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ダービー戦 6ゴールの裏に

2008-05-03 | アーセナル

ダービー 2-6 アーセナル


得点) マクエブリー、アーンショウ / ベントナー、ファン・ペルシー、ウォルコット、アデバイヨール3


HOME)ダービー

                         E・ヴィジャ
                  ステリョフスキ

            ルイス                 メアーズ

                    ガリ
                         サヴェージ

        マクエブリー                      トッド
                  スタッブス   D・ムーア


                      キャロル


AWAY)アーセナル

                  ベントナー
                        ファン・ペルシー

            ウォルコット              エブーエ

                   セスク
                         デニウソン

         クリシー                       トゥーレ
                  ソング     ギャラス


                    ファビアンスキー


交代)ファン・ペルシー → アデバイヨール
       デニウソン → ジウベルト・シウバ
         トゥーレ → ジュルー


主審)アンドレ・マリナー

 

 

試合の詳細は、こちらへ(ランキング)


「Arsenal.com」

 

 

決めた6ゴールよりも、喫した2ゴールの方が気になります。

リバプール「2-1」、チェルシー「2-0」、マンチェスター・ユナイテッド「1-0」
と、内容も含めて意外なほど「トップ4」の他のチームが苦戦しているアウェイのダービー戦ですが、「プレミアシップ史上最小勝ち点」のチームに勝つのはもはや当然のこと。
内容と点差の両方に焦点があったのですが、内容が良くありませんでした


特に気になったのは、アデバイヨールが3点目を決めて2点差とした後の時間帯です。
その後は、3点差として試合を完全に終わらせる決定的チャンスが何度もあったものの、それらを尽く外し、挙句の果てに相手を舐めきった余裕のパス回しを始めました。
しかし、結局は高いディフェンスラインを破られるお馴染みの形で失点して1点差に。

あの自滅の流れは、忌まわしき「アウェイでのバーミンガム戦」と完全に同じものでした。

前半に同点に追いつかれた場面も、今季も最後まで改善を見せることのなかったセットプレーでの守備から。

“6ゴール快勝”の裏に、技術的・精神的な脆さが出た試合だったと思います。

 

 

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今回は、それが「相手がダービーだから」救われた気がします。

ベントナーが先制点を取るまでは、ダービーのゲームプラン通りに試合が運ばれていました。
ボール・ジュエルは、ウィガン時代と変わらず、前線から積極的にボールを追ってアーセナルの中盤を消す作戦に出て、アーセナルはそれに見事にハマってしまいましたが、ダービーのダレン・ムーアが信じられないミスを犯してくれたおかげで、逆にこちらがゴールを挙げることができました。
この辺りが、ダービーの今季の勝ち点を表している部分だと思います。

 

先制点の場面で興味深かったのは、ファン・ペルシーとベントナーの関係です。
ベントナーがボールを持った瞬間、
ファン・ペルシーが前線スペースに欲しがっていたのは、彼の差し伸ばしていた“手の向き”でわかりましたし、
ベントナーがリターンを欲しがっていたのは、彼が出したパスの“距離”でわかりました。
ファン・ペルシーは本当は自分でシュートまで行きたかったところでしょうが、それが無理とみるや即座にベントナーにリターンを返す方向に切り替えたのでしょう。
ファン・ペルシーが少し“大人”な部分を見せたシーンでした。


アデバイヨールは、後半だけでハットトリックを達成。
これで、ダービー戦はホーム・アウェイ共にハットトリックで、
「1シーズンで同じ相手にホームとアウェイでハットトリックを達成したプレミアシップ最初の選手」
となりました。
アーンショウのダンスを真似したシーンは痛快でしたね(笑)


ウォルコットは、フリーで抜け出したGKとの1対1のシーンを決めていれば、ほぼ完璧な試合だった思います。
少しずつプレミアで戦うフィジカルが備わってきましたし、シュートも上手くなっています。 ゴールシーンでの脚の振りの速さは特別な才能を感じさせます。
あとは、これが「連戦の中でできるかどうか」でしょう。


意外と良かったと思うのは、デニウソンです。
今季は“セスクの代役”として使われることが多かった彼ですが、活躍を見せた昨季は現在のフラミニの位置でプレーしていました。 やはり、本職はこの位置なのでしょう。

セスクも完全復活を果たしました。
ゴールやアシストはなかったものの、中盤では彼の独壇場とも言える存在感を見せました。


リーグデビューのファビアンスキーは“次第点”といった出来でした。
もう少し守備範囲を広げる必要がありますが、パンチングやキャッチングは良かったと思います。

 

この試合は、「タイトル争い」とも「降格争い」とも無縁の消化試合でありましたが、イングランドの審判のレベルの低さに改めて呆れさせられました。
中央からのパスを受けたエブーエがオフサイドを取られたシーンは、もはや意味がわかりません。

 

 

そろそろ来季に向けた話をしていきたと思いますが、今回は、そのさらに将来のアーセナルを背負って立ってくれると期待している選手をご紹介致します。
その選手とは、MFジャック・ウィルシャー(16)です。

http://www.youtube.com/watch?v=-wOgKUdVXQE

「ユーチューブ」で、彼が1アシスト1ゴールと活躍したリザーブマッチのウェストハム戦の動画があったので貼っておきます。

「ArsenalTV Online」では、最近は「U―18」の試合ハイライト(前後半含めて約20分)も放映していて、この試合だけでなく何度か彼のプレーを観ていて、その飛び抜けた才能に驚かされています。
醸し出す雰囲気は、“左利きのJ・コール”といったところでしょうか。

イングランドU―19代表のギブスもいますし、中途半端に海外の若手選手を補強するぐらいなら、クラブの生え抜きである彼らを是非使ってあげてほしいと思います。

 

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (株太郎)
2008-05-03 20:24:58
こんばんは。

ご無沙汰しています。
来シーズンの補強はどうなるか楽しみですね。

カルロス・ベラは戻ってきますかねぇ。
すごく楽しみにしてるのですが。。。。

前線は選手獲得しなくていいので、センターバックは
ワールドクラスを1人補強してほしいですね。

後はフラミニがどうなるか。。。
私は移籍するべきじゃないと思うんですが。。。

ガナーズほど若手にチャンスを与えるチームはない
と思うんですがねぇ。。。
ミランなんてつまらないと思うんですが。。。
返信する
Unknown (コバ)
2008-05-03 20:36:58
ダービーでなかったら、もっと慌てた試合になったでしょうね。先制後追いつかれる悪癖をまた繰り返したのはきつい。今季残りを楽に戦うことも重要だと思いますが、試合で課題を意識しないと直ることはないと思います。

フラミニが残れば、その控えデニウソンでもいいとは思いますが、もう彼が残ることはないでしょうね。彼は日の目を見る前から好きな選手なのですが、ミランのCLの動向を窺いながらと疑われても仕方のない状況は印象が悪いです。出て行くなら昨年でもよかったし(特にファンであるユーヴェは昨年もほしがっていたはず)、常套手段とはいえアーセナルへの愛情を語りながらの引き伸ばしはイライラさせられます。しかも有力なのがライバルのミランですからね。ただアーセナルの対応もどうかと思います。給料体系の維持は大事です。しかし今季チームの核を作り、オフはどう肉付けするのか楽しみにしていたのに、また核の補充が必要となり結局層は変わらずと言うオチは十分考えられます。それに両SBの攻め上がりを、SBもこんなせるフラミニが的確にケアし、セスクをフォローしながら攻めにも貢献する。代わりは中々いませんよね。

返信する
Unknown (Nam)
2008-05-04 02:03:27
お久しぶりです。

本当に今回の試合はグダグダ感というか、内容が良くはなかったですねぇ。いい収穫があったのは、デニウソンだったかなと思ってます。セスクの代役としてではないいい仕事をしたかなと思いました。この試合での、高い位置でのパスカット、1対1でのボール奪取能力を見たら結構低めの位置でもいけるんじゃないかなと思いました笑


今回始めてこのサイトを通してジャック・ウィルシャーを見たのですが、おもしろい才能ですね。Youtubeでの動画だけですが、彼の今のプレースタイルと、今のアーセのサッカーの融合が観れるのを期待してます♪



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どうも! (コータロ)
2008-05-06 07:24:49
お久しぶりです。。

新社会人生活如何ですか??
GWももう終わりですね、、(^ ^;

ファンペルシについてですが、雑誌のWSGの
インタビューで、
自分の調子が悪かったり、状況次第では自分で無理をせず、周りを上手く使うことの大切さを学んだと
言っていました。
相当にプロとしての意識が備わってきましたね。やはりベンゲルとベルカンプの影響力の賜物でしょうね。。
ユーロでは是非活躍してほしいですね!

フラミニのミラン移籍が決まりましたね。これでコバ
さんの仰るとおり、中盤の"補充"ではなくテコ入れが
必要となってしまいました、、
選手層は…難しいですね。。

ロシはユーロに間に合うのだろうか。

移籍に関しては、ジェラードやランパードの動向も
気になりますよね。
C・ロナウドなんか、リーグ、CL、バロンドール
と獲っちゃったら、移籍も考えられますよね。。
返信する
Unknown (tomoki)
2008-05-06 13:06:34
>>ピレスさん
いつもご苦労様です。賛成です。6点奪って快勝!なんて考えていたら来季もアーセナルは無冠でしょう。
またも得点した後に絶対に奪われてはいけない失点を重ねています。油断が明らかに失点の原因でしょう。2失点目の時は怒りを通り越して呆れました。

>>コバさん
初めまして。フラミニの話は大賛成です。給与体系と核となる選手のどっちが大事なの?と周りの選手が疑いかねない状況でしょう。非常に心配です。

そもそもフラミニの代わりがいますかね?仮にいてもアーセナルには獲得できないですよ。まず間違いなく資金が足りません。フラミニの後釜に数十億円もつぎ込めますか?無理だと思います。

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Unknown (ピレス)
2008-05-11 15:36:31
>>株太郎さん
どうやら高さのあるCBを獲得するなんて話ありますね~。 株主総会での話なんで、信愚性は高いかと。
ヴェラは私も楽しみです。 まぁ、来季は厳しいでしょうが。

プレー面だったらアーセナルの方が絶対にいいでしょう。
ただ、金銭が絡んでくるとアーセナルは弱いです。


>>コバさん
ヴェンゲルが、
「残りたいけれど、移籍する」なんて選手は引き留められない、っていう話をしてましたね。 私も1、2月に延長の話を聞いた時は残るものと思っていましたふぁ、3月辺りから雲行きが怪しかったですよね。
エバートン戦の笑顔は気持ちが吹っ切れたということからのものだったんでしょうね。

私も、ヴェンゲルの対応にも問題があったと思います。 これでは、ワールドクラスの選手を1人獲得したとしても、フラミニの穴が埋まっただけで、層が厚くなるわけではありません。


>>Namさん
お久しぶりです!

エバートン戦を観て、やっぱりデニウソンはこのダービー戦のポジションが一番だと感じました。

ウィルシャーはヴェンゲルも相当期待しているようですよ! この動画以外にも、彼は非凡な才能を見せてくれています♪


>>コータロさん
どうも!
社会人はホント時間ないですね~。 まぁ、まだまだ世間的には早く帰れてる部類なんで、甘っちょろいこと言えませんが、リフレッシュとか気分転換は重要ですね♪

ペルシにはEUROでプレーして、いい状態で来季を迎えてほしいです。 来季こそ怪我なくやってもらわないと。

もうこうなったら、他のチームの選手層が薄くなるのを期待するしかないですかね?(苦笑)


>>tomokiさん
この試合は録画で結果を知って観ていたんですが、それでも2失点目の時は呆れてしまいました。 このクラブらしいなと。

また未知のタレントですかね。。。
アンリ→エドゥアルドみたいな。
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