指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

『世界は音楽でできている』

2007年04月22日 | 音楽
先週、渋谷で『フランシスコの二人の息子』を見た後、原田尊志さんのレコード・ショップ「エル・スール」に行き、昔の『ミュージック・マガジン』の編集者など四方山話をする。

北中正和さんのご本『世界は音楽でできている』(音楽出版社)全2冊を買う。
世界中のポピュラー音楽について書かれている。

冒頭の北中さんと原田さんの対談でも触れられているが、世界で最も多様な音楽を聴いてきたのは日本である。
それは、多分映画も同じだろう。日本に生まれたことに感謝せずにはいられない。
多分、この北中さんの本は、世界中のポピュラー音楽について書かれた、間違いなく世界中で最高の本だと思う。
どこを開いても楽しく素晴しい叙述である。

因みに、エル・スールは、宮益坂の古いビルの10階にあり、そこはホラー映画『暗い水底の中で』に出てきたビルだそうだ。