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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

民間の力で孤独死、虐待を防げ! 鳩山町が見守り活動を制度化

2010年08月17日 01時12分00秒 | 障害者の自立
 100歳以上の所在不明高齢者や児童虐待が社会問題化する中、埼玉県鳩山町は8月から、高齢者と子供、障害者を対象とした包括的な見守り活動をスタートさせた。町は深刻な高齢化に直面し、児童虐待を疑わせる事案も目につきつつある。この制度では、日常的に住民と接する電気、ガス、新聞販売店など民間業者の力を活用して「緩やかな見守りの目」を広げる方針で、町は「重大事件になる前に解決のきっかけを見つけられれば」と話している。


 活動の名称は「鳩山町地域見守り支援ネットワーク」(通称・見守りはとネット)。町や警察、民生委員などのほか、郵便、電気、ガス事業者や新聞販売店など約20団体が協力している。

 見守りはとネット創設に町が動いた背景には、町が抱える現状への強い危機感がある。

 町の高齢者は、人口の26・13%に上る4051人(7月1日現在)。とくに、大規模団地「鳩山ニュータウン」を中心に高齢者だけの世帯や独居老人が増え始め、地域コミュニティーが希薄化しつつある。認知症の妻が入院中に夫が死亡し、数日経って発見された事例もあったという。

 また、平成21年度に町に寄せられた児童虐待に関する相談は4件だが、町では「子育てに不安を持っている住民も多いと聞いている」。学校で児童の体にあざ、傷を目にすることもあるが、「(虐待の)確証があるわけではなく、もっと情報がほしい」という。

 見守りはとネットでは、集金や配達などで各家庭を訪問する民間業者の活動を通じて気づいたことを町に報告してもらい、「地域全体で緩やかな見守り活動を行う」(町)という。また、町の情報受け付け窓口を一本化し、住民からの情報提供を受けやすい態勢作りも狙っている。

 7月30日に開かれた設立会議では、参加団体に対し、新聞や郵便物がポストにたまっている▽昼間でも雨戸が閉まっている▽子供の体に傷やあざがある-など、「ちょっと変だな」と思う状況があった場合、町への報告を求めた。

 見守りはとネットに参加した東京電力川越支社の渉外広報グループ副長、斎藤一巳さんは「見守り活動が制度化されたことで積極的な情報提供がしやすくなった」と指摘。「電気の使用量が極端に少なくなるなど、異変に気づくことも多い。地域への恩返しができれば」と語った。

 町は今後、見守りはとネットに参加する民間企業を増やすほか、「住民が情報提供しやすい仕組みを検討したい」としている。

MSN産経ニュース

支局長からの手紙:静かな大声援 /岡山

2010年08月17日 01時10分31秒 | 障害者の自立
 「白球から生まれた桃太郎」。県立岡山盲学校野球チームのユニホーム右そでに縫いつけられた言葉です。19、20日の2日間、東区升田の「六番川水の公園」で開かれる「第25回全国盲学校野球大会」(全国盲学校体育連盟主催、文科省、毎日新聞社「点字毎日」など後援)のテーマでもあります。同校は6年ぶり2回目の出場。「盲学校の甲子園」と呼ばれるこの大会を岡山で開くのは初めてで、学校の意気込みがこの言葉にも表れています。

 大会が生まれたのは59年前の1951年。毎日新聞社が発行する「点字毎日」の創刊30周年を記念して開かれました。第6回までは毎年、その後は隔年で続きましたが、資金難のため66年の第11回で中断。31年を隔てて97年に復活し、その後は毎年開かれています。

 第25回となる今回は北海道から九州までの8代表と主管校の岡山盲学校の計9チームが出場。同校は6年前に果たせなかった決勝トーナメント出場を目指します。

  ◇

 視覚障害者の野球(グランドソフトボール)は全盲、弱視の選手を合わせ、10人で1チームとなり、うち4人以上の全盲選手が出場。捕手の手拍子とかけ声を合図に投手がハンドボールを転がし、打者がバットで打ち返します。中学部1年から50歳代の専攻科生まで、17人が週3~4回の猛練習を重ねる岡山盲学校におじゃましました。

 指揮を執るのは全盲の片野田勝義さん(35)。理学療法を受け持つ同校教諭で、鹿児島盲学校時代は選手でした。監督として選手一人一人の調子をつかみ、試合の流れを読みながら声をかけ、指示を与えます。今年のチームは投手力が特徴。変化球をこなす木村竜二投手、速球派の小林聖人(まさと)投手(いずれも高等部3年)の二枚看板です。「投手力に加え、積極的走塁で相手にプレッシャーを与えて行きたい」と片野田さん。主将でもある木村投手は「他のチームより元気がいいのが特徴。気合では負けません」と元気です。

 中学部1年でマネジャー役を務める阿部磨呂(まろ)選手は「家でも素振りしています。打ったり捕ったりすると、とてもうれしい」と率先して練習に参加します。「白球から……」のテーマを考えた吉国昌幸選手(46)はあんまマッサージ指圧師、しんきゅう師の国家試験を目指す同校専攻科生。「ファインプレーがあっても、失敗しても、いつもベンチ一体で応援するのがうちのチーム。ほかの障害者の皆さんにもぜひ見てほしい」と大会を心待ちにしています。

  ◇

 赤い腕章をつけた全盲の選手がボールを打つとき、そして守備で打球を捕ろうとするとき、球場には「お静かに」という立て札が掲げられます。球がころがる音に耳をすませる選手、観衆。「静かな甲子園」と評される一瞬です。その瞬間以外は、全国から来た選手たちを大きな声援が包むことでしょう。【岡山支局長・松倉展人】

毎日新聞 2010年8月16日 地方版

高齢・障害者の人権相談 土日も実施 栃木

2010年08月17日 01時08分40秒 | 障害者の自立
 宇都宮法務局と県人権擁護委員連合会は、9月6日から1週間、暴行や虐待など高齢者や障害者をめぐる人権問題に関する電話相談を時間を延長して受け付ける。

 法務省は「高齢者・障害者の人権あんしん相談」強化週間を同日から全国一斉にスタート。通常は、相談の受け付け時間は平日の午前8時半から午後5時15分までだが、期間中は全国50の法務局・地方法務局で時間を延長し、土日も実施する。

 同省では「虐待やいやがらせ、差別などでお困りの高齢者や障害者の方、周りでそういったことを見聞きしたという方、秘密は厳守されるので、どんなことでも相談してほしい」と話している。

 電話相談は、高齢者や障害者の人権問題に詳しい人権擁護委員が担当する。期間は9月6日から同12日までで、時間は午前8時半~午後7時まで(土日は午前10時~午後5時まで)。相談先は(電)028・623・0926。

MSN産経ニュース

12年に長野でアビリンピック

2010年08月17日 01時05分31秒 | 障害者の自立
 2012年に県内で開かれる「技能五輪全国大会」と「全国障害者技能競技大会(アビリンピック)」の実施計画(素案)が明らかになった。技能五輪は機械の組み立てや電気溶接、洋菓子製造など41職種、アビリンピックは洋裁やパソコン操作など22種目を予定。両大会の推進協議会事務局は、延べ約13万人の参加を見込んでいる。
 技能五輪全国大会は63年、アイルランドで開かれる国際大会への参加者を決めるため、東京で第1回大会が開かれた。機械や金属、電子技術、建設・建築、サービス・ファッション、情報技術などの技術を持つ満23歳以下の若者が専門技術を競う。09年は茨城県で開催され、延べ約15万人が来場。今年は10月に神奈川県で開かれる。12年の長野大会は県内初の開催で、50回目の節目の大会となる。
 長野大会は08年に開催が決まり、県などが推進協議会(会長・村井仁県知事)を立ち上げて準備を進めている。 計画では、12年10月26~29日、松本市と諏訪市周辺の体育館や教育施設などで各競技を実施。諏訪地域などで盛んな時計技術の向上につなげようと、87年の25回大会を最後に途絶えていた「時計修理」を競技職種に復活させる。各競技とも無料で観戦できるほか、期間中はイベントなどが開かれる予定だ。
 事務局の担当者は「いろんな職種の技術者が技を競うので、学生たちが職業を選ぶきっかけになると思う。県民全体にPRして盛り上げていきたい」としている。
 アビリンピックは満15歳以上の障害者が職業技能を競う大会で、12年10月20~22日に長野市で開かれる。

朝日新聞

人生二毛作/要約筆記で難聴者をサポート 星川美智子さん

2010年08月17日 01時03分41秒 | 障害者の自立
 香川県内の聴覚障害者(手帳を有している人)は約5千人。そのうち手話ができる人は、わずか1、2割程度だといわれる。そんな耳の不自由な人の“耳代わり”になる要約筆記サークルが脚光を浴びている。

 NPO(特定非営利活動法人)県要約筆記サークル「ゆうあい」の理事を務める星川美智子さん。地元の大学を卒業後、中学校の教員になったが「私には合っていない」と数年で退職。その後、結婚して専業主婦をしていたが交通事故に遭い、むち打ち症に。

 「寝たり起きたりの後ろ向きな生活を強いられた。こんな時に偶然出合ったのが要約筆記。新聞の記事で『耳代わりになる人、要約筆記募集』が目に止まった。県の事業で、早速申し込んで15時間の講座を受けた。そこで耳の聞こえない人の“大変さ”を知った。手話の分からない耳の不自由な人に話を文字にして伝えるボランティアで私の人生が変わったんです」

 「ゆうあい」は1987年に設立。星川さんは92年に入会、事務局長に就任。サークルをPRするため、機関誌「ゆうあいだより」の発行を始めた。以来、現在まで毎月発行を続けている。95年には代表に就き、10年間務めた。

 代表就任後の活動は目ざましく、次々と新しい事業にチャレンジした。2000年11月には、落語家の桂文珍さんを招いて「字幕寄席」を開催。特別招待された聴覚障害者ら約700人がスクリーンを通して文珍さんの軽妙な話術に大笑いした。星川さんは「初めての試みで不安だったが、みんなが笑ってくれ、苦労も吹っ飛んだ」と当時を振り返る。障害者の社会参加をサポートできると自信を深めた第一歩だった。

 03年4月、第19回四国こんぴら歌舞伎大芝居では、国内の歌舞伎公演で初めて字幕スクリーンを設置した公演を実現させた。

 現在、同サークルの会員は県外を含めると100人を超えるが、実働部隊は約60人。活動状況は、県・市町の要約筆記奉仕員養成事業や派遣事業を受託しているほか、学校や長寿大学に出向き、講演会を開くなど年間200件を超える“出番”がある。最近では、時代の要請でパソコンを使った要約筆記にも挑戦している。

 「私の講演会のテーマは『言葉は生命(いのち)なり』。耳の聞こえない人は、言葉によって笑ったり、喜んだり、怒ったりしたいんですね。だから、話す時は、ゆっくり、すっきり、はっきり訴えることにしている。ちゃんと伝わらないと、それは一人ごとになってしまう。ボランティアとして教えられることがいっぱいあったから続けられるんです」

 星川さんは、かつて認知症の義母と5年間生活を共にし、「人には人が必要である」と教えられた。何より重い言葉である。


四国新聞 -