指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

朝青龍の強さは何か

2008年03月20日 | 相撲
先日、2年前にモンゴルのウランバートルで騎馬イベントをやってきた人と話したが、モンゴルの自然のすごさ、過酷さは我々の想像を越えている。
そこでは、動物的なカンや本能が唯一のたよりで、通常の日本人の考えは通用しないようだ。
そうしたところで鍛えてきた朝青龍の強さは、大変本能的なものに思える。

相手が本の少しバランスを崩したりすると、一瞬の間にそこを突いて来て、一挙に投げを打つ。
こうした強さは、今の日本人力士には全くないもので、極めて動物的なものだろう。
だから、朝青龍に勝つには、そうした早い流れ、リズムの相撲ではなく、じっくりとした攻防に持ち込むしかない。
その意味で、白鳳は比較的緩慢な攻めであるのは、朝青龍相手には良いと思う。
今場所の千秋楽は大変楽しみである。


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