指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

アメリカはロシアを批難できるのか

2014年03月13日 | 政治

ウクライナの政治情勢が緊迫してきている。

ウクライナの東部、さらにクリミア半島のロシア系住民が多い地域では、住民投票をやってウクライナから分離・独立し、最終的にはロシアとの関係を深めようとする動きがある。

これに対してアメリカは、「国際法違反だ」としてEUと一緒になってロシアの動きに反対している。

だが、19世紀にアメリカは、今ロシアが進めようとしている方法とまったく同じやり方で、メキシコからテキサスとカルフォルニアを奪い取った。

ニューメキシコも元はメキシコ領であった。

テキサスの米国系住民の蜂起と敗北は、「アラモの戦い」で有名だが、メキシコ側から見れば、とんでもない強奪に等しいやり方だった。

もし、プーチンに「我々がやっていることは、昔アメリカがメキシコに対してやったことを真似したまでだ」と言われたら、オバマ大統領はどのように返事するのだろうか。

昔とは時代が違うのだ、というしかないように思う。

もちろん、私はウクライナの分割、ロシア化には賛成できないが。



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