『アパリション ‐悪霊-』
THE APPARITION(2012年アメリカ、ドイツ)
監督:トッド・リンカーン
脚本:トッド・リンカーン
出演:アシュリー・グリーン
トム・フェルトン
セバスチャン・スタン
■ストーリー■
大学の実験で霊を呼び寄せるチャールズエクスペリメント(チャールズ実験)を再現した3人の学生たちは、霊を呼び寄せることに成功するものの、女学生のリディアが行方不明になってしまい実験は失敗してしまうのだった。
数年後、実験を行ったベンは、霊の研究からは遠ざかり、ガールフレンドのケリーと新しい家に住み始めるのだが、犬が死んだり、おかしなものが家の中に現れたりと不思議な現象に見舞われてしまうのだった。
不審に思ったベンの元に、学生時代に同じく実験を行ったメンバーの1人パトリックから連絡があり、呪われているのは家では無いと言われるのだった、、、。
■感想■
霊体を呼び出してしまったために、恐怖の体験をする若者を描いたホラー映画。
製作費1,700万ドルの低予算のホラー映画。
1,700万ドルなんで、Z級の作品と比べたら大作になっちゃいますが、。
製作者の1人がジョエル・シルヴァーです。
オカルトの余計な実験なんかしちゃうから、大変な目に逢っちゃう主人公たち、、。
素人が余計なコトをするからですねーーー。
ハッキリ言って、自業自得系でしょうか??ベンのガールフレンドのケリーは、何も悪いコトしていないから超迷惑な話なんですすけどね、、。
ランニングタイム82分と短めの作品なんですが、少しだけ長く感じちゃいました!あと10分くらい短いか、または、途中でストーリーにもう1ヒネリ、ツイスト的な展開があれば良かったかも??
実はオカルトでなく、ベンにかけた生命保険目当てでパトリックとケリーが組んで悪だくみを企んでいたとか、、。そんなミステリー映画にしちゃうとか、、。
実は、やっぱりその家が、ダン・カーティス監督の『家』(1976年)みたいに家そのものが怖いとか、、、。
そんなヒネリがあれば82分でも全然OKなんですが、、。
今作はごくごく普通のホラー映画って印象でした!
でも、なぜベンは家でおかしなコトが起きているのに自分がかつて行った実験に関係しているかも??って思わなかったんでしょう、、。
オカルト的な出来事が起きても、主人公の言うコトを全然信用してくれないホラー映画によく出てくる警察みたい、、。
霊体を呼び出す実験で現れたのは、霊でも悪魔でもなく、もっともっと古くから存在する「太古の何か」というのが、ちょっと変わっていて良かったですけど、、。
そんな太古の何かに、オカルトが好きなだけの若者が対抗出来るワケが無いですよね!!
専門家に何とかしてもらわないと、、。
この「何か」は部屋のものを変形させたりして、そういう描写はイマジネーションあふれていて良かったです!!
主人公たちは、呼び出したときのエネルギーを逆流させれば、追い返せるはずと手作りみたいな機械で対抗するところなんかも良いです、、。
良いところがいくつかあるだけに、惜しい感じです。映画としてはごくごく普通のホラー映画になっちゃてます!!
2013年の【ファンゴリア・チェーンソー・アワード】でワースト映画賞にノミネートされちゃいました、、!!そこまでひどくないと思うんですが、。
変なオカルト実験しちゃダメ度 ★★★★★
ベンがかつての実験忘れてるの?度 ★★★★
太古の何かがすごいものだったら印象変わったのに度 ★★★★★
ダン・カーテイス監督のホラー映画。日本語吹替音声収録のブルーレイもありました。
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