ゴエモンのつぶやき

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聴覚障害者の野球大会、2県人が日本代表に 韓国で30日初戦

2012年05月25日 02時12分56秒 | 障害者の自立
 韓国ソウルで5月下旬開幕する聴覚障害者のスポーツ大会「第7回アジア太平洋ろう者競技大会」の野球(硬式)に、徳島県から小笠原宏さん(30)=三好市三野町、手話講師=と藤澤康博さん(27)=阿南市長生町、会社員=の2人が日本代表として参加する。2人は「応援してくれたみんなのためにもいい成績を残したい」と意気込み、30日の初戦を心待ちにしている。

 藤澤さんは強打、小笠原さんは俊足巧打が持ち味で、ともに右投げ右打ち。聴覚障害者だけで結成された香川県内の軟式野球チームに所属している。徳島県内に同様のチームがないためで、週1回、高松に出向き、それ以外はバッティングセンターなどで練習に励む。

 「清原和博さん(元プロ野球選手)にあこがれた」と話す藤澤さんは中学から本格的に野球を始め、高校、大学、社会人と続けてきた。もともと健常者のチームに所属、2007年から聴覚障害者のチームと掛け持ちし、香川のチームの主将になった10年、障害者チームに一本化した。

 香川では主に一塁手を務め、持ち前の勝負強さからクリーンアップ(3、4、5番)を任されることが多い。硬式野球も含め豊富な経験があり、今回、日本代表の副主将に指名された。

 小笠原さんは26歳から本格的に野球に取り組んできた。香川でのポジションは二塁手、外野手などで、打順は1、3番が多い。「野球経験が少ないのに、代表に選ばれて光栄。やる気が評価されたのかも」と話す。

 野球は日本、韓国、台湾の3チームが参加し、30日に始まる。2人を含む代表選手16人は4月、茨城県で合宿を行った。

 ルールは健常者と同じで、補聴器は外してプレーする。耳が聞こえない中でのプレーについて、2人は「声や音が聞こえない代わりに、常に周りを観察しながらプレーするようにしているので不自由と思ったことはない」と話す。

 小笠原さんは「大会は1試合1本のヒットが目標。代表として恥じないプレーをしたい」、藤澤さんは「けがでやめようかと思ったこともあったけど、諦めずに続けてきて本当によかった。私のわがままにつきあってくれた家族や関係者の皆さんに、活躍で恩返ししたい」と抱負を語る。

 大会は4年に1度開かれ、今回は26日~6月2日。16競技にアジア・オセアニアの30の国・地域から2500人が参加する。


【写真説明】藤澤康博さん(左)と小笠原宏さん(右)

徳島新聞 - 2012/5/24 14:45


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