知的障害や、発達障害がある子どもたちの生活スキル向上を支援する放課後等デイサービス「ジョブ・ルーツ」が、瀬戸市效範(こうはん)町にオープンする。十二日午前十時から、同じビルにある放課後等デイサービス「ジョブ・スクール」で説明会を開く。
瀬戸市と尾張旭市で障害者の就労移行支援事業所を運営している会社「ジョブウェル」が立ち上げる。
二〇一四年に開設した「ジョブ・スクール」では、実際の仕事内容と似た作業をし、ビジネスマナーを教えて中学・高校生の就労準備を支援してきた。
しかし就職先の企業から、勤務記録を付けるためのパソコン操作ができなかったり、作業用エプロンのひもが結べなかったりと、作業以外の技術が習得できていないという相談が寄せられていた。
さらに、これまで対象外だった小学生の子どもを持つ親からも、「小学生だがスクールに通わせたい」という要望が多かった。
そこでジョブ・ルーツでは、対象学年を小学四年生から高校生までに拡大。リボンの結び方やパソコン操作、服のたたみ方など、日常生活に必要な技術を養うカリキュラムを取り入れる。スポーツの時間も設け、集団行動を学んでもらう。
ジョブ・ルーツの大沢のぶ子所長(42)は「業務内容以外のことでつまずいてストレスがたまったり、仕事を辞めたりしてしまう人もいる。生活スキルを幼いうちから習得して、生き抜く力を養いたい」と話した。
活動日は月曜から土曜。一日あたりの定員は十人までとする。利用料金は所得に応じた負担となる。瀬戸市と尾張旭市在住者と、長久手市の中学生は車の送迎もある。四月二日には内覧会も開く。(問)ジョブ・ルーツ=0561(56)1414
「ジョブ・スクール」で職員(右)の指導を受け値札の仕分けの練習をする子どもたち
2016年3月12日 中日新聞
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