昨夕、私にとって最も居心地の良い居酒屋「はなの舞」菊川店で独酌しました。
打ち上げであります。私にとっての最後の仕事である「私的な公務」をし遂げた、そのお祝い。
「私的な公務」というのは、私の連載コラムを掲載した香港のゲーム週刊誌などを、私が卒業した大学(「母校」とは死んでも言いたくない)の図書館に引き取ってもらうため、雑誌ごとに号数順に並べて、自分の文章が掲載されているページに付箋紙をつけた上で梱包するという作業。
数が200冊くらいあるというのと、「ヘー俺こんなこと書いてたんだ」とか思ってつい読みふけったりしたので数日かかりました。
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この連載コラム、自分が書いたということから離れて眺めても、それなりに価値のある資料だと私は考えています。
とりあえず7年間分のものを今回まとめあげたのですが、この時期に現地の新聞・雑誌で、中国語でこれほど書きまくった日本人というのは私だけ。そのちょっと前の時期には新井一二三さんがいるのみです。まずこの点だけでも価値があるように思います。
特に私の場合は、香港人に乏しい概念を浸透させるために造語した単語が現地で定着して業界用語となり、いまでは香港の新聞でも使われているように、現地の業界やユーザーに影響を与えたというレアなケース。
まあ年端もゆかぬゲーヲタどもがそのままゲーム雑誌の編集者を務めていたような環境でしたから、日本業界の動向解説、市場の現状分析や予測といった硬派でマトモなコラムを書けば読者が喰いついてヒットするのはごく自然なことです。次元が違いますから。
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ともあれそういう日本人の活動があったことを示す資料として、私の所蔵しているゲーム雑誌は有用なのではないかと。また中国語だと政治・文学などの定期刊行物ばかりの大学図書館にとって、サブカルチャー誌というのも貴重ではないか、とも考えました。
しかも、それらが自分の大学の卒業生の手によるもの、ということは、臆面もなく言いますが大学としては誇るべきことです。
ところが、糞大学はやっぱり糞なんですね。中国関連学科を持ちながら、大学図書館には中国語の資料を処理できる職員が少なく、要するに手が足りないので引き取りは容易ではない、とまず言ってきました。……さらに、
「私の文章もこうして掲載されたから、掲載誌を所蔵しろ」
とか言い出す教員やOBが相次いだら困る、と要らぬ心配をしたのか教授会から意見が出たのか、ともかく大学図書館はそれを理由に及び腰になっているのです。
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バッカジャネーノと私は思いました。それなら私のケースを基準にすれば宜しいじゃありませんか。そこいらのボンクラな学者先生やOBどもに、私に匹敵する仕事(当ブログを含めて)ができるものかどうか、よーく考えてみろや春日。
……結局、
●取捨選択については図書館に一任すること。
●受け入れない分の処分についても図書館に一任すること。
という条件付きで私の作品群は引き取られることになりました。やれやれ。
ところで上述した価値のほか、香港における日本のサブカルチャー受容度を跡づける資料にもなりますので、私は自分の文章が掲載されているということを別にして、これらの雑誌をしっかり残しておきたいという思いがあります。
もしどこかの大学なり研究機関なりで「それは是非ウチに欲しい」というお声掛かりがあれば、私の所蔵資料は「唔識貨」な大学図書館に預ける分も含めて全て提供しますので、どうかご連絡の程を。m(__)m
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さてここからが本題。
私にとってたぶん最後になるであろうOFF会を、10月16日(土)に開催したいと思います。
今回はカウンターでなく、座が乱れて話がしやすいお座敷で、ゆっくりと。
場所はまだ確定していませんが、
●「魚民」小川町駅前店(都営新宿線小川町・丸ノ内線淡路町・千代田線新御茶ノ水下車)
●「はなの舞」菊川店(都営新宿線菊川駅下車)
……のいずれかを予定しています。
本当は23日か30日にもう1回やりたいところですが、
「サッカーでいうと、いまは後半40分~ロスタイム突入くらい」(N医師)
という状態で、自分でも今月末まで無事でいられる自信がありません。
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てな訳で、ともかく10月16日の「たぶんこれが最後OFF」の出席者数を大雑把に把握しておきたく思います。
コメント欄にて名乗りを挙げて下さい。m(__)m
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【追記】「はなの舞」菊川店の売りである店長&料理長のこだわりを体現したオリジナルメニューのうち、
●もつ煮焼うどん
●太刀魚ときのこのバターソテー
●にしんの干焼
●ふろふき大根
……の4つがまさに絶品でした。11日までの期間限定メニューとのことなので、是非一度、お試しの程を。
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