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バーネット戦 プレシーズン・マッチ初戦

2008-07-21 | アーセナル

バーネット 1-2 アーセナル


得点) ジレット / シンプソン、バラザイト


アーセナル(前半)

                         ベントナー
                  ウォルコット

            トラオレ              ランズベリー

                   ラムジー
                         デニウソン

        クリシー                        サニャ
                 ノルドヴァイト    ホイト


                     アルムニア

 

(後半)

                        シンプソン
                   フォンテ

            バラザイト            ウィルシャー

                         ランドール
                   コクラン

         スティアー                     オゴゴ
                  G・ホイト   ロジャース


                      マノーネ


交代)マノーネ → シュチェズニー
     オゴゴ → ダン

 

 

試合の詳細は、こちらへ(ランキング)


「Arsenal.com」

 

 

様々な不安を抱える中、今季もアーセナルのプレシーズンが開幕しました。
その“様々な不安”についてはまた次の機会に詳しく取り上げるとして、今回は、プレシーズン・マッチ初戦のバーネット戦を振り返りたいと思います。
試合は、「Arsenal TV Online」で観戦しました。

 

対戦相手のバーネットは、現在リーグ2(4部相当)に所属するチームで、アーセナルとは提携関係にあり、アーセナルのプレシーズン・マッチは毎年このバーネット戦から始まります。

しかし、これまでと違っていたのは、
バーネットに先制され、リードを許したまま前半を折り返されてしまったこと。


クリシーの友人というフランス人左SBジレットに見事な直接FKを決められました。
ただ、アルムニアはサイドに弾くべきボールでした。

前半は、チームとしても個人としてもほとんど良いところがありませんでした。
アーセナル側はあくまで“調整”の気持ち、バーネット側は格上相手に“一泡吹かせる”気持ちといった、モチベーションの差こそありましたが、レギュラー組もいる前半のメンバーで、内容面で完全にバーネットに押されてしまいました。

個人では、特にベントナーが散々な出来で、ポスト役としての機能が全くと言っていい程果たされず、ミスパスも多かったため、前線で攻撃の形が作れませんでした。

 

しかし、後半は全く別の試合へと変わりました。
後半開始からメンバー総入れ替えを行って、普段からの連携が取れているリザーブ組にチェンジしたことで、パス回しのテンポが速くなり、ボール支配率でバーネット圧倒するようになりました。
そして、64分、ウィルシャーのスルーパスに抜け出したジェイ・シンプソンが同点とし、73分には、そのシンプソンからのパスを受けたナセル・バラザイトが鮮やかなタッチからゴールを決めて逆転し、
後半のリザーブメンバーの方が質の高いサッカーと試合運びを披露する、皮肉な結果となりました。

 

後半で目立っていたのは、シンプソン、バラザイト、ウィルシャー、コクランの4人です。
シンプソンは昨季はリーグ1(3部相当)のミルウォールにローン移籍し、リーグ1の「年間最優秀選手」に輝いた選手です。
この試合では、その経験値の高さで周りのより若い選手達を引っ張っていました。 今季はもう少し上のステージで経験を積んで、いよいよ来季にトップチームへとチャレンジしてほしいと思います。

コクランは、この夏に獲得した17歳のフランス人MFです。
彼は典型的な「アンカー」役の選手ですね。 年齢の割りに非常に落ち着いていてプレーが丁寧であり、ボール奪取能力も高いものがあります。
リザーブでレギュラーを獲る日は近いでしょう。

しかし、この中でも、個人的なMVPには、以前にこのブログでも取り上げたジャック・ウィルシャーを挙げたいと思います。
彼は格別です。
セスクを最初に見た時に、
「4,5年後に必ず世界トップクラスの選手になる。」
という確信を持ちましたが、それと同じぐらいの衝撃を彼から受けています。

 

プレシーズン最初の試合ということで、全体的な体のキレはまだまだでしたが、今はまだ心配する必要はないと思います。
昨季もそうでしたが、8月初旬にはもっとコンディションを上げていることでしょう。

問題は、個々の出来ではなく、“選手層”というクラブ全体の話。
それについてを次回詳しく書きたいと思います。

 

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