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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

精神障害自立へ一歩

2009年07月04日 23時56分04秒 | 障害者の自立
雲仙の市部会あっせん第1号


露天風呂で、洗面器の清掃を行う吉田さん 統合失調症を患う吉田豊さん(32)が3日、雲仙市小浜温泉の伊勢屋旅館で働き始めた。認識不足や偏見から、身体障害者や知的障害者に比べて就業が進んでいない精神障害者を支援しようと、市などでつくる「市就労部会」が昨年から始めた就業あっせんの初のケース。市の担当者は「これをきっかけに精神障害者への理解が広がり、雇用が増えれば」と期待している。

 精神障害者は、統合失調症などの精神疾患によって長期にわたって日常生活や社会生活に制約を受ける。長崎労働局によると、2008年度にハローワークを通して就職した障害者は県内で636人いるが、うち精神障害者は84人だった。

 同市や福祉施設、商工会は昨年4月、障害者の雇用促進を目的に同会を設立した。精神障害者については、吉田さんら2人が同旅館で大浴場や脱衣所を清掃する職場体験などを実施。それを就業につなげようと、同会が5月、同旅館に依頼して雇用が実現した。

 女将の草野有美子さんは「以前はサービス業での雇用は難しいかもしれないと思ったが、職場体験での働きぶりで印象が変わった。彼の自立に向けた支援にもつながれば」と話している。

 雇用は1年間で、週5日勤務の1日2時間程度の労働時間から始める。同旅館は、仕事に慣れるのに時間がかかることが多い精神障害者の雇用拡大のため国が設けた「精神障害者ステップアップ雇用奨励金」を利用。1人に月額2万5000円を最大12か月受ける。

 吉田さんはこの日、露天風呂などで指導を受けながら洗面器やイス、鏡を洗ったり、シャンプーを補充したりして汗を流した。初仕事に「緊張してあまり体が動かなかったが、体を慣らして要領よく仕事を進めたい」と笑顔で語った。

 市福祉課の柴崎由美子さんは「実際に働く姿を見てもらうことで、精神障害者に対する見方が変わってくるのを改めて実感できた」としている。



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