消費税、軽減税率が議論されている。一律に課税していた、と、思われる消費税が、その分類によると、消費そのものを課税対象、直接消費税と、最終的な消費の前段階で課される税 間接消費税とがあり、直接消費税にゴルフ場利用税などが該当、間接消費税に酒税などが該当、そしてさらに間接消費税は個別消費税と一般消費税がある。ウイキペディアによる。この課税の分類は、生活に直結する税として、一般消費税が話題になる。その歴史に、1954年 - フランスで最初に導入、1971年 - ベルギーで導入、1973年 - イギリスで導入とあり、日本での税率引き上げを見ると、1989年(平成元年)4月1日 - 消費税法施行 税率3%、1997年(平成9年)4月1日 - 村山内閣で1994年(平成6年)11月25日に成立させた税制改革関連法案に基づき、地方消費税の導入と消費税等の増税(3%から5%に増税、うち地方消費税1%)を橋本内閣が実施、2014年(平成26年)4月1日 - 消費税率(国・地方)は、5%から8%(うち地方消費税1.7%)と、その経緯をたどった。 . . . 本文を読む
源氏の物語に、源氏とそれを取り巻く登場人物を思い合せると、それは平安貴族の社会である。源氏物語絵巻を鑑賞して、そこに描かれた人々がいる。絵巻物の作者のイメージに去来したのは、この絵に表わされた描画の特徴である、人物、建具に屋台、そして前栽と、そこに住まいする生活がつぶさに、ではないが、物語のストーリーに詞書が添えられて、料紙に合わせた文字のすぐれた芸術性は言葉に尽くしがたい。国内にある源氏の絵巻のすべてを、伝えられたものの全体をながめて、それはどれくらいのものであったか、断簡となってなお、見るものに平安の時代を彷彿とさせる。隆能源氏、たかよしげんじ、と呼ばれている平安時代末期の作品で、国宝に指定されている。名古屋市徳川美術館に絵15面、詞28面がる。蓬生、関屋、絵合は詞のみ、柏木、横笛、竹河、橋姫、早蕨、宿木、東屋の各帖となる。また、東京都世田谷区五島美術館に絵4面、詞9面がる。鈴虫、夕霧、御法の各帖となる。 . . . 本文を読む
文字による記録に歴史があり、文学がある。ことばによる人間の思索は哲学をはじめ、その思索に心情をおけば、哲学の代わりに歴史と文学がある。人間の営みに、ことばをもって心情を吐露すれば、それは歌となるであろうか。文字に表わされた歌は、その文字すなわち言葉を紡ぎだす。文字は文によって歌となり、文章によって思想となる。文章に漢字を、歌に仮名を、それぞれ分担して祖先は日本語を書き表す工夫をしたのであった。それはまた思索と心情をともにし、思想をあみだす。言葉の学びのためにその仮名のもう一方で片仮名として日本語文に表わそうとした。漢文を訓読した意識には漢字の言葉を読み添える日本語を編み出し、それは文体となる。漢字は漢語、仮名は和語、そして学びの語には片仮名が用いられた。文字はことばであり、漢字を言葉とし、仮名で言葉を綴った日本語に、文字はことばをあらわしたのである。 . . . 本文を読む