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『シティ・オブ・ブラッド』キルマー無法地帯

2010-02-12 20:45:10 | 犯罪/ノワール
シティ・オブ・ブラッド
STREETS OF BLOOD(2008年アメリカ)
 監督 チャールズ・ウィンクラー
 脚本 ユージン・ヘス 
 原案 ユージン・ヘス
    デニス・ファニング
 出演 ヴァル・キルマー、カーティス“50セント”ジャクソン、シャロン・ストーン、バリー・シャバカ・ヘンリー、マイケル・ビーン

 ■ストーリー■
 大型ハリケーン「カテリーナ」が襲った後のニューオーリーンズの街ではギャング同士の抗争が起きていた。チャモロ率いるラテンキングの組織が3NGの組織を潰し、街を牛耳っていた。市警の麻薬捜査課の刑事アンディは、ハリケーンが襲ったときにパートナーのケニーが何者かに殺されたため、警邏課のスタンを麻薬捜査課にスカウトし新しくコンビを組むのだった。アンディとスタンは連邦の麻薬取締局のデラクロワが売人だという情報を得るが、デラクロワは同僚の市警の麻薬捜査課の悪徳刑事ペペとバーニーに撃ち殺されてしまうのだった。アンディとスタンはデラクロワの背後関係の捜査を始めるのだった。

 ■感想■
 ニューオーリーンズの街を舞台に悪徳刑事たちが活躍するヴァル・キルマー主演の犯罪物。
 ヴァル・キルマー、シャロン・ストーン、マイケル・ビーンと未公開作品としては豪華な出演者ですけど完全なB級系になっちゃってます。まぁ、ヴァル・キルマーもマイケル・ビーンも未公開作品の常連といえばそれまでなんですけどね…。

 ヴァル・キルマーの新しいパートナーのスタンを演じるカーティス・ジャクソンは有名なラッパーらしいです(音楽は全然わからないです・・・)

 ハデな銃撃戦が何度も出てくる割には、全然盛り上がらない!本当に盛り上がらない!!
 主人公や同僚の悪徳刑事たちの行動がいつも、その場まかせの行き当たりバッタリみたいな印象で、突然、他人の家に踏み込んで撃ちまくっているようにしか見えないです!!
 
 ストーリーをかいつまんで言うと、売人をやっている麻薬捜査局の捜査官が怪しいから、調べようとしたら、同僚の悪徳刑事が、その売人を殺しちゃってて、結局、背後関係を調べてみることに。
 って、ただ、それだけの内容で90分は長すぎでしょ!!せいぜい1時間のドラマ(実質45分)くらいの内容しか無いんですよね!!いくら何でも、間延びさせすぎ!!
 観客を退屈させないように、ハデな銃撃戦をちょこちょこ入れて誤魔化しているんでしょうけど、主人公たちが勝手に暴れているようにしか見えないです!!


 あと、ギャング、ラテンキングのボスも他のギャングを皆殺しにしてますけど、あれって抗争が広がるだけじゃないでしょうかね??
 ギャングなんてボスに成りたがっている連中が多そうだし、ボスたちを殺して、それで終りなんてリアルさのかけらも無いでしょ。

 大体、主人公や同僚の刑事たちも、誰でも彼でも殺しまくりの殺人狂みたいで、登場人物たちに全然感情移入できない上に、ストーリーが納得できないんで救いがないです!!
 冒頭、ヴァル・キルマーのパートナーの刑事ケニーが死体となって出てきますけど、ケニーを殺したのは誰だったんでしょう??新しいパートナーを登場させるためだけの死体じゃ無いですよね??
 ギャング同士の争いといっても、白昼堂々、マシンガンで武装した奴らがギャングを皆殺しにしても警察は捜査しないんですか??
 近未来の終末世界を描いた『マッドマックス2』(81年)や『ニューヨーク2019』(84年)じゃないんだから、いくら大型ハリケーン「カトリーナ」が襲ったあとだからって、
 これじゃ、無法地帯すぎ!!  


 あとはキャスティングの段階で分かる黒幕の正体も何とかして欲しいです!!もっと驚きのキャスティングをして欲しいですよね!!黒幕はシャロン・ストーンだったみたいな!!
 まぁ、実際、シャロン・ストーンが黒幕だったら、それはそれで、唐突すぎで呆然としちゃいますけどね。

 あの黒幕が主人公ヴァル・キルマーの父親の仇っていうのも唐突すぎ!!『スターウォーズ帝国の逆襲』(80年)で突然、ダース・ベイダーがマーク・ハミルに「お前の父親だ」って言ったくらい唐突です!!30点
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『いずれ絶望という名の闇』ノワール2009

2010-01-24 00:07:03 | 犯罪/ノワール
いずれ絶望という名の闇
DIAMANT 13(2009年フランス、ベルギー、ルクセンブルグ)
 監督 ジル・ベア 
 脚本 ジル・ベア
     オリヴィエ・マルシャル     
 原作 ユーグ・パガン
 出演 ジェラール・ドパルデュー、アーシア・アルジェント、オリヴィエ・マルシャル、アンヌ・コエサン、アイサ・マイガ、ジャン=フランソワ・ウォルフ

 ■ストーリー■
 刑事マットはドラッグストアで発生した強盗事件で人質になった議員の夫人を危険な目に合わせたため謹慎処分が決定するのだった。一方、マットの友人の麻薬捜査班のフランクは、組織の癒着が疑われていたため、謹慎処分の代わりに捜査協力を依頼されるのだった。マットは協力を断るが、そんなとき、フランクは何者かに殺されてしまうのだった。マットは事件の捜査を始めるのだが…。

 □■□ネタバレあり!!□■□
 ■感想■ 
 ジェラール・ドパルデュー、アーシア・アルジェント、オリヴィエ・マルシャル出演のフレンチノワール。
 ベテラン俳優のジェラール・ドパルデューが主人公の刑事をえんじていますけど、どういう設定なんでしょう??『あるいは裏切りという名の犬』(04年)では警視の役だったのに、今作では普通の刑事役って??
 アーシア・アルジェントと元夫婦(か元恋人??)の役だし、何歳の設定なんでしょう??

 フレンチノワールとしては、ごくごく普通のデキの作品ですけど、2009年の作品だけあって銃撃シーンとかはかなりハデで今風の作品になってます。
 フランスでは、今作のような犯罪物とかがコンスタントに製作されているんでしょうかね?どっかの国みたいに、ケータイ小説やTVドラマの映画版しか作られないってことが無くて、なんて健全なんでしょう!!

 ストーリー的には、悪いのは、悪徳刑事でなく、結局、上層部や権力者や政治家みたいな展開がいかにもフランス映画的!!フランス映画やイギリス映画の、こういうところは良いですよね!!ハリウッドの悪いヤツはマフィアだけみたいな展開が子ども向けに思えますもんね!!

 フランクの伝言を伝えなかったり、隠し持っていたマットの拳銃が盗まれたり、用心深いマットの友人ジャンゴが殺されたりしてるんで、てっきり犯人はフランクの愛人でマットの同僚のレオンが怪しいと思ったんですけど、まさかの展開!!
 こんな単純な展開だなんて、逆にビックリです!!
 
 「えーッ!犯人は××だったのぉ~!!」
 正確には、犯人というより実行犯の1人ですけどね!!

 今作は、犯人当てのミステリーじゃないから、誰が犯人でも良いんですけど、このヒネリの無さは、逆に引っかかっちゃいました!!

 それにしても、マットの友人ジャンゴやアイサ・マイガ演じるアフリカ系の女性が殺されちゃう展開は救いが無さすぎ!!
 『リーサル・ウェポン2炎の約束』(89年)でパッツィ・ケンジットの扱いにも驚きでしたけど、『リーサル・ウェポン2炎の約束』でのその後のアクション映画度120%の展開に救われたような気がしましたけど、今作のような重い雰囲気の作品での登場人物殺しまくりは、さすがフランス映画!!

 でも、最後の方は普通の刑事アクション映画のように観ていて安心の展開なんで少しだけ救われたような感じですね!これで最後も暗い展開だったら、ドンヨリしちゃいますからね!!85点

 ジェラール・ドパルデュー(マット) 玄田 哲章
 オリヴィエ・マルシャル(フランク) 福田 信昭
 アーシア・アルジェント(カルーン) 湯屋 敦子
 アイサ・マイガ(ファリダ)      小橋 知子
 
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『Mr.ブルックス完璧なる殺人鬼』かくも冷たき完璧

2010-01-02 09:41:50 | 犯罪/ノワール
Mr.ブルックス完璧なる殺人鬼
MR.BROOKS(2008年アメリカ)
 監督 ブルース・A・エヴァンス
 脚本 レイノルド・ギデオン
     ブルース・A・エヴァンス
 出演 ケビン・コスナー、デミ・ムーア、デイン・クック、ウィリアム・ハート、マージ・ヘルゲンバーガー

 ■ストーリー■
 オレゴン州ポートランドで、カップルの全裸死体が発見される。犯行の状況から犯人は2年間犯行を行っていなかった“指紋の殺人鬼”と思われた。実は犯人は地元の名士の実業家アール・ブルックスだった。彼には小さなころから殺人衝動があり色々な手口で殺人を繰り返していたのだった。しかし、今回の殺人現場を連続殺人に興味を持つ青年によって見られていたのだった。

 □■□ネタバレあり!!□■□
 ■感想■
 ケビン・コスナー自ら製作に関わったサスペンス映画。
 アメリカの好青年やその後はヒーローの代表みたいな役の多かったケビン・コスナーの出演作でもベストの作品かも!!
 面白いです!!
 ケビン・コスナーが完璧な連続殺人鬼に扮しています。

 ケビン・コスナーってヒーロー役よりこういうクセのある役の方が向いていますよね!!もう少し若い頃からこういう役を進んで演じていれば良かったのに!!
 自分の記憶に残っている役なんて『アンタッチャブル』(87年)以降の役だと、『スコーピオン』(01年)の悪役くらいですからね。

 いかにも自分はヒーローだよ!!みたいな役なんてさっさと若い俳優に譲って悪役をドンドン演じていけばまだまだOKですよね!!まぁ、実際は『ロビン・フッド』(91年)とかもB級アクション映画として観ればそれなりに楽しめて良かったんですけどね。

 でも『ボディガード』(92年)はひどかった~!!
 作品が面白くないのはケビン・コスナーの責任じゃ無いですけどね。でも『ボディガード』は、世界的には大ヒットしたんですよね!!演出と脚本がひどすぎて普通は出演しないと思いますけどね。
 エンターテイメント系のアクション風の作品と思わないで、恋愛映画として観るのがのが正しい鑑賞の仕方なんでしょうけど、ボディガードを主人公にした作品でそんな映画作らないで!!って感じです!!でも『』の脚本ってローレンス・カスダンなんですよね!!自分のお気に入り映画『ドリームキャッチャー』(03年)の監督&脚本の!!まぁ監督がミック・ジャクソンだからなのかもしれないですけど…。
 監督が『コラテラル・ダメージ』(01年)のアンドリュー・デイビスとか『ハイウェイマン』(03年)ロバート・ハーモンとかだったら1000倍くらい面白い作品になったでしょうに!!でもそのときはケビン・コスナーは出演しないですし、製作費も1/100になっちゃいますけどね!!日本未公開になっちゃうかも??

 ケビン・コスナーもこれからは『メッセージ・イン・ア・ボトル』(99年)とか『守護神』(06年)とか『迷い婚 すべての迷える女性たちへ』(05年)とかに出演していないで連続殺人鬼とか悪役とか主人公を邪魔する上司役とかで頑張って欲しいですね!!
 自分はケビン・コスナーのこと、けっこう好きなんでこれからも頑張って欲しいです!!

 今作ですけど、最後の『キャリー』オチはいらなかった気が!!あのショッキングシーンが無くてもストーリーに十分インパクトがあって面白いのに!!
 コビン・コスナーを追い詰める刑事役のデミ・ムーアの活躍の場があまり無いのでちょっとそこら辺が惜しいですけど、ミステリー系のサスペンスとしてかなり面白く観れました!!
 「刑事コロンボ」とかじゃないですけど、こういう作品には主人公を追い詰める優秀な刑事とかが出てくると、映画がすごく盛り上がるのに!!まぁ、刑事コロンボみたいな優秀な刑事がいたら連続殺人鬼は捕まっちゃいますけどね!!やっぱりデミ・ムーアが捜査官の役じゃ役不足ですかね??デヴィッド・スーシェとかが良かったかも!!
 ケビン・コスナーVSデミ・ムーアの対決が盛り上がれば、プラス20点だったのに!!75点
 
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『ザ・ロスト 失われた黒い夏』ザ・ロスト 失われた時間

2009-07-27 08:46:01 | 犯罪/ノワール
ザ・ロスト 失われた黒い夏
THE LOST(2005年アメリカ) 
 監督  クリス・シヴァートソン 
 脚本  クリス・シヴァートソン 
 原作  ジャック・ケッチャム「黒い夏」(扶桑社ミステリー) 
 出演  マーク・センター、マイケル・ボーウェン、ディー・ウォーレス=ストーン、エド・ローター  

 ■ストーリー■  
 田舎町の不良レイはキャンプ場にいた女子大生2人を面白半分にライフルで銃撃する。1人は死亡し、生き残った1人も病院の集中治療室に入るが昏睡状態のまま4年後に死亡する。
 被害者の死亡をきっかけに、当時の事件を捜査していた刑事チャーリーは事件の唯一の容疑者レイに圧迫をかけるのだった。一方、レイは都会からやってきたキャサリンや自分が働いているモーテルで働き始めたサリーに目をつけ口説き始めるのだった。

 ■感想■  
 ジャック・ケッチャム原作「黒い夏」(扶桑社ミステリー)の映画化作品。 
 田舎町の不良が殺人をして、その後追い詰められて暴走するまでを描いたサスペンス作品。
  ストーリーは原作通りなんですけど、映画化すると、ごくごく普通のサスペンス映画になっちゃいますね。
  「この内容でランニングタイム119分は長すぎ!!長すぎ!!長すぎ!!超長すぎ!!」  
 この内容なら、せいぜい85分が精一杯でしょう!
 75分でもOKかも??1970年代に作られた作品ならまだしも、2005年の作品で、この内容で119分は長すぎ!!75分くらいだったらテンポが良くなって面白く観れたかもしれないですけどね。  
 小説の映画化はむずかしいですよね。小説だったら丁寧に書き込まれた描写でも映画になったらムダにしか思えないシーンになることが多いですからね。 
 小説の映像化としてなら、ある程度認められますけど、1本の映画としてどうかと尋ねられたら、いまいちでした。 
 暴走する若者を描いただけの暴力映画で119分は長すぎですよね。  
 映画化するのに、この原作のピックアップに問題ありなんですかね??
 ジャック・ケッチャムの大ファンなら良いですけど、普通にサスペンス系の暴力映画として観るには「だから何??」って思うような作品です。 
 1970年代や1980年代の若者の暴走を描いた作品に、今風のスプラッター風味の暴力描写をつけたら今作になるような感じですもんね。  
 映画化作品の原作としては、テーマとしては「オフシーズン」とか「襲撃者の夜」とかの方が全然向いていますよね。映画化されても観たいかどうかは分からないですけど。 まぁ、「オフシーズン」や「襲撃者の夜」が映画化されて日本で公開(DVDスルー含めて)されたら観ちゃうんですけどね。   
 ジャック・ケッチャムの原作のファン向きなんで、それ以外の映画ファンにはオススメできないかもしれないです。 35点
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『イースタン・プロミス』マジメドラマbyクローネンバーグ

2009-03-09 00:55:55 | 犯罪/ノワール
イースタン・プロミス
EASTERN PROMISES(2007年カナダ、イギリス、アメリカ)
 監督 デビッド・クローネンバーグ
 脚本 スティーヴン・ナイト
 出演 ヴィゴ・モーテンセン、ナオミ・ワッツ、ヴァンサン・カッセル、アーミン・ミューラー=スティール、シニード・キューザック

 ■ストーリー■
 ロンドン、助産師アンナの元に少女の妊婦が運び込まれるのだった。少女は手遅れで、女の子を産んで死んでしまうのだった。アンナは、少女が持っていた荷物の中にあった日記から少女の身寄りを探そうとするのだった。日記はロシア語で書かれていて内容は分からなかった。アンナは、日記の中にはさんであったカードからロシア料理店を訪ねるのだが。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 デビッド・クローネンバーグ監督の描くクライムドラマ。
 脚本は『堕天使のパスポート』(02年)のスティーヴン・ナイト。
 デビッド・クローネンバーグの前作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(05年)の主演のヴィゴ・モーテンを迎えてのイギリスのロシアンマフィアを描く作品だっていうから、てっきりアクション系の作品かと思いきや、なんと、普通のドラマでした。
 いかれた役を演じることの多いヴァンサン・カッセルも、今回はおかしさ度も低めだし、ストーリーもおとなしいし、本当に普通のドラマでした。
 『ヒストリー・オブ・バイオレンス』がグラフィックノベルを原作にした活劇風の作品だったので、期待しすぎちゃいました。

 でも、脚本が『堕天使のパスポート』のスティーヴン・ナイトですから、マジメな作品だって気づかないといけなかったんですよね。
 デビッド・クローネンバーグ監督も、けっこうマジメな作品を撮るから、観る前に気づくべきでした。
 ちゃんとしたアクションシーンもサウナシーンでの格闘シーンの1箇所くらい。もっともっとハデな作品だと思ってました。自分的にはドラマ的な作風な作品よりも、アクション活劇風な作品を観たかったです!!

 それにしても、主人公ヴィゴ・モーテンセンの役柄の設定が、いかにもB級アクション映画風の設定でちょっとおかしかったです。(“ちょっと”どころか“かなり”ですけど)
 この設定って「日活アクションなのーっ??」って思わず突っ込んじゃいました!!
 映画を観ていると、それなりの感じにはなっていくんですけど、まさか、本当に主人公の設定が、こうだったなんて!!いまどき、こういう設定だと逆に新鮮に感じちゃいます。
 こんな主人公の設定で今作を他の映画監督が作ったら、絶対にC級アクション映画になってしまうであろう設定も、重厚な演出で、しっかりしたA級作品に見せてしまうデビッド・クローネンバーグ監督はさすがです!!
 だって、この設定で今どき、C級アクション映画以外でマジメに犯罪映画を作るなんて、香港のノワール映画くらいでしょ!!これはすごいホメ言葉ですからね!!

 ちなみに今作は2007年、アメリカ、イギリス、フランスで映画賞でノミネートされました。
 アカデミー賞(主演男優賞)、ゴールデングローブ賞(作品賞、男優賞、音楽賞)、イギリスアカデミー賞(主演男優賞、英国作品賞)、セザール賞(外国映画賞)です。
 こんないかにもB級アクション映画風な主人公の設定の作品が、こんなにたくさんの賞にノミネートされるなんて!!
 みんな「香港アクション映画や日活アクション映画を観ていないの??」
 まぁ、観ていないんでしょうけど・・・。
 アクション映画ファンが観たら、ごく普通の設定でも、こういうジャンルの作品をあまり観ない人にとっては、面白いのかな?「う~ん、良くわからないです」

 ところで、組織のボスの側近(実質、ボスなのかな??)になってしまったヴィゴ・モーテンセンは今後どうなるんでしょうね??色々と想像しちゃいます!!
 生きている世界の違うナオミ・ワッツと会うことはもう無いんでしょうけどね。
 映画を観終わったあと、色々と映画について話したがるフランスなんかでは、こういうラストへの展開って受けるんでしょうね!!
 
 デビッド・クローネンバーグ監督の次回作にも期待しちゃいます。 70点

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デビッド・クローネンバーグ監督、ヴィゴ・モーテンセン主演の作品といえば
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潜入物の日活アクションといえば、赤木圭一郎の『紅の拳銃
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『ボビーZ』ドン・ウィンズロウ原作

2008-05-02 00:01:37 | 犯罪/ノワール
ボビーZ(ジー)
THE DEATH AND LIFE OF BOBBY Z(2007年アメリカ、ドイツ)
 監督 ジョン・ハーツフェルド
 脚本 ボブ・クラコワー、アレン・ローレンス
 原作 ドン・ウィンズロウ
 出演 ポール・ウォーカー、ローレンス・フィシュバーン、オリヴィエ・ワイルド、キース・キャラダイン、ヨアキム・デ・アルメイダ

 ■ストーリー■
 元海兵隊員のティム・カーニーは、ツキの無い人生を歩んできて、今は刑務所暮らしだった。ティムは刑務所でマッドドッグというギャングのボスに手下になるように言われてきたが拒み続けてきた。しかしある日、言うことを聞かないティムに怒ったマッドドッグに襲われそうになり反撃し、マッドドッグを殺してしまい、マッドドッグの部下に命を狙われる始末だった。
 そんなとき麻薬取締局のクルーズからある提案がされるのだった。カーニーが、カリフォルニアの伝説的な麻薬の売人ボビーZに似ているということで、ボビーZの替え玉になって欲しいとの依頼だった。この件を飲めば自由の身になれるという条件を聞いたティムは、その条件を飲むのだった。麻薬取締局の捜査官が人質に取られており、勢力を伸ばそうとしているメキシコのドン・ワテロの麻薬組織にボビーZと捜査官の人質を交換するというものだった。本物のボビーZはタイで死んでおり、捜査官の身柄を確保するには替え玉が必要だったのだ。

 ■感想■
 ドン・ウィンズロウ「ボビーZの気怠く優雅な人生」(角川文庫)の映画化のクライムアクション。
 出演は『ワイルド・スピード』(01年)のポール・ウォーカー。
 邦題の「ボビーZ」ですけど、もう少しサスペンス映画っぽい邦題に出来なかったのかな??とも思うんですけど、原作も「ボビーZの気怠く優雅な人生」ってタイトルなんで、原作のファンは気づくから良心的なタイトルなんですよね。まぁ、原題も“THE DEATH AND LIFE OF BOBBY Z”からね。
 
 原作の小説があるおかげか、久々に面白い作品を観ました!ストーリーも面白いですし、どんどん画面に引き込まれていきます。ノリは最近の映画のように軽快ですけど、ストーリー的には1980年代チックなクライムアクションです!
 「面白い!面白い!」
 いや~、本当に面白いです。
 原作があるだけで、映画がこんなに普通に観れる作品になるなんて!映画にとって、面白いストーリーがいかに大切かが良くわかります。
 まぁ、ストーリー的には、悪党のボビーZの替え玉になった主人公が、それほどイヤなやつじゃなかったおかげで、どんどん好転していって、最後は良くありがちなラストになるんですけどね。

 でも、ちょっとしたシーンが引き付けるんですよね。砂漠に逃げ込んだティムを追いかけるキース・キャラダインが「サーファーに何ができる??」みたいな発言するシーンがあるんですけど、このシーン、けっこう好きです。キース・キャラダインたちが、育ちの良いサーファーの麻薬の売人と思っているボビーZが、実は海兵隊上がりのタフガイなんですからね!
 それにしても、主人公のティムって、今作に登場する悪党たちに比べて、なんて小物なんでしょう!その小物の主人公に、大物の悪党たちがしてやられてしまうあたりが、またオカシイんですけどね!
 コメディタッチとまでは行かないですけど、すごく軽快なノリでどんどんストーリーが進んでいきます。しかし、実は、題材が題材なだけに、ハデな銃撃戦やら、ナイフを使った格闘、爆発といった、バイオレンス度の高いシーンが随所に散りばめれていて、一切退屈しません!!とにかくポール・ウォーカー行くところ、死体の山が築かれていきます!アクション映画ファンは、こういうバカバカしいほどに人が死んでいくのも楽しめるはず!

 ストーリーも面白いですけど、ローレンス・フィッシュバーン、キース・キャラダインと出演者も豪華です!キース・キャラダインが出演しているっていうだけで喜べるような映画ファンにはオススメの作品です。
 出演者といえば、ボビーZを演じるポール・ウォーカーですけど、普通こういう作品で似ている役を演じるときは、1人2役ですけど、今作では違う俳優がボビーZを演じています。こういうのは珍しいですよね。ちなみにボビーZを演じるのはジェイソン・ルイスです。
 確かに似ていると言えば、似ています!うまいキャスティングです!アクション映画ファン必見!!でも本当は、どちらかといえばメジャー級の作品じゃなくてB級アクション映画ファン必見かな。75点
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『あるいは裏切りという名の犬』本格ノワール

2007-04-15 08:56:11 | 犯罪/ノワール
あるいは裏切りという名の犬
36 QUAI DES ORFEVRES(2004年フランス)
 監督 オリヴィエ・マルシャル
 脚本 オリヴィエ・マルシャル
     フランク・マンクーゾ
     ジュリアン・ラプノー
 共同脚本 ドミニク・ロワゾー
 出演 ダニエル・オートゥイユ、ジェラール・ドパルデュー、ヴァレリア・デュソリエ、ダニエル・デュバル、ミレーヌ・ドモンジョ、カトリーヌ・マルシャル、オリヴィエ・マルシャル

 ■ストーリー■
 パリ警視庁の2人の警視レオ・ヴリンクスとドニ・クランはかつて同じ女性を愛した過去があった。女性はレオと結婚、ドニとの確執が生まれるのだった。それぞれ2人が所属するBRI(探索出動班)とBRB(強盗鎮圧班)は、組織としてもお互いに反目していた。ここ1年半で9件の現金輸送車強奪事件が起き7名の被害者が出ていた。そんなときパリ警視庁のロベール長官の昇進が決まり、後任にはこの現金輸送車強奪事件を解決した方にすると決めたのだった。長官は、権力志向の強いドニではなく人望の厚いレオを後任にしたいと思っていたのだった。

 ■感想■
 ノワールの本場、フランスからきた本格派のノワール映画。
 ビデオスルー公開の警察物『ギャングスター』(02年)の監督で、元警官のオリヴィエ・マルシャルが監督、脚本のノワール物。
 
 ノワールと言えば、最近はフランス映画でなく、香港映画(の一部の監督の作品)にお株を奪われっぱなしですけど、さすがノワールの本場のフランス映画!
 「これぞ、ノワール!」って感じです。フランス映画のノワールの実力を観て!って感じですごく、魅力あふれた作品になってます。
 
 なんと、なんと、今作のストーリーは、1980年代に実際にフランスの警察で起きた事件をもとにしてるらしいです。
 映画的には、大エンターテイメント作品になっていて楽しく観れますけど、実際は、現実の事件を元にしてると思うと、ゾッとします!!
 
 「うわ~、イヤな国」

 って思っちゃいます!!

 この実際の事件を経験した元刑事のドミニク・ロワゾーが共同脚本で参加してます。その他、実際に起きた事件、人物をヒントに、ストーリー、キャラクターを作りだしたそうです。
 
 1980年代に起こった事件をもとにしたからってコトじゃないでしょうけど、本作のノリ的は完全に1980年代のノワール物って感じのノリです!
 でも、登場人物たちが絡み合うストーリーテリングが、すごくうまいです!また強盗団の襲撃シーンを始めとしたアクションシーンがすごく良くて、今風のアクション映画にもなってます!!フィルムノワールの雰囲気と今風のハードなアクションシーンの融合!!
 最高です!!
 
 なんでも、かんでもリメイクするハリウッドでは、ロバート・デ・ニーロ、ジョージ・クルーニー主演でリメイク化される話が持ち上がってます!!アメリカでもリメイクしないで良いから、ちゃんと公開すれば良いのに。外国映画は観ないんでしょうね!それでも、こんな最近の作品はリメイクしなくても良いのに。今作の場合、オリジナル版の完成度が高いので、まるっきり同じようなリメイクになっちゃったりして!!
 『インファナル・アフェア』(02年)は、アジア人が出演者だったからっていう気もしますけど、フランス映画でもダメなのね! 『インファナル・アフェア』も50分近く長くリメイクしちゃったハリウッドだから、今作も主人公たちの若い頃から描いて50分くらい長くなっちゃうかも??
 
 アメリカでも外国映画をちゃんと公開して!でも、日本だって、フランス映画(のアクション映画)や香港映画(の場合は作品数が多すぎだから??)は、あんまり公開してくれませんからね。フランス映画(のアクション映画)や香港映画(のアクション映画)をもっともっと公開して欲しいです。

 今作は、2005年の第30回セザール賞に8部門にノミネートされました。
作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、主演男優賞(ダニエル・オートゥイユ)、 助演男優賞(アンドレ・デュソリエ)、助演女優賞(ミレーヌ・ドモンジョ)、 音響賞 です。惜しくも受賞は逃しましたけど。
ギャングスター

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 オリヴィエ・マルシャル監督の前作『ギャングスター』も警察物!軽く観れます!(ちょっとだけ、オススメ)

 フランス映画のノワール物やアクション映画も1980年代までは、けっこう観れたのに、それ以降はどんどん観れなくなってさみしい限りです!
 1980年代あたりの作品でちょっと思いつくだけでも
 『ミュウ・ミュウの女刑事』『セリ・ノワール』(79年)、『ポーカーフェイスアラン・ドロン・ウィズ・ジャック・ドレー』(80年)、『危険なささやき』(81年)、『プロフェッショナル』(81年)、『最後の標的』(82年)、『愛しきは女ラ・バランス』(83年)、『チャオ・パンタン』(83年)、『』(83年)、『ブラック・ターゲット』(84年)、『パリ警視J』(84年)、『一匹の狼ロンサム・コップ』(84年)、『フレンチポリス殺しのムーブメント』(84年)、『ソフィー・マルソーの刑事物語』(84年)、『トレンチコートの女』(85年)、『野獣の街刑事クロス』(87年)、『私刑警察』(88年)等々、これでもかこれでもかと、傑作やら普通の作品が公開されたり、ビデオ化されたりしてたのに!(タイトルを見てるだけでも面白そうな感じがしますもんね!そんなことないタイトル負けのトンデモ作品もありましたけど)。90年初めあたりまではビデオバブル(やホントのバブル景気)の影響もあったんでしょうけど、90年代以降は、衛星放送や、たまにリリースされる作品を観るだけですからね!
 そんなこといっても結局、80年代の“LE CHOIX DES ARMES(武器の選択)”(81年)もお蔵入りして、その後、結局ソフト化もされませんでしたしね!みんなフランス映画が好きじゃないの??
 それにしても90~2000年代はさみしい状態です!フランス本国でも、アクション映画や犯罪物が作られなくなったのかな??

 で、話題を今作に戻すと、日本タイトル『あるいは裏切りという名の犬』も良いです!なんか、全然意味がわからないタイトルですけど、いかにもフランスの犯罪物って雰囲気のタイトルですよね!本年の“ベスト日本タイトル賞”かも!
 とにかく、最近、フランス映画の犯罪物を観てないなぁ!って思ってる映画ファン必見の映画です!アクションシーンはハデに!ラストは静かに!絶対にハリウッドでは、持って行かないラスト!フランス映画、好きです(アクションと犯罪物だけですけど)。でも、ハリウッド版リメイクって同じラストだったりして。80点
あるいは裏切りという名の犬 DTSスペシャル・エディション

角川エンタテインメント

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『THE SALTON SEAソルトン・シー』アメリカンノワール

2005-06-18 08:59:19 | 犯罪/ノワール
THE SALTON SEAソルトン・シー
THE SALTON SEA(2002年アメリカ)
 監督    J・D・カルーソ
 脚本    トニー・ゲイトン
 出演    ヴァル・キルマー、ヴィンセント・ドノフリオ
        ダグ・ハッチソン、アンソニー・ラバリア
        ピーター・サースガード、R・リー・アーメイ、シャーリー・ナイト

 ■ストーリー■ 
 タレコミ屋のダニーは、麻薬課の刑事モーガンとガーセッティのもとで情報を流し日々を過ごしていた。しかし、数ヶ月前にダニーのタレコミで逮捕されたメキシコ人ドミンゴが、タレコミ屋を探っているという情報が入り、モーガンとガセッティから町から出て行くようにいわれる。しかし、ダニーの本名はトム・ヴァン・アレンといって1年前にソルトンシーでドラッグが絡んだ強盗事件に巻き込まれ妻のリズを殺されていたのだ。

 ■感想■
 復讐を企む男を描くアメリカンノワール。

 ドラッグ!
 ドラッグ!
 ドラッグ!
 ドラッグ!
 全編ドラッグからみの日本劇場未公開の犯罪物。
 雰囲気はノワール調で、かなり良いです。
 
 途中のボブ・ホープのクソ強奪計画を練るシーンとかは少しコメディタッチだし、笑う場所なのか真剣に見てればいいのかよくわからないです!
 
 ドラッグやるとああなっちゃうのね…
 
 主人公の動機が最後の方まで明かされないから、主人公がただの麻薬常習者にしかうつらないから、登場人物に感情移入できないままストーリーがドンドン進んでいっちゃいます!
 中盤越えたあたりで、初めて主人公の目的がわかるんだけど、この段階で観客に主人公の正体明かすのは少し遅すぎ。
 これなら最初からちゃんと時間軸とおりに演出した方が良いのに…。
 と、言いつつビデオやらDVDのパッケージに、堂々とネタバレのように主人公の行動の動機が明かされてます…。

 あと、拳銃を何発銃弾を撃ったか分かるように、数字が出るところとかの演出の意図が全然わからない!!どう考えてもほっとさせようと気で出してるわけじゃないもんね。
 ランニングタイム104分も、テンポ悪いです!やっぱり長すぎ!あと15分くらい短い方が良いのに。
 
 監督は『テイキングライブス』(2004年)のJ・D・カルーソ。
 『』に比べたら、今作の方がまだ良いですけど、どっちもどっちかな??
 製作者の1人が『グリーンマイル』(1999年)のフランク・ダラポン。
 
 主演は『もう1度殺して』(1989年)、『トゥームストーン』(1993年)、『もう1度殺して』(1989年)、『セイント』(1997年)のヴァル・キルマー。
 かつてはメジャー作品に出演していたのに、スタッフとトラブルのウワサが絶えなくて、今やB級作品に出演しまくり状態ですね。
 別にキライな役者じゃないけど、好きでもないです。
 でも『DNA』(1996年)で「演じる役を変えろ!」って主張したのは、いただけないですけどね。
 それにしても、ヴァル・キルマーも最近、顔が変わってきましたよね、年歳とともに。
 どちらかと言えば、主人公顔から、悪役系の顔に!!
 ちなみに1959年生まれだから、年齢的には、もうベテランに域に達していますよね。

 作品自体は、特に今作のみの魅力もないですけど、ノワール物が好き!なんて映画ファンはどうぞ。 40点

ソルトン・シー 特別版 [DVD]
トニー・ゲイトン
ワーナー・ホーム・ビデオ

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