『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

     『 イワチドリ、「久美人」・・・ 』

2012-12-20 22:48:15 | Weblog
             


イワチドリの途轍もない紅一点花を買って来たのは、指折り数えて見れば20数年も前の事になる。
余りにも素晴らしいので、ついつい、惚れ込んで娘の名前を使った自己流の命名をした!!! 
「久美人」と!!!!!

当時、まだ、山取り品全盛時代で、今日見えられるような紅一点花は存在していなかった!が、それでも、今流絶品に勝るとも劣らない逸品だった。
「イワチドリ」に熱くなり掛けていた時代で、まだ、50歳をやや超えたばかりのバリバリの現役さんだった!
事もあろうに、奈良の西吉野村にある「サトー山草園」まで出掛け、此処で見付け、購入してきた・・・
当時、「日の丸」とか、「大日章」、「紅貴」、「深紅」、「大和日輪」等、極極、限られた一品が幅を利かせていた時代で、これ等は、1球、10万円も20万円もしていた!!!
こういう時代にこれ等絶品より遥かに花型、紅点、樹形が勝る逸品を見付けたのだから天にも昇った満足感だった。
サトーさんと交渉の末、これを持ち帰る事にした。
確か大枚を何枚も支払った記憶がある!!!
それが、この「久美人」!!!
多少、自慢気に鼻高だか?、年賀状やブログの走り等に載せ羨ましがれらた。
これは、3本立ちで、よくよく見るとそれぞれ若干の違いがあった。、が、多分、同種だっただろう? 見分けるだけの眼力はなかった。

これを育てて見ると、中々の頑強種で、毎年毎年、倍々ゲームで増え続けた・・・
老い耄れ爺は、5~6本になると安全牌を振って株分けする事にしている。
もう、何回株分けしてきたか判らない!
そういう品種で、病気にも強く、増殖も抜群で、極めて優れた性質を持っていた。 
惜しむらくは、持って来た翌年から紅点が少し変わり、見難い方にシフトしてしまった!
しかし、自慢の所持品で、交換品として、随分、貢献してきた・・・

今日では、この位のモノはザラザラで、その存在感は極めて低い。
しかし、増殖し続けた鉢は彼方此方にあり、今日、その一つを掘り起こした・・・
軽石岩を繰り抜いた比較的大きな鉢に植えているが、ザラザラと巨大芋(球)で20球近く出て来た。
経験的に軽石岩の鉢に植えると作が抜群に上がる事を知っている。 これも手伝っているだろうが、25年近く経っても、まだまだ、健在で、その生命力の強さには驚かされる!!!
概して、昨今の品種の多くは、数年もすると消えて行く運命にある中、超寿命を維持している事に驚かされる!!!

ふと、思い出した。
11月、悪餓鬼共の同級会が諏訪であった。
野郎共の他にオバタリアン族も多く、その中に山野草の大好きな元娘が居る!!! 何と2人も居る!!!
このオバタリアンさんに、毎年、余剰品を進呈してきた経緯もあり、今年も送ってやる事にしている・・・
「そうだ!、この“久美人”も候補にしてやろう!!!」と、分別した。
「紅一点花」や「白花」、「並品」等々含めて20球位プレゼントしてやろう!と、思っている。

これが、また、来年の同級会の話の種になるから恐れ入るが、満更でもない!  
オバタリアン達のニコニコ顔が目に浮かんでくる・・・
それにしても山野草好きのオバタリアン、意外に多いのには驚かされる!!!