岡垣町の障害者支援施設「希望舎」(辻譲治施設長)は25日、水巻町にボールペン900本(約9万9000円相当)を納品した。自治体に障害者施設への物品などの発注を求める障害者優先調達推進法に基づく取り組みで、希望舎はペンの袋詰めを担当した。仲介した障害者施設の団体「県セルプセンター」(事務局・春日市)は「障害者施設の取引先の拡大につながる」と話している。
辻施設長と袋詰めをした入所者の古賀茂義さん(59)と通所者の徳永晋也さん(36)が、四つの紙箱に小分けしたボールペンを美浦(みうら)喜明町長に手渡した。古賀さんは「袋を閉じるのが難しかった」。徳永さんは「町長に会ったのは初めてで、とても緊張した」と話した。
県セルプセンターは6月、障害者優先調達推進法に基づき、県や各市町村に障害者施設への発注を進めるよう要請、これに応じた水巻町がセンターにボールペンを注文した。センターは希望舎に袋詰め作業を紹介し、ボールペンメーカーにも取引に加わるよう求めた結果、今回の納品に至った。
毎日新聞 2014年11月27日 〔北九州版〕
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