある。今昔物語集に顕著なのは、その伝本、写本にはさまざまな形態があるが、そのうちに、変体漢文から派生した和漢混交文体が用いられて、漢字のあとに送り仮名を、小字のカタカナ二行で書いてあるものがあることである。このような資料は通行自体や活字本になることで、それを具体にみることは難しい。今昔物語に語られる説話がほかの説話集との出入りもあり、その表記の様子が一概にならない面もある。そこで、資料に説話集からカタカナ表記の由来を探ることにする。しばし古典文学である。 . . . 本文を読む

漢字語 英字語

2015-11-02 | 日本語表記
漢字を用いた語、英字を用いた語、それぞれの表記は日本語に概念の変容を示す。漢字語は漢語であった。漢語は字音語として日本語発音で漢字文字を組み合わせたり、新造語としたりしている。漢字の字音から構成される語彙として、漢字の音読みと対応する字音語と称することがあるという。借用語の日本語発音による語種となる。英字語は、ローマ字表記であることから、ローマ字語という名称もありうるが、アルファベットの略号、ローマ字略語を用いるときの、ローマ字語をはじめ、仮名書きをそのままにローマ字変換するローマ字表記があることから、ローマ字語のさすことがらはすでに示すれてきている。したがって、英字語は原綴りをもちいた語の種となる。漢語のもと、漢字かな交じりを実現してきた日本語に、英語のもと、英語カナ交じり文があるか、というようなことである。漢字に仮名書き、そこに英数字を交えることはすでに行われている。日本語表記の特徴であるが、そこに英文字が語としてまじりあうことは、まず、ない。しかし、よく見まわすと、デザインのこともあり、機能のこともありで、英字が語として用いられている。カレンダー然り、メニュー然り、レシート然り、街頭のあたるところに、英字語の表記は漢字語の中に表れてきている。 . . . 本文を読む