フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

春のような日差しに誘われて「葛城古道」を歩く

2014-02-25 | 山登り

このところ春のような日差しになってきた。今日は、ご近所のご夫婦と一緒にハイキングに出かけた。 行先は「西の山の辺の道」と言われている「葛城古道」。この辺りは、ヤマト国ができる以前から栄えたところである。駐車場があるのは「高天彦神社」で、このあたりに「高天原」があったという伝説がある。先日降った雪がまだ残っていたので驚いた。

金剛山を背景にした「高天彦神社」に至る道には、巨大な杉の木が生えていた。そこから歩き始めて次に訪れたのは、「高鴨神社」。このあたりは加茂氏という豪族が支配していた。京都の上賀茂神社や下鴨神社の総社となっている。春には、530種2200鉢の日本桜草が展示されるという。境内にはひっそりとした池があり、池のほとりにはベンチが設置されていたので、昼食にした。

 昼食後はぐるっと北側に回り込んで「極楽寺」という古刹にでた。綺麗に手入れされている山寺である。

そこから、険しい山道に入る。上り詰めると、ガラッと視界が開けて、養老年間(717~724)に僧行基が開いたという橋本院に着いた。

四季折々の花が美しく咲区ことで有名な寺である。今はロウバイやミツマタが咲いていた。

 そこから平坦な道を歩くと、いつの間にか「高天彦神社」に戻ってきた。季節が冬ということもあるが、「古道」と言われるだけあり、鄙びた静かなハイキングを楽しむことができた。

「    かつらぎや たかまの桜 さきにけり

              立田のおくに かかる白雲  」

                       寂蓮法師 新古今和歌集