朝からサテアンに入り、昨日、植え替えのイワチドリを棚に並べ変えた。 バラバラ咲いている内は余り感じなかったが、鉢植えにすると見栄えが出て来るから不思議だ!
今日から諏訪の御柱は下社の里引きに入り、5/10、フィナーレを迎える。
諏訪に血が濃厚なy、矢張り出掛けたくなる・・・ 下社のある下諏訪は、お婆のお里である。 そんな関係で下社の御柱にもよく出掛ける。
荷物運びの用事もあり、早昼を食べ、12時半家を出た。
今日は春宮界隈の御柱が中心の日だ。
境内は人で膨れ上がり、とてもじゃァーないが境内に入れそうもなかった。 地元の利を生かして裏口から潜り込む事にした。 丁度、春-2の境内木落としが始まるところだった。
遅くにの潜り込み、イイ場所等取れる訳もなかったが、何とか遠方から頭越しに見る事が出来た。
境内木落としが済んだ所で人の移動が・・・ これに乗じて春-1の建て御柱の直下に入る!!! 待つこと3時間!
待っている間中、知らない人だが、御柱の雑談をした。 雑談をしている間、春-1の冠落しが進行していた。 結構時間が掛る。
冠落しが済むと、愈々、建て御柱!!!!!
ワイヤーが掛けられ、着々と準備が進行し出す… 時計を見ると4時半近かった。
建て御柱に乗るTop10人が紹介されこれに次ぐ4~5人も5~6m上がった御柱に乗り自己アピールをを・・・諏訪の氏子衆は非常に身軽だ! 太い丸太の上を飛ぶように歩き回る・・・
次いで、Top5人の木遣衆が美声を披露する。 Top5人に2人の女衆が居たのには驚いた。 木遣軍団は30人近く居ただろうか?
建て御柱に色を添える乗り子衆が、夫々用意して来た木材とロープで足場造りを・・・
中には縄を使っている人もいる! 隣のおじさんと大丈夫だろうか?と、話をする。 秋ー2の木落としTopをした御仁で! また、乗るんだ!!! この御仁を除いてては、皆、痩せ型の身軽の人達ばかり。
春-1は、流石に太い! 隣のおじさんに、ワイヤーロープ1本でモツだろうか?と、つまらない質問をする・・・ 人一倍慎重な老い耄れ爺、何んとなく気になった? これも37年間も物造りで培われた職業病見ないな癖である?
そして、ボンクラ頭のyにはこのワイヤー群がどのように仕掛けられてるか、一寸、読めなかった。
狭い境内、ワイヤー群はかなり複雑に入り組んで巻き上げられる事になる・・・
準備万端! 木遣~進軍ラッパと共に僅かづつ巨木が上がって行く!
今回、よくよく詳細を拝見したが、上社と下社では建て御柱の様式も大分違う! 上社の『静』に対し、下社の『動』と言う例えが当を得ているだろう?
乗り子衆は、かなりの角度まで上がっても立った儘だ! 凄い軽業師!!! Topと2番手は、命綱も使っていない!!!!! 隣のおじさんと「凄いなァ~~~」と、感心していた。。。
yは、例によって写真撮影をしながらの見物。 見るのには、力点が疎かになる・・・
と、その時、ビシャッと何かが切れたか?壊れた?ような音が響いた! 一同、アアッ!!!!!!! 溜息とも、悲鳴ともとれる声が一斉に上がった。
御柱がグラッと揺れ、Top3人が真っ逆さまに!!!!!
丁度、カメラを構えようか?と、思った瞬間だった。 二人はダイレクトに落下。 一人は、ワイヤーに引っ掛かり、瞬間、敏捷にもワイヤーを掴んだが、自重に耐え切れず、遅れて落下!
一同、溜息とドヨメキで青くなった! この出来事は、yの所から10数m先だった。
場内は騒然とした。
大事に至らなければいいが!!!
暫くの間、建て御柱どころではなかった。
それでも1時間ほどして、寂しい建て御柱へと変貌・・・ 隣のおじさんと囁いていた事が現実になってしまった。 偶に、このような事が起こるから最後まで気を引き締めてやらねばならない。
家の帰り、ニュースを聴いていると、ワイヤーの破断が原因らしい? そして悲しいかな2人、帰らぬ人となってしまった。 楽しくやっていた御柱、僅かな食い違いで思わぬ事故になってしまった。 ご冥福をお祈りします。
ワイヤーが破断しその切れ端で怪我をした御仁も居るというが、よく全体が落ちなくて良かった。
安全には気をつけているだろうが、老い耄れが心配していたことが本当になってしまった。
御柱は10トン近い巨木である。 あのワイヤーロープの強度はどのくらいなんだろう? そして、ワイヤーロープの強度はあるとして、耐用年数:経年変化はどうだったんだろう?
長年、職業柄、機械設計や製品強度に敏感だったy、御柱の随所で冷や冷やする場面に出っ化す。 根が、心配性?
勇猛果敢な諏訪の氏子衆、残り2日間の安全を祈願したい。
と、言う事で、暗い日になってしまった・・・