ニュースの受け手、つまり読者や視聴者の無知につけ込んで真っ赤な嘘ないしは針小棒大的な報道する不埒な連中がいます。日本にもいますね。ただ某巨大掲示板などでその報道が嘘であることをバラされるためにこの種の虚報は通用せず、往々にしてニュースの発信者への信用が失墜することになります。……というより、
「ま た A 日 か !」
「ま た T ◯ S か !」
てな感じですでに確立されているブランドイメージ(笑)を再確認されることの方が多いですね。
――――
中国だとなかなかそうはいきません。ネット上での検証が行われてもその種の言説が当局によって削除されたりします。
一方で、検証も何も行わずに無条件で受け入れられてしまう種類のニュースもあります。ええ、日本に関するネガティブなニュースなどはその典型です。
この場合、情報の発信者はニュースの受け手の無知につけ込むという一面もありますが、それよりも主に民族的疾病に訴えて読者や視聴者を騙すことの方が多いです。民族的疾病については当ブログが常々ふれている通り、
●「中華」を自認してはばからぬ、もんのすごーく高いプライド。
●でも19世紀以降列強諸国に蹂躙されたうえ、見下していたあの「小日本」にもやられた、というもんのすごーく強いトラウマ。
という2種類の、医学が扱うべき深刻な症状が一人格・一民族(漢族)に同居しているという厄介なものです。ビョーキではなく真性の病気。そもそも発信者自身がこうした民族的疾病の患者のひとりであり、それに輪をかけて無知だったりします。
ともあれその実例をひとつ。
――――
●元「神風特攻隊」隊員、「われわれは騙されたんだ」(新華網 2007/07/23/13:47)
http://news.xinhuanet.com/world/2007-07/23/content_6417137.htm
この記事は日本の神風特別攻撃隊が実は志願者だけでなく命令として強制されたケースもあった、という驚くべき新事実(笑)を発掘し、その証言者として元特攻隊員と称する日本人・仲島和男氏を登場させて、
「私は生きていたかった。死にたくなかった」
と当時の心情を吐露している、というものです。記事にはこういう一段もあります。
2カ月前、「神風特攻隊」を描いた映画が公開された。この映画は民族主義の東京都知事・石原慎太郎氏によって企画され、(特攻隊員である)若者たちを英雄として描いている。とても多くの日本人が、若い世代は戦争の時代の真実の歴史教育を受けるべきだ、年少者で当時の状況を知らないのだから、と語っている。映画を観た32歳のエンジニアは「我々はこれを美化すべきではないが、忘れるべきでもない」と語った。
そう語ったそうですよ奥さん。石原慎太郎氏の名前が出たのだから、映画っていうのは「俺は、君のためにこそ死ににいく」のことでしょう。ここでもうこのニュースの発信者の無知・あるいは悪意がバレバレです。
この記事を書いた奴は映画を観ていないか、観たとしてもあえて口をつぐんでいるのでしょう。なぜならこの映画では冒頭から特攻が実質的には命令であることが、特攻隊の嚆矢となった第一航空艦隊の司令官・大西瀧次郎中将の口からはっきりと語られているからです。
そもそも映画そのものが、死を目前に控えた特攻隊員たちの青春群像と動揺する心境を実話に基づいて描くといった内容です。それは映画を観れば一目瞭然ですから、この記者は映画を観ていないか、観たとしても故意にそのことを書かないでいるかのどちらかです。
前者であれば無知、後者なら悪意。いずれも上述した民族的疾病の症状を反映したものでしょう。
「我々はこれを美化すべきではないが、忘れるべきでもない」
というのはその通りです。ことさらに美化する必要はありません。散華された方々全てに感謝と敬意を表すればいい訳で。私は靖国神社に参拝するという形でそれを日常の中で行っています。
――――
「真実の歴史教育」というのは中共史観だとでもこの記者は言いたいのでしょう。ケッバーカ。
民度が違うのだよ民度が。……と改めて言わせてもらいましょう。
中共史観ってのはあれでしょ、どうしようもなく無能で戦闘指揮が下手な中国共産党員が国府軍(国民党)や日本軍と戦って当然のように敗死すると、その馬鹿を「革命烈士」とあがめて記念館まで建てちゃう糞っぷり。
厳命。
第一にそういう弊風をまず何とかすること。
第二に反右派闘争と天安門事件における被害者の名誉回復を速やかに実施すること。
第三に記念館の建築工事に携わった出稼ぎ農民に対し直ちに給与を支払うこと。
――――
そう、だいたい低能なんですこの記者も。
「這部影片由民族主義的東京都知事石原慎太郎策劃」
という中国語からして間違っています。「民族主義的東京都知事石原慎太郎」では上で訳したように、
「民族主義の東京都知事知事・石原慎太郎」
となってしまいます。「民族主義の石原慎太郎」って何それ?
「民族主義を堅持する東京都知事知事・石原慎太郎」(堅持民族主義的東京都知事石原慎太郎)
あるいは、
「民族主義者の東京都知事知事・石原慎太郎」(民族主義者的東京都知事石原慎太郎)
とするのが正しい中国語です。……って日本鬼子に指摘されてどーするんだよ支那畜。
案外サッカーアジアカップで中国は27年ぶりに予選敗退し、決勝トーナメントに進んだ憎き日本が先日豪州に勝利した悔しさがこの記事を書いた動機だったりして。
だとすれば非常に素直でよろしい(笑)。
アメリカも、よく実写を残しておいてくれた。
少し前に例の「中日論壇」を見ていたら、「日本に何かあれば報道される、だから自分たちが日本について無知などと言うことはありえない」と言う書き込みがありました。
ネットに接続できる環境であれば報道を疑う姿勢が身につくと思っていたのですが、彼らは報道には何であれバイアスがかかる、報道されない情報もある、と言う考えに至らない事に驚きました。これは幼い頃からの反日教育で、日本について単純化して捉える思考が生んだものでしょうか。
個人個人が自分のメディアを持つことは素晴らしいことです。頑張って下さい。
ただブログの宣伝はTBを打つという方法でやって下さい。宣伝目当てでとって付けたようなおざなりのコメントを付されても迷惑です。
米国は規定の年数が経つと機密資料を公開しますよね?最近はそのおかげで特攻機の突入成功率が考えられていたよりずっと高いことが裏付けられました。もう何年かすると「回天」の隠された戦果などが明らかになるのではないかと期待しています。それにしても早くDVD出てほしいですね。
>>90さん
>ネットに接続できる環境であれば報道を疑う姿勢が身につくと思っていたのですが
そうですねえ。以前はある程度機能していたと思うのです。90さんと某巨大掲示板で意見交換していた時代の話です。いまは規制が強化されて「博訊網」へのタレ込みが精一杯てなところでしょうか。これからは「官」が仕込みでネットを利用して、あたかも下からの動きであるように演出するケースが出てくるのではないかと愚考する次第です。
あとネットに接続できる環境を得たということだけで「自由だ!」と思い込んでいる網民が多過ぎるように思います。こと日本に関するネガティブなニュースは、バイアスがかかっていようと受け入れられてしまうように感じます。エントリーで言及したような民族的病弊のなせる業です。御指摘のように反日風味満点の愛国主義教育がそれに拍車をかけている可能性は非常に大きいと思います。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。