ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

春日井市役所で4授産施設、日替わり経営

2008年01月13日 01時50分35秒 | 障害者の自立
春日井市役所で4授産施設、日替わり経営


春日井市役所内の売店で人気のパンを作る施設利用者たち 春日井市内の4つの授産施設が日替わりでパンや豆腐などを市役所内で販売する「元気ショップ」が好評だ。全国的にも珍しい取り組みで、昨年5月に始まった。11月末までに約540万円を売り上げ、各施設の工賃は最大で、1人あたり1か月約5000円も上昇した。施設を利用する人たちのやりがいにもつながっている。

 昨年度の障害者自立支援法の施行で、授産施設を利用する際、月額工賃を上回る利用料が必要となるケースが発生。利用者が「お金を払って仕事をする」状態になる施設が出るなど、対策が求められていた。

 そこで、市では市民が多く利用する市役所での販売を検討。市の規則で目的外使用が認められていない市役所内での販売行為を、市の事業にすることで実現させた。

 市役所1階市民ホールで月~金曜日の昼に販売。利用者は責任感が強く、作業に手を抜くことはない。それが品質の高さにもつながり、毎月、安定した売り上げを計上した。各施設で1か月に利用者が受け取る工賃は、それまで1人あたり数千円~1万数千円だったが、約5000円のアップにつながった施設もある。

 週2回パンを販売する知的障害者通所授産施設「なかぎりワークス」(春日井市中切町)では、それまで企業など市内5か所で販売・納品していたものの、頻度や数は限られており、販路に課題があった。

 元気ショップでは1日に約30種類400個のパンがほぼ完売するなど、大きな成果につながっている。パンを作る原宏佳さん(56)も、「1日に作れる量をもっと増やせるように頑張りたい」と意欲を示すなど、利用者への影響も大きい。

 当初は物珍しさだけで終わってしまうのでは、と不安だったという西尾千里施設長は、「多くの人に受け入れられている喜びが、強い意欲と自信につながっているのではないか」と手応えを感じている。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿