指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

『メンゲレと私』

2024年01月28日 | 映画

この映画は、「死の天使」とよばれたナチスの医師メンゲレに気に入られ、数奇な運命の軌跡を送った少年・ダニエル・ハノッフォの独白である。

                   

リトワニアニに生まれた彼は、9歳でドイツ占領を体験し、ナチスの収容所に入れられるが、金髪の美少年だったことで死を免れ、さまざまな労働に従事させられる。

そして、連合軍によって解放され、オーストリアからスイス、イタリアで兄と再会し、パレスチナに行く。中では、オーストリアでの迫害がひどかったようで、またハンガリー人のカニバリズムも明らかにされる。

対して、イタリア人はきわめて友好的だったとのことは、意外だ。

現在は、各地で語り部として活動しているとのこと。

まさに20世紀最大の残酷な体験の一つを受けた人間の告白であろう。

ただ、驚いたのは、シネマジャック&ベティのベティの、この映画の館は、ガラガラだったが、反対のジャックは大混雑だったことだ。

『いまダンスをするのは誰だ?』という作品で、パーキンソン病になった元シンガーソングライターの記録のようだ。


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3 コメント

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未見です。「愛の嵐」 (広い世界は)
2024-01-28 12:28:50
リリアーナ・カバー二の「愛の嵐」を思い出した。シャーロット・ランプリングは美少女だったからナチス将校ダーク・ボガードに愛された。だから生き延びる。二人の愛は倒錯した性愛だ、これがエロスと言う事か。
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Unknown (弓子)
2024-01-31 06:50:29
「愛の嵐」の映画では
ダークボ カードと
シャーロット ランブリング
が 兵糧攻めになって
シャーロット が
化粧品のクリームを食べる
シーンが印象に残ってます

その時のセリフが
 クリームって
 意外と美味しいのね
だったか
  クリームって
  食べられるんだ
だったかは記憶があいまいです
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そうでしたか。 (広い世界は)
2024-01-31 17:24:21
凄い記憶力ですね。化粧クリームは記憶していません。再会しての二人の年齢差を感じなかった、離れているはずなのに。ランプリングの痩せぎすの坊主頭?と貧乳が思い出されます。
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