交通量が多く、高齢者や障害者の危険度が高い東京都世田谷区の三軒茶屋交差点で、障害者らの意見を取り入れたバリアフリー工事が今月上旬に完成した。東急田園都市線の北口と南口を結ぶ二十八メートルの横断歩道を設置、横断歩道にも点字ブロックを敷いて目の不自由な人が安心して渡れる「エスコートゾーン」を設けた。歩道上の点字ブロックも整備され、国道246号に架かる太子堂歩道橋には高齢者に優しい波形の手すりができた。
事業には、障害者や高齢者が二〇〇五年から、国と都、区、東急電鉄などとともに参画。有識者や行政の担当者も障害者と一緒にアイマスクや車いすを使用し、障害者の立場で利用しやすい駅前環境を模索してきた。
三軒茶屋駅前は246号、世田谷通り、茶沢通りが交差するため交通量が多い。これまで、駅の北口と南口を結ぶのは地下通路か三本の道路をそれぞれまたぐ横断歩道しかなく、遠回りして複数の横断歩道を渡るのは、高齢者や視覚障害者にはかなり負担だった。また、点字ブロックが並列に並んだり、つぶれたりしており、視覚障害者が誤って道路にはみ出してしまう危険もあった。
現在は警察官が信号に合わせて警笛で合図を送っているが、四月以降、音響式信号も設置の予定。事業に参画した視覚障害の大竹博さん(46)=同区梅丘=は「以前より楽に渡れるようになった。今後も警察官などが見守ってくれたら安心感が高まる」と話す。
しかし、一日約十二万人が利用する三軒茶屋駅周辺は店舗も多く、放置自転車や路上にはみ出した看板がまだまだ目立つ。
大竹さんは「今度は行き交う人々が思いやりや譲り合う気持ちを持てる心のバリアフリーを目指したい。障害者だけでなく子供から高齢者まで安心して歩ける街になってほしい」としている。
東京新聞
事業には、障害者や高齢者が二〇〇五年から、国と都、区、東急電鉄などとともに参画。有識者や行政の担当者も障害者と一緒にアイマスクや車いすを使用し、障害者の立場で利用しやすい駅前環境を模索してきた。
三軒茶屋駅前は246号、世田谷通り、茶沢通りが交差するため交通量が多い。これまで、駅の北口と南口を結ぶのは地下通路か三本の道路をそれぞれまたぐ横断歩道しかなく、遠回りして複数の横断歩道を渡るのは、高齢者や視覚障害者にはかなり負担だった。また、点字ブロックが並列に並んだり、つぶれたりしており、視覚障害者が誤って道路にはみ出してしまう危険もあった。
現在は警察官が信号に合わせて警笛で合図を送っているが、四月以降、音響式信号も設置の予定。事業に参画した視覚障害の大竹博さん(46)=同区梅丘=は「以前より楽に渡れるようになった。今後も警察官などが見守ってくれたら安心感が高まる」と話す。
しかし、一日約十二万人が利用する三軒茶屋駅周辺は店舗も多く、放置自転車や路上にはみ出した看板がまだまだ目立つ。
大竹さんは「今度は行き交う人々が思いやりや譲り合う気持ちを持てる心のバリアフリーを目指したい。障害者だけでなく子供から高齢者まで安心して歩ける街になってほしい」としている。
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