フランス国旗はトリコロールである。その色に、青は自由、白は平等、赤は友愛を表す、と解するのは俗説だそうであるが、そのトリコロール、Tricolore 三色が、FBプロフィール写真をカバーする。犠牲者への哀悼をあらわす。その悼みはこの事件の根の深さをおもわせる。18日のニュースではパリ市の近郊で、仏警官隊が犯行グループの関係先を捜索中に銃撃を受け、容疑者少なくとも2人が死亡という。13日夜に起きた同時多発テロの、主犯格容疑者が潜伏しているとの情報があるという。またほかのニュースによると警官隊が踏み込むと女性が自らに巻き付けた爆弾を破裂させ、自爆死と伝える。警察に武装で応じる民衆であるが、見方を変えれば、自爆戦士が自らの命を懸ける戦いである。パリの劇場に突入したのは兵士であった。武器を持たぬ民衆に向けて発砲し続け、爆弾をもって威嚇し、傷つけ、その攻撃は戦争を自演する行為である。無差別に殺戮をして、尋常とは思えない最期を遂げている。民衆に向かって水平発射をする、それは兵士の戦闘か。 . . . 本文を読む
G20首脳会議がトルコで開かれた。13日に起こった銃撃、爆破事件でフランスは出席しなかった。日米欧と中国など新興国で構成する主要20カ国・地域首脳会議、サミットである。15日、16日、トルコ・アンタルヤで、パリ同時多発テロの発生後であっただけに、ニュースは、主要国首脳が一堂に会し、テロ対策を協議したと報じる。公式協議の冒頭に、パリ同時多発テロの犠牲者らに黙祷をささげたという。テロ対策で、イスラム国、国際テロリズムに対処するため各国による協調体制構築が不可欠であると確認、国境警備など国際的な枠組みの強化や、テロの温床となる過激主義を生み出す経済的貧困の撲滅などの取り組みを話し合い、シリアなどから欧州へ流入する難民に対する国際的な支援策を検討した模様である。>特別声明は、パリのテロと10月にトルコの首都アンカラで起きたテロを非難し、「テロと戦う我々の連帯と決意を再確認する」と述べた。具体的なテロ対策としては、テロ関連の情報交換、過激派メンバーの資産凍結、テロ資金供与の犯罪化などを挙げた。また、ISなどがインターネットを利用して暴力の扇動や勧誘を行っているのを踏まえ、過激派のネット利用を規制する方針を打ち出した。 . . . 本文を読む