09年5月に始まった裁判員制度。障害者が裁判員に選ばれた際の裁判所側の支援体制を学ぶ講座が28日に「もりまちハートセンター」(長崎市茂里町)であった。障害者や支援者ら約20人が参加し、長崎地裁の書記官から現状を聞いた。
NPO法人「ながさきハンディキャプトサポートセンター」(松島和仁理事長)の主催。長崎地裁の鵜池(ういけ)隆喜・刑事次席書記官(52)が現状を報告した。
県内では制度導入から9例の裁判員裁判があったが、障害者が裁判員に選ばれたケースはない。しかし、裁判員選任手続きの段階から障害者であることを事前に告げれば、裁判所は手話通訳や点字プリンターなどを準備。裁判中の証拠調べなどでも、手話や点字への通訳が容易になるよう心掛けるという。
鵜池書記官は「多くの市民が裁判員を経験して、社会のルールや、なぜ悪いことをする人がいるのかを真剣に考えるようになった。ハンディの有無にかかわらず、分かりやすい裁判を心掛けることで社会に蓄積ができていく」と制度の意義を語った。
毎日新聞 2010年8月30日 地方版
NPO法人「ながさきハンディキャプトサポートセンター」(松島和仁理事長)の主催。長崎地裁の鵜池(ういけ)隆喜・刑事次席書記官(52)が現状を報告した。
県内では制度導入から9例の裁判員裁判があったが、障害者が裁判員に選ばれたケースはない。しかし、裁判員選任手続きの段階から障害者であることを事前に告げれば、裁判所は手話通訳や点字プリンターなどを準備。裁判中の証拠調べなどでも、手話や点字への通訳が容易になるよう心掛けるという。
鵜池書記官は「多くの市民が裁判員を経験して、社会のルールや、なぜ悪いことをする人がいるのかを真剣に考えるようになった。ハンディの有無にかかわらず、分かりやすい裁判を心掛けることで社会に蓄積ができていく」と制度の意義を語った。
毎日新聞 2010年8月30日 地方版

