指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

『コグマだろう 最後の講義・岩下志麻』

2023年12月28日 | 演劇

『最後の講義で岩下志麻』を見た。

後半の半分くらいで、「極妻」以後のことだったが、本当に役に入ることが説明されていた。

やはり、新劇に関係していた父親の岩下清氏の影響だろうか。

岩下氏は、戦前に築地小劇場の事務をやっていた方で、戦後は新劇の劇団で役者をやっていて、テレビでは丹波哲郎主演の『トップ屋』に出ていて、事務局長のような役で、岩下志麻が篠田昌浩と結婚した後は、篠田の会社表現社の代表を務めていた。

岩下志麻の聴講生の学生とのやりとりも非常に的確で、頭の良さがわかる。

たぶん、日本の女優で、頭の良さは、吉永小百合と双璧だろうと思う。

さて、座席は非常にきれいだったが、1階の廊下、上下の両側にある階段など、これは大隈講堂の地下にある小講堂だろうと思った。

              

われわれは、ここを「コグマ」と呼んでいて、夏の若手、1,2年生の試演会等に使っていて、私も2年の夏に、長谷川さんと言う2年生の方の初演出のチェーホフの1幕劇に、その他大勢で舞台を踏んだことがある。

もちろん、台詞もなしの、どうでも良い役だった。

ずいぶんときれいになったものだと思う。

 


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1 コメント

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岩下志麻は頭がいい (広い世界は)
2023-12-28 21:38:24
映画を見て頭がいいと思ったことはない。
昔TVドラマで林隆三と岩下志麻が共演したことがある。林も良い意味で癖のある俳優だ。芝居でカンダ時に二人共すごい演技をした。台詞なんか無いようなアドリブの芝居に見えた。新劇の役者は舞台をやってるけど岩下は演ってないのに凄いなと思いました。ドラマの題名は忘れました。
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