佐賀県は、たん吸引など医療的ケアが必要な在宅の重症心身障害児・者の介護者が一時的に介護できなくなった際に日帰り利用などを受け入れる施設の拡充を進める。現在は5施設で事業を実施しているが、2014年度までに新たに10施設を増設。介護者の負担を軽減し、障害者の地域移行を支援する。
介護者が病気や休息、冠婚葬祭などの理由で一時的に介護できなくなった場合、施設が障害児・者を受け入れる事業。「日中一時支援」は日帰り利用、「短期入所」は宿泊ができる。
県内の登録者数は7月1日現在、255人(重複あり)。受け入れ施設は日中一時支援が4カ所、短期入所は5カ所で、いずれも医療機関に併設している。
最大定員は日中一時支援が40人、短期入所は25人だが、短期入所のうち4施設は空きがある時だけ受け入れる「空床型」、日中一時支援も利用者が最重度の場合はほかの受け入れを控える施設もある。
10年度の1日平均利用者は日中一時支援4施設で29人、短期入所5施設で7人。定員内に収まってはいるが、夏季休暇など長期休暇中は申し込みが多く、利用できない日も出ている。杵藤、伊万里両保健福祉圏域には対応施設がなく、地域的な偏りもある。
受け入れを行っている施設は「安心して過ごしてもらうには、十分なスタッフ確保が必要。医療ケアが必要な子ばかりで、理想は1対1だが、現状では厳しい」と看護師などの確保を課題に挙げる。
新たな総合計画2011で、県は日中一時支援受け入れ施設を5圏域ごとに2カ所の開設を盛り込んだ。一方、国にも事業報酬単価引き上げなどを要望。重度障害者を受け入れ、医療的ケアを提供した際の運営費補助や専用居室を併設する重度障害者20+ 件グループホーム開設時の設備補助継続などの検討も進める。
財政状況は厳しいが、県障害福祉課は「実施主体の市町と協議し、必要な支援に積極的に取り組みたい」と話す。

医療的ケアが必要な在宅の重症心身障害児・者を受け入れる日中一時支援事業。職員が一人一人を丁寧に見守る=佐賀市の佐賀整肢学園
2011年11月26日更新 佐賀新聞
介護者が病気や休息、冠婚葬祭などの理由で一時的に介護できなくなった場合、施設が障害児・者を受け入れる事業。「日中一時支援」は日帰り利用、「短期入所」は宿泊ができる。
県内の登録者数は7月1日現在、255人(重複あり)。受け入れ施設は日中一時支援が4カ所、短期入所は5カ所で、いずれも医療機関に併設している。
最大定員は日中一時支援が40人、短期入所は25人だが、短期入所のうち4施設は空きがある時だけ受け入れる「空床型」、日中一時支援も利用者が最重度の場合はほかの受け入れを控える施設もある。
10年度の1日平均利用者は日中一時支援4施設で29人、短期入所5施設で7人。定員内に収まってはいるが、夏季休暇など長期休暇中は申し込みが多く、利用できない日も出ている。杵藤、伊万里両保健福祉圏域には対応施設がなく、地域的な偏りもある。
受け入れを行っている施設は「安心して過ごしてもらうには、十分なスタッフ確保が必要。医療ケアが必要な子ばかりで、理想は1対1だが、現状では厳しい」と看護師などの確保を課題に挙げる。
新たな総合計画2011で、県は日中一時支援受け入れ施設を5圏域ごとに2カ所の開設を盛り込んだ。一方、国にも事業報酬単価引き上げなどを要望。重度障害者を受け入れ、医療的ケアを提供した際の運営費補助や専用居室を併設する重度障害者20+ 件グループホーム開設時の設備補助継続などの検討も進める。
財政状況は厳しいが、県障害福祉課は「実施主体の市町と協議し、必要な支援に積極的に取り組みたい」と話す。

医療的ケアが必要な在宅の重症心身障害児・者を受け入れる日中一時支援事業。職員が一人一人を丁寧に見守る=佐賀市の佐賀整肢学園
2011年11月26日更新 佐賀新聞
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