ゴエモンのつぶやき

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奈良・NPO「かかしの会」 障害者の活動拠点新築

2013年09月01日 01時30分44秒 | 障害者の自立
 ■「地域の人にも頼られる場に」 災害時の福祉避難所に

 障害者の生活介護に取り組む奈良市のNPO「かかしの会」が、活動拠点となる「作遊所(さゆうしょ)かかしの家」の建物を同市六条西に新築した。建物は耐震設計で、災害時には障害者などを受け入れる市の福祉避難所にも指定された。施設長の小野加代子さん(71)は「障害者だけでなく、地域の人にも頼られる場にしたい」と話している。
 新しい建物は小高い住宅地の一角にあり、木造2階建て、延べ約144平方メートル。
 1階に台所や食堂、休養室を備え、2階には障害者用の作業部屋などがある。市の福祉避難所の要件を満たす全面バリアフリー設計で、車いすが利用できる広いトイレを4カ所設けた。3人乗りのエレベーターや床暖房も完備した。
 設計には予防医学の専門家も参加。通気や抗菌効果に優れた壁、天井など、随所に障害者への配慮がみられる。
 会は、障害者が養護学校を卒業後も安心して生活できる場を提供するため、小野さんと理事長の向野幾世さん(77)が市内の民家の離れを借り、平成3年に活動を始めた。
 15年には、今回の新築建物の近くにある工事現場用の2階建てのプレハブに移転。2階に約4畳の和室7部屋、1階に食堂などがあったが、エレベーターはなく、段差もあり使いにくかったという。
 2年前の東日本大震災でプレハブの敷地内に地割れが発生。利用者の安全を考えて今回の新築を決意した。
 予算は約7千万円。2千万円分は国の補助を受け、残りは寄付金や利用者が作った物品の売上金などを充てた。
 建物は障害者の社会参加を促す場としてだけでなく、地域の小学校の研修や自治会の集まりなどにも利用される。
 市の福祉避難所として、災害時に障害者や単身の高齢者をはじめ、地域住民に食事や就寝の場として利用してもらうことも検討している。
 向野さんは「新しい家は利用者の健康や安心感のため、木の温もりや風通しのよさに配慮した」と話している。

MSN産経ニュース-2013.8.31 02:11


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