フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

フルート合宿

2009-06-06 | フルート

今日から明日にかけてフルートアンサンブルの合宿だ。早朝家を出て、合宿会場へ向かう。場所は、神戸の施設。JR三田まで行き、そこからバスになる、大分山の中だ。

フルートの合宿なので、文字通りフルート漬けである。先ずは全体練習でドボルザークの弦楽セレナーデホ長調作品22。第1楽章moderatoはこの曲の主要主題。叙情的で途中は、付点音符の舞曲的な旋律が出てくる。この楽章は一番練習しているので、ほぼ問題はなさそうである。第2楽章Tempo di valse 旋律が美しく、吹いていても気持ちがよい。問題はワルツのリズムの弱拍打ち。リズム感がないので、どうもうまく入らない。第3楽章Scherzo この楽章が問題だ。これまでの練習と比べ各段に速いテンポなので付いていけない。これは練習不足を感じた。第4楽章Larghetto 心に沁みる静かな美しい旋律を聴かせる所だ。演奏にしっとりとした色付けが求められる。本当はそのことのほうが難しいのであろうが、指の動き自体は余り難しくないので、助かる。第5楽章Allegro VIvace アウフタクトの出だしからものすごいテンポで曲が走る。この楽章は気持ちのよいテンポとリズムが命だ。16部音符の刻みで徐々に盛り上げていくところが厄介だ。最後は、第1楽章を静かに回想したあと、もう一度主題に戻り追い込んで終わる。この曲を第5楽章までとうして吹いたのは、今回が初めてだったのでテンポとリズムについていくのがやっとだった。

午後は弦楽セレナーデのパート練習。その後エルガーの「威風堂々」。この曲も最初から最後まで通して吹くのは今回が初めてだ。速いパッセージで楽しいリズムを刻むところが、上手く指が回らず、バタバタする。これも練習不足だ。主旋律は分かりやすく、堂々としているので吹くのは難しくない。問題はダイナミックスの付けかたなので、そこを丁寧にやった。

その後、1910年生まれのアメリカの作曲家、バーバーの「弦楽のためのアダージョ」悲痛な曲である。ケネディ大統領の葬儀、世界貿易センタービル跡地での慰霊祭、ヴェトナム戦争の映画「プラトーン」などで流された曲である。2部音符を1拍とするゆったりとした曲で、リズムが微妙に変化していく。この曲も色付けが難しい。運指は易しいので問題はない。

夕食後も、9時まで全体練習。アンコール曲のドボルザーク「スラブ舞曲第10番ホ短調」。哀調を帯びた華麗な曲で、主要が少しずつ変奏される。これは全く練習せずに臨んだので、徐々に変奏が複雑となる後半は参った。全くの練習不足を反省させられた。それで、ようやく練習は終わった。

その後、交流会を持つ。丁度サッカーワールドカップもやていたので、それを見ながら、飲みながら、話し合った。途中で眠くなってダウンしてしまった。

 


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